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全日本マーチングコンテストの簡単な感想

昨日(2022年11月20日)、大阪・大阪城ホールで全日本マーチングコンテストが行われた。

午前中は中学校の部が行われましたが、私達(私と娘)は高校以上の部を見たいと思い、チケット購入方法を見れた「抽選」の文字が……。

運を天に任せて、結果待ちしたところ、S席はだめだったけれどA席2枚で当選。

当日、運営で会場整理にあたっている方に話を聞くと、出場校の親御さんでも当たらない「プラチナチケット」になっているという。

会場内で困ったり物販購入の際に必ず「お子さんが出場されているんですか?」と聞かれ戸惑った。

実際に当たった席を探して、会場を見渡すと、空席が結構あった。

多分、チケット当確が決まって、コンビニでチケット引き取り後に、大阪城ホールの座席表を見て気に入らなくて来場しなかった人が多いのだろう。

私は、中学時代に吹奏楽部にいて、たまたま同じ市内に全国大会常連校の中学と合同演奏で大阪城ホールで演奏した経験があるし、京セラドームができるまでは、ほとんどのコンサートは大阪城ホール。

アリーナ席を使わない行事なら、当たり外れは低いのは知っていた。

しかしながら、ちらちらと昔からの独特の嫌な面は見え隠れした。


さて、「高校以上の部」とはいえ、出場したのは高校25校で、午後2時からスタートした。

細かいタイムスケジュールが全日本吹奏楽連盟の公式サイトで出ていたけれど、当日のパンフをみると出場順変更が違っていたように思う。

当日購入したパンフレット

帰りの電車の混み具合を考えて、2校ぐらいは見れないなぁと諦めることにした。

実際に始まると、それぞれの学校の演技は素晴らしく、出場校が一般行事で演技したYouTubeでのサウンドなど全く別物。

演技中はスマホの電源オフをしていたので、休憩中にスマホの電源をつけてTwitter上で評価があがっているかをチェックした。

当日見に行けなかった人でライブ配信(有料)を見ている人や、現地で観戦している人が出場校の評価を行っていた。

個人的な判断だけれど、それぞれ見るところが違うなぁと経験者から見た感想ではあった。

マーチングコンテストでは規定課題があり、3要素のうちいずれか一つでも行わなかった場合は失格とみなす。身体的な事情により行えない場合は事前に届出をし許可を受けること。
審査方法と賞の決定については、A(金)・B(銀)・C(銅)の三段階。
評価は相対評価とし、審査員がつけるA・B・Cの数について審査説明会で説明。7人の審査員のうちA評価が過半数のうち金賞。

全日本マーチングコンテストパンフレットの規定および審査方法より一部引用

審査員側の評価方法を知ったのは今回が初めてで、びっくりはした。

規定などは、中学時代にマーチングの勉強会(各支部の吹奏楽連盟であり)に参加した子や先輩から指導を受け、共同演奏(っていうよりマーチング)をした学校のコーチから、規定要素となるテクニックを教わっていた。

どれだけ座って吹く演奏が上手でも、使う曲の選択・構成とアレンジ、曲との繋げ方、規定要素、全てバランスよくできているかで評価は変わる。

「ここは決めなきゃー!」ってところでずれていると、評価は下がるのは当然で、後半でバテ始めると乱れからこれも評価が下がってしまう。

ソロを任された子がかなり肺活量がないと、場内に響きにくいし、ドラムメジャー(指揮をする子)の新体操なみの見せ場で盛り上げる学校はあった。

規定要素ができても、他の場所でずれをすぐに修正できなかったり、頑張りすぎて後半までエネルギーが続いかないと、金賞を取ることは厳しかったのではと感じた。


2校を残して帰宅したのだが、電車の中で出場校の結果が出たのを知り、チェックした。

結果を見て「ここはもしかすると金賞行くかもね」と思った学校は、予想はあたっていて、あれれと疑問を持った学校はある。

近年、吹奏楽連盟主催のコンクール関連で評価の付け方やチケット販売は問題視されていて、なんとかならないのかと議論されている。

私のような出場者の保護者でなく経験者にチケットが当るのは、保護者さんには申し訳なく思う。

保護者さんの応援や理解などなければ、出場校は全国へ行くなんて難しいし、空き席を保護者さんに当日来ていたら無料で提供して欲しかった。

出場校の演技を見て感じたのは「大きな危険技」を生徒にさせていないこと。その前に部でも大怪我の子を出さないよう練習しているのだろう。

連盟から警告が出ているのかと思ったけれど、楽器問題(今は世界情勢に伴って楽器の値段が高騰中)や生徒の今後を考えてのことだと思いたい。


今回、初めて観戦(これもいいかたまずいな)で、第3者的に見させてもらったけれど、みんなの苦労は経験者としてみれば「すごいし、よくがんばった」と言いたい。

この思い出は、大人になってからも絶対覚えているし、大変なことにあった時にも「こんなのあの時を思い出せば乗り越えられる」と自信がつく。

一緒に見た娘は「自分の学校に吹奏楽部があるのに、大会に出るぐらいのかっこよさを持って欲しい」と話していた。

吹奏楽部、特にマーチングができる環境が揃っている学校は少なくて、あと何年か経てば、運営が難しいといわれている。

怪しげな面があったり、首をかしげるところはあったけれど、昨日のコンテストを見ることができて、よかったと思う。

詳しいことなどは整理してから、後日ブログで公開する予定にしている。

当日、お世話になった運営の方々、サポートに回っていた学校の生徒さん、出場校で大変なのに道で気分が悪くなった時に気を遣ってくれた生徒さん、
全ての方に感謝!

毎年は難しいけれど、また会える機会があれば会いましょう。



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