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【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 73

猫様も連日の猛暑でバテ気味。
ご飯が進みません。
今朝も、かなり早めにルネがごちそうさま。
食器にはまだご飯が1/3残っています。
モネがごちそうさま。
見ればやはり1/3くらい残っています。
ジョルジュはというと。
弟たちが残したご飯をきれいに完食。
ただ者じゃない。
一言付け加えると、ジョルジュは人間で言ったら84歳です。
ばくばく食べて、その辺に重ねて立てかけてあるキャンヴァスにバリバリ登り降りする84歳。
まるで、中国の武術の達人。
わはは、若いもんはだらしないのぉと言いながら指先で鉄の塊を持ち上げる鉄人爺さんみたいです。

散らかった(散らかした)机の上のモネ

ルネとモネは食欲が全然ないわけではなく、おやつとなると「くれくれ」と騒ぎます。
カリカリのおやつではなく、ちゅーるやシーバトローリ等です。
食欲の問題ではなくえり好み、わがまま、という気もしてきます。
ルネもモネも野良だったことはありません。
ジョルジュのようにそこらの小動物や虫を食って生き延びた経験もありません。
ご飯がない事態など、想像もつかないのです。
お腹がすいても食べる物がない状態が、この世に存在すると思っていないのです。
カリカリが入ったご飯を残せばその分早く、おいしいオヤツが出てくると思っているのでは?
実際、おやつへの執着はすごいです。
準備している台に飛び乗ってきて滅茶苦茶にするので、片手でガードしながら皿に分けます。
ルネはジョルジュを頭で押しのけて、もうカラになっているジョルジュの皿を、舐めます。
そんなルネを、ジョルジュは毛づくろいしてあげます。
優しいお兄ちゃんです。
ルネとモネに、オヤツが欲しくて普通のご飯を残しているのかどうか聞いてみました。
黙秘です。
黙秘権を行使している姿が可愛いので、今日も当然ながら釈放です。

じっと見つめるルネ






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