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チルドレンゴッドの裁き 制裁⑥ 悪夢

はじめに

サボっててごめんなさい!
やっとプロットできました。
最終話まで書いたので、来週は最終話投稿できます1

…みんなこの小説を読んでくれえええ!!!(なんか人気なくなってる気がする)

まじでサボってすみません

あと読み仮名大変なので基本つけません。

本編

パトカーは鋭い唸り声を上げて覆面男を追っていた。覆面は車道に飛び出して、パトカーから距離を取るように逃げていく。突然現れた覆面男のせいで、車は慌ててブレーキをかけ、あり得ない方向へ車体が曲がる。車同士が衝突して部品が飛び散り、…死者も出た。
…というのは多分嘘だ。事故が大量に発生しているのは本当だが、死人が出たかどうかはわからないし、部品が飛び散るという表現も、少し大袈裟だったかもしれない。「チルドレンゴッド」を捕まえた時のカタルシスを膨らませるために、このような表現を使いました。すみません
そんなことを考えるくらい、私は浮かれていた。そもそも、あの覆面男が「チルドレンゴッド」かどうかも分からないのに、私はなんでこんなことを考えていたのだろう。本当に、あの時の私は馬鹿だったなあ…。今、後悔したって遅いけど、ここで後悔しておかないと、幸せになれない気がするから、ちょっと時間を使いました。ハハっ。こんな、何もできない私に、幸せになる資格なんてないのにね…。
筒井さんが事故を止めるために増援を呼んでいる。その間にもパトカーは、少しずつ覆面男との距離を詰めていく。覆面男も、所詮人間。パトカーに勝てるわけがない。ついにバテたのか、さっきよりも少し走るのが遅くなっている。チャンスだ。覆面男は肩で息をしながら、すぐそばの公園へと入っていく。
「いきましょう」
筒井さんの言葉に、全員が頷く。横田さん、日村さんは拳銃を構え、ゆっくりと公園に入っていく。少し遅れて、合流したママ友同盟のみんながやって来る。警察もいるんだし、あともう少しだ。必ず捕まえてやる…!大司を…本物の大司を取り戻すために…!…まあ、ヒーローになりたいという欲はありますが、気にしないでください。
公園に入ると、覆面男が大声をあげた。
動くな!!
「動いたらどうするつもりだ」
横田さんが覆面男に問いかける。
「これを押す」
覆面男はボタンを取り出す。
「このボタンを押せば、俺が誘拐した99人のガキが死ぬようになっている」
「どうやってだ…!」
それはご想像の通り。爆弾を仕掛けている。模倣犯なんかに邪魔されたが、俺はサツなんかに負けねえ。俺の復讐を、今ここで成功させる!
「そのために警察に手を出したわけか…!」
横田さんが鋭い目で覆面を睨みつける。
ああそうさ!!俺は単独犯じゃない。もう一人仲間がいる!!そのことを分からせないために、サツに脅しをかけ、サツにスパイを潜り込ませておいた…。もう計画は終わりだから、全部明かしてやるよ
「スパイ…?」
「サツにいる共犯のことだよ!そんなこともわかんねえのか、今の警察はよお」
「誰だ…?」
「そいつはお前らをここまで連れてきてくれたやつだ」その言葉でピンときた。
「ま、まさかそれって…」恐る恐る口を開く。

「筒井…さん?」

そこの女、大正解い!!
横田さんとに千村さんが息を呑む。いつの間にか筒井さんはいなくなっていた。それを説明するかのように、覆面男---「チルドレンゴッド」は言う。「筒井には今、ガキん所に行ってもらってるよ」
横田さんと日村さんが震えている。よほど信頼していたのだろう。ショックを隠し切れていない。こうなったら私が行くしかない。
あなたのセリフ、言い回し、気に入らないわ...!!
「あん?」
震える声をなんとか絞り出して言う。この公園に来ていた時から、薄々気づいていた。て言うか、普通に考えたらわかることだ。
「あなたの声、聞いたことあんのよ」
「どう言うことだ?」
あなたは犯人が分からないハラハラドキドキのミステリーを作りたかったんだろうけど、私にはただのガバガバのミステリー、いや、最初っから犯人が分かってるつまらないミステリーでしかなかったわ
「ほう」
覆面男がにたりと嗤う。
「これが最大の誤算」
「ふふふ」
追い詰められているはずの覆面男の口が、カタカタと動く。構わず私は一歩足を前に出した。
「!!藤村さん、何を---」警察は黙ってて!私は日村さんの言葉を無視して続ける。
「あなたは私の知ってる人…そうでしょ?」
「そうかもなァ…」カタカタカタ。
「余裕ぶっこいてんじゃないわよ。あなたは私の夫…そうでしょ、

藤村宏司!!(ふじむらひろし)」

その場にいた全員が息を呑む。「そうか---」私は「チルドレンゴッド」---いや、憎き夫に飛びかかり、覆面を剥がしてやった。そこにはやはり私の最愛の夫---藤村宏司の顔があった。私は宏司の上に馬乗りになって捲し立てる。
「誰も殺してないよね!?」
「いや、一人だけ」
「あなたそんなことしたら死刑に---」
「覚悟はできてた」
「なんでこんなことしたの!?」
「俺の人生を腐らせた奴への復讐だよ」
「腐らせた奴?」
「俺の親だ。俺の意思なんて一つも聞かずに、研究者の道を押し付けた親だ!!そのせいで俺は---」
「あなたに複雑な事情があるのは分かった。だからって人を---」
「綺麗事を言うんじゃねえ!!」
「あなたはもう捕まる。多くの人を苦しめたことを反省して!あなたはもう終---」
「終わりなのはお前だ!!俺の計画はもう、成功している!!」
ドカッ


--プツン---------------------------------------------------------------------------------

「藤村さん!!そのまま抑えててください!!」
横田さんと日村さんが、手錠を持って駆け寄ってきた。

次回、完結

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