【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 66
家の中を片付けていると、懐かしいものが出てきます。
回想でたびたび手が止まります。
ジョルジュの歴代首輪、ボロボロのヴィンテージもの。
この家で生きた歴史が刻まれているような気がして、ボロボロでも捨てられません。
いつか一堂に会した放射状のデザインで額に飾ろうかと思っています。
歴代の爪とぎ。
段ボールの層をギチギチに重ねたチープなものから、ちゃんとしたそれ用の材質までさまざま。
ボロボロだけど、爪とぎとして使った形跡はなく、歯型と咬みちぎり跡だけ。
なのに何となく置いてあっ