あきれるほど通じない相手・・・「異質な敵」に感じていません?
noteマガジン「パートナーシップを磨く」は、日本中の人々が、日ごろの体験に引き当てながら「パートナーシップ」について深められるフィールドです。
パートナーシップのあるコミュニケーションが日本中に広がり、安心で安全な関係性の中でベストパフォーマンスが発揮できる人が増えることを心から願って、パートナーシップ研修やセッションも提供しています。
連投107日目。
「何回言えばわかるの? いい加減にして!」
そう思いたくなるような部下や子どもの言動ってありますよね。関わらなくていい相手なら無視したり、やりすごしたらいいからいいんですけど、部下や子どもならそういうわけにもいきません。
自分のやり方が通じないと、ほんと理解不能に思えてきますよね。
で、おそらく「理解不能」という単語ではなく、「わけがわからん」「よくわからん」「意味不明やわ」というフレーズが、あなたの脳内を駆け巡っていることと思います。これは、自分とは「異質」だなと感じていることの表れだと言い換えることができます。
「異質」な相手とのコミュニケーションって、どんなことが起きるでしょうか。
・どうしていいかわからなくて、戸惑う
・そもそも面倒くさい
・うまく話が進むイメージがわかない
・うまくいかないことが怖くて、口調(語気)が強くなる
・うまくいかないことが怖くて、あきらめてしまう
・誰も成り代わってくれる人がいなくて、ストレスをためこむ 等
ある意味、「同質」なら、コミュニケーションの結果も予測可能なわけですが、「異質」なら、予測不可能ですね。そのため、どうしてもいいイメージがもちにくく、それが負荷となって、コミュニケーション不全につながりやすいといってもいいでしょうね。
「異質=敵」のようなコミュニケーションしかできない、そうなってしまう、という悩みが上司や親の悩みどころなのかもしれません。
「味方(パートナー)」として成長してもらいたいのに、うまく通じないことがあると「敵」のように、強い口調で言ってしまう自分がいる…。
本当は、パートナーなのに、真逆のコミュニケーションをしてしまうメカニズムが、どうやら人にはあるようです。
でも、男女は「異質」ですが、夫婦となり幸せな暮らしをつくり上げられますよね。父性と母性は真逆の性質だったりしますが、それ故に子どもは多くを学んで成長していくことができるので、「異質」が問題なのではなさそうです。
むしろ「異質」な二人が一つになることで、質感に幅ができ、いろんな価値観をもちあわせられる新しい価値観の子どもを育てることができたり、暮らし方や趣味などの選択肢が広がったりしますよね。
ということは、むしろ「異質」であることは、幅を創り出すことにもつながるのですから、「異質」な相手を排除することは、視野を狭めたり、可能性を小さくする行為だとみることもできます。
そして、問題は「あきれるほど通じない」という出来事にあるのですから、「通じるにはどうすればよいのか」「通じたことを実行するにはどうすればよいのか」という次のステップのことを、相手と一緒に話し合うことが重要ということになります。
「どういえば通じるの?」「どういえばできるの?」ということを相手と会話せず、自分一人で抱え込んで、考えた方法を試して、撃沈するということを繰り返している人の話、わたしは頻繁に耳にします。
あるいは、「あきれるほど通じない」という出来事に遭遇したときに、あなた自身が揺さぶられ、その揺さぶられた自分をどう扱えばよいのかがわからなくて、相手を責めたり、排除したくなるのかもしれません。
「相手は敵じゃない」
これはパートナーシップの基本原則ですからね。
まずは、イラついた反応に自分の行動を決めさせないようにすることから始めましょう。
記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。