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スポーツ観戦とギャンブル性

私はJリーグの試合に、サッカーにさして興味のない友人と行くことがある。時には15人ほどの規模で。

みんな楽しんでくれているようでたくさんの良い感想を貰う。
スタジアム行く途中に××に行って楽しかった、スタグルがおいしかった、目の前で見る試合の迫力がすごかった、みんなでお酒飲んでワイワイしたのが楽しかったetc..

声をかけた人間からすると本当に嬉しい。自分の好きなものを知ってもらえる、分かってもらえるというのはこう、、何とも言えない気持ちの高まりがある。

ただし、試合の結果如何ではその感想の最初か最後に必ず「試合には勝てなかったけど」という文言がついてしまう。

最高に楽しかったお出かけにケチがついてしまうのだ。

私の愛する鹿島アントラーズの勝率はJリーグでトップだがそれでも55%に満たない。なお勝率は近年若干低迷しており2023シーズンは9/11現在で44.1%だ。

なんとリスクの高い娯楽か!

半分くらいの確率でケチがつく可能性のあるお出かけってなんだよ!
しかも自分でコントロールできない。なんだそれ!理不尽!上田綺世なの?
ディズニーランド行ったら確実に100%楽しいよ。


でも、ハラハラする瞬間があるから楽しくて、だからこそ勝った時がより嬉しくて。ディズニーからは接種できないタイプの喜びがそこにはあるのだと思います。スポーツというのはやはり勝負事で、ある意味ギャンブルに近いのかもしれません。

勝ったら100倍嬉しいけど負けたらものすごく悔しい。そのチームに思い入れがあればあるほど。
そんなギャンブル性のあるモノに、そしてこの鹿島アントラーズというクラブに魅せられてしまったのだから、少なくとも2回に1回は悔しい思いをして家路につくことはもう諦めて、今日も顔をあげて応援し見守りましょう。

でも、思い入れを持って応援して喜んだり悲しんだりすることというのはとてもエネルギーのいることです。だから疲れてしまったら少し離れてもいいと思う。勝ってるときだけ応援するようなサポーターってどうなの、とか言う人もいるけど、嫌いになるくらいだったら一旦離れた方がいいよ。絶対精神衛生上よくない。また、素直に愛を持って見れるようになったときに戻ってくればいい。

私の好きな言葉に、フットボールは人生でどうでもいいことの中で最も重要なもの、という言葉があって。ユルゲン・クロップが会見かなにかで言ってたと、数年前に友人が教えてくれたものなのだけど。
フットボールはとても重要なものだけどほかに大事なこともあるよ、フットボールが人生のすべてじゃないよ、というお言葉です。

こういう言い方は冷めて見えるかもしれませんが、しょせん娯楽です。そして試合には毎回勝てるものでもないのです。勝てるクラブがよければシティでも応援すればいい。10回に7回以上は勝てるよ。それでも3回は悔しい思いするからそれも嫌なら違う娯楽に行けばいい。

ピッチのこと、補強のこと、各種施作を見ていると、クラブはきっと正しい方向に進んでいると思うから、
タイトルを取る日を心待ちにしながら私は今日からまた前を向いて声援を送ります。

<了>



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