末永 逸

遠い昔に雪のまち幻想文学賞を、近い昔に詩人会議新人賞をいただきました。 俳句、短歌、詩…

末永 逸

遠い昔に雪のまち幻想文学賞を、近い昔に詩人会議新人賞をいただきました。 俳句、短歌、詩、ショートショート、小説、エッセイなど幅広いジャンルにチャレンジしていくつもりです。

最近の記事

【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 77

夏は猫様たちの体調も崩れがち。 特に今年の猛暑は、17年と8年のそれぞれの猫生できっと最悪でしょう。 最近食後が安定していたジョルジュが、2日続けてケポってしまいました。 せっかくのピュリナワンキャットなのにもったいない。 ああ、掃除が大変だ、暑くてこっちも参っているというのに。 と、これが人間目線、飼い主レベル1の反応。 大変だったね、もう大丈夫? 脱水症状にならないようにあとでちゅーる食べようね。 と、これが猫目線、飼い主レベル2。 いてくれることが幸せなんだから、掃除な

    • 【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 76

      夏は食欲が落ちますね。 猫様、またお残しですか。 猫様というより、ルネ様。 何がご不満なのでしょう。 今朝のメニューは”ピュリナワンキャット健康マルチケア7歳以上用、しっとりカルカンまぐろパウチ舌平目入りを添えて”ですが。 そのお残しをモネとジョルジュがガツガツ食うから、一人分ずつの食事量のの管理がごっちゃごちゃになって大変なんですけど。 しかも、食欲が落ちただけなら話は割と単純ですが、ルネの場合、提供された食事は残しておいて盗み食いを試みるのです。 ルネは兄弟の中で一番賢い

      • 【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 75

        ジョルジュが危機一髪だった日から3日。 今度はモネが危機一髪に。 モネの性格はビビりで、一人で安心&落ち着ける場所が大好き。 そして、兄弟やママから干渉されない高いところが特にお気に入りです。 上の写真のように、高さ2mのキャビネットの上の段ボール箱の中とか、その並びのもっと上にある昭和の木目調テレビの上とか。(下の写真参照) ルネとジョルジュにおやつをあげて、モネはどこかと捜しながら見上げたら、いました。 テレビの上から下界を眺めています。 目が合いました。 でも、おやつ

        • 【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 74

          猫にも試練の暑い夏。 先日、ジョルジュがご飯の時間になってもお気に入りの六角形段ボールベッドから出てこず、気になっていました。 出てこないけどデリバリーしたら一応食べてくれます。 でも、少し残しました。 朝は弟たちが残したご飯まで食べたのに。 いや、そのせいでお腹がすいていないのかもしれない。 まあ、暑いし歳も歳だからねと思っていました。 7時ごろになって、なんかぐったりしてる、それに、口半開きだし、こんなに息する度に急ピッチでお腹が波打ってたっけ。という事態に。 気になった

        【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 77

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ⑨

          本日最終日。 街になじむ緑が美しく建物が魅力的で歴史と文化の超カッコいいロンドンともお別れです。 半日観光の前に再び荷物を預けます。 今回も、スマホの道案内でたどり着いた場所は旅行関係のオフィスにしか見えない場所でした。 だから、看板出しといてくれ。 今度はきっちり引換証を渡されました。 身軽になったところで、地下鉄の息苦しさと騒音を避けるためバスでシャーロック・ホームズ博物館へ向かいました。 ネット予約者はまず隣のショップへ行ってバウチャーを見せ、紙のチケットをもらいます

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ⑨

          【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 73

          猫様も連日の猛暑でバテ気味。 ご飯が進みません。 今朝も、かなり早めにルネがごちそうさま。 食器にはまだご飯が1/3残っています。 モネがごちそうさま。 見ればやはり1/3くらい残っています。 ジョルジュはというと。 弟たちが残したご飯をきれいに完食。 ただ者じゃない。 一言付け加えると、ジョルジュは人間で言ったら84歳です。 ばくばく食べて、その辺に重ねて立てかけてあるキャンヴァスにバリバリ登り降りする84歳。 まるで、中国の武術の達人。 わはは、若いもんはだらしないのぉと

          【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 73

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ⑧

          今日はこの旅一番のお目当て。 ピーターラビットとワーズワースの里、湖水地方です。 AM8:30出発の列車だからAM7:00からの朝ごはんを食べてから支度しても間に合うかもしれないけど、気が気じゃないとせっかくのおいしいイングリッシュブレックファストが喉を通らないので、ロンドンっ子の忙しい朝の例に倣い、”とりあえずの定番”のチョコバーにしました。 ラッセルスクエアの横を通って徒歩でユーストン駅へ向かいます。 余裕をもって着いたけど、なかなかプラットフォームの番号が決まりません。

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ⑧

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ⑦

          今日は本屋巡りと、アビーロード・クロッシング及びスタジオです。 昨日はダメだったけど、あきらめるわけにいきません。なぜなら、”白手袋ミッション”があるからです。 ”白手袋ミッション”、それは「ロンドンへ行ったらアビーロードの横断歩道に白手袋でタッチして、それをお土産に持って帰ってきて」という、ビートルズ命の友の切なる願い。 ファン仲間を代表して来た身としては、なんとしてもこのミッションに挑まなければならないのです。〈インポッシブル〉は許されません。 (『ミッション・インポッシ

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ⑦

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ⑥

          全てが想定外の週末でした。 まず、ホテルの近くのウバーン・バス停で、待てどくらせどビッグバスが来ない。 アプリに届いた「閉鎖バス停の通知」により、ウバーン・バス停には終日ビッグバスが停まらないことがわかりました。 今日は10:30にロンドンアイを予約してあるのです。 とりあえず、ロンドンアイを目指すべく次のラッセルスクウェア・バス停から普通のバスに乗りました。 西も東もわからない異国でも、出発地と目的地を入れたらどこから何番に乗ればいいか教えてくれる。Rome2rioアプリを

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ⑥

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ⑤

          博物館、美術館巡りを一通り終え、次は2日かけて名所旧跡巡りです。 普段、南九州からさえめったに出ないエクストリームおのぼりさんは、名所旧跡を転々と巡ってくれるビッグバス、別名ホップオン・ホップオフ・バスの2日分のチケットをネットで入手してスマホに仕込んでいたのでした。 そして、アクティビティ2回分のロンドンエクスプローラーパスをスマホに仕込み、これを使って1日目はロンドン塔に入ろうというわけです。 何もかもスマホに入っています。旅の教訓は「財布よりスマホを守れ」 ホテルに近い

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ⑤

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ④

          今回は大本命のナショナルギャラリー、そして、意外な穴場かな、と思ったサー・ジョン・ソーンズ美術館です。 早く着いたからトラファルガー広場を散策しようかな、と思っていたら。 写真で見たかの有名なナショナルギャラリー…は、ある。 もっとポピュラーな(はずの)トラファルガー広場がない。 目の前にはビビッドな色の囲いのある広大な工事現場だけ。 あれ?囲いの向こうに見えるのは、超有名なライオンの像では。 もしかして、環境アーティストのクリストがトラファルガー広場全体を包む巨大オブジェを

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ④

          【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 72

          ジョルジュは17歳。 人間だったら16歳、17歳と言ったら伊代ちゃんと南沙織。 どちらも(当時)若くて可愛い。 でも、猫の場合は高齢猫。 高齢ということはわかっていましたが、猫の年齢を入力したら正確な人間換算年齢が出るサイトであらためて、正確には何歳なのかやってみました。 人間でいうと84歳。 シニアを通り越したハイシニアと呼ばれる年齢の猫だと書いてありました。 呆然としました。嘘でしょう。そんな馬鹿な。 あんなにつやつやして元気で食欲もあって、自分の分の食事をあっという間に

          【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 72

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ③

          テートブリテンからテムズ川をUberボートでテートモダンへ。 2日目の計画です。 前の晩、ホテルに着いて、お茶でも飲んで一息つこうとケトルのスイッチを入れたらお湯が沸かない。(のちにスタッフの説明で、壁のスイッチを押してからと判明)ホームページで見たらあるはずのヘアドライヤーがない。(チェックアウトの朝に棚の奥から発見)等のアクシデントがありました。でもまあ、旅では大怪我と大損以外はアクシデントではなくハプニング。 リカバーできる失敗は全て、勉強です。 タオル巻き就寝の変な髪

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ③

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ②

          イギリスは紳士の国と言われています。 時期が悪かったのか、紳士は見かけませんでした。 紳士同盟の集会が別の都市であって、ロンドンから出払っていたのかも。 キャリーケースが倒れ、ボストンバッグが吹っ飛び、人間がすっころんでも、のろまがやっとどいたという感じで人々は追い越していきます。 それだけ、今は人の心に余裕がなくなっているということでしょうか。 ともあれ、荷物を預けて身軽になったので、予習した通りバスに乗ってギルドホール・アートギャラリーへ。 図書館、市庁舎といった歴史を感

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ②

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ①

          6月。初夏のベストシーズンに日本の梅雨を逃れイギリスへ行く。 この計画が始動したのは1年前。 調べ、備え、検索し、半年前には荷造りを始めてしまう気の早さ。 そしてとうとう、6月3日。 運命の日が来ました。 梅雨前線を確認すると「おまえらが帰国するまで待っててやるから行ってこい」という状態でした。 羽田空港で、JAL41便の乗客にだけエコノミークラスでも許されるサクララウンジ・スカイビューへ行きました。 お湯が出るところを間違えて半分しか入らなかったカップの紅茶を同じように間違

          【イギリス紀行】女王陛下のEmpty Garden ①

          【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 71

          テレビのドキュメンタリーでたまに、他人の家の屋根裏や使っていないスペースに人が勝手に住み着いていたという事件が取りあげられます。 うちの天井裏にもよく、野良猫がいます。 住み着くというほどではなく、たまに入ってきて雨宿りをする程度です。 寒い時や雨の日に外にいるのは可哀そうだし、どうせ使っていないスペースだからと容認しています。 野良猫は病気を持っている危険性が高いし、喧嘩になったら飼い猫の方が弱いだろうけど、天井裏と室内ならうちの猫と遭遇する心配はない。 そう思っていました

          【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 71