【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 76
夏は食欲が落ちますね。
猫様、またお残しですか。
猫様というより、ルネ様。
何がご不満なのでしょう。
今朝のメニューは”ピュリナワンキャット健康マルチケア７歳以上用、しっとりカルカンまぐろパウチ舌平目入りを添えて”ですが。
そのお残しをモネとジョルジュがガツガツ食うから、一人分ずつの食事量のの管理がごっちゃごちゃになって大変なんですけど。
しかも、食欲が落ちただけなら話は割と単純ですが、ルネの場合、提供された食事は残しておいて盗み食いを試みるのです。
ルネは兄弟の中で一番賢い猫です。
コンボのお楽しみセットが入っていた缶が今、猫のオヤツ保管庫になっていることを知っています。
そして、爪で引き上げても開かない蓋が、缶ごと落とせばはずみで開くことも知っています。
ガッコン！と派手な音がしてくれたおかげで現場に駆けつけることができました。
そして、どれにしようか、とガサガサやっていてくれたおかげで現行犯を取り押さえることができました。
次に、部屋でパソコンを操作していると、ドサッと音がしました。
Amazonでまとめ買いしていたカルカンパウチ３６個入りの箱が散乱していました。
中身を１パックくわえて逃げていくところを確保。
おやつ入れの缶はクラフトテープで蓋を三カ所とめました。
それから、持ち手をカウンターの端にクラフトテープで貼り付け、缶の底とその台になっているコンテナの間に百均で買ったブックエンドを挟んで落とせないようにしました。
カルカンの箱は縦と横にクラフトテープでぐるぐる巻きにしました。
そして、思いました。
提供されたご飯を残すからお腹がすくのではないのか。
大体、オヤツだけでなく、残したご飯の中に入っていたのと全く同じものをなぜ盗み食いしようとするのか。
何かの反骨精神？
反抗期？
ルネはそっぽを向いて黙秘を貫きます。
そんなしぶといヤツには、ヤキ（かつお）を入れてやります。
そう、いなば食品から出ている猫様に大好評のあれです。
やっぱり食うんかい。
提供されたものでもオヤツなら普通に食べるということは、やはり、食事の中身が問題だったようです。
ウェットとドライを混ぜてあげているので、そのどちらかが気に入らないと言う事なのでしょう。
なので、どっちが気に入らないのか検証の為、混ぜずに半々に皿に入れて目の前に置きました。
きれいに完食。
混ざっているのが嫌だったようです。
人間に例えるならひつまぶしじゃなくて、鰻とご飯は別々に食べたい派だったということらしいです。
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