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【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 67

世間の人にはとても嬉しいけど何かを待っている人には気が重い、黄金週間ならぬ鉄球週間が終りました。
配達がないとわかっている日でも念のため郵便受けを覗き続けて一週間。
やっと、ジョルジュの健康診断の結果が届きました。
特に心配事もないけど歳も歳だし行っとこう、と軽い気持ちで行きました。食欲があるか聞かれ、他の子の分も食べようとすると答えました。
元気があるか聞かれ、高いところに飛び乗って走り回ると答えました。
その問診により、食欲があって活発過ぎるのは甲状腺の病気が原因かもしれないと言われ、震えあがりました。
この病気については前から知っていたけど、まさかうちの子が、と思っていたのでした。
念のためその検査もし、その結果が今回届いたのです。
まず、検査結果の概要をまとめたお手紙。
基準値からはずれる項目はありましたが、軽微で問題なし。
医療行為の必要な疾患はゼロ。
ありがたや。
ジョルジュはただの食いしん坊で、歳のわりに落ち着きがないだけだったのです。
バンザイ。
ハレルヤ。
これからは、食べ方の遅いモネの食器を自分側に倒して落ちたドライフードを食べようとしても、重ねて立てかけたキャンヴァスの上を走り回っても、余裕です。
これは病気のせいかも知れない、どんな処置が必要になるんだろう、痛い治療になるんだろうか、お金はいくらかかるんだろうと暗い気持ちで見守らなくて済みます。

タオルボックス キャパオーバー

結果の書かれた紙は、慣れない言葉と数字が並んでいて正直よくわからなかったけど「脱水」という字が見えたのでとりあえず新鮮な水を家のあちこちに置き、水分の多いおやつ(ちゅーるかシーバトローリ)をあげることにします。
甲状腺疾患の検査で2000円余分にかかりました。
2000円あったら買える物。
本、廉価版CD、外食。
どれもジョルジュの健康を確認する安心の方が上なので、悔いなき選択です。

寝心地調整のため兄の顔を押すモネ

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