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人生サーフィン、また海に落ちてしまった🏄‍♀️

 もうね、朝パチリと目覚めた瞬間から、
「あ、今日私は機嫌悪いわよ」。
下の階から娘のはしゃぐ声と、夫の声が聞こえる。今日の朝ごはんは昨日買ったミスドだけど、今、まだ8時半。2人が起きたのもせいぜい30分ほど前だろうから、まだきっと私が起きてくるのを待っている。

だるー。
起きたくなー。

でもお腹は減った。

 のそりと体を起こす。
 いつもは朝からエンジンふかして「おっはよー!★」と登場する。元気で明るいどすこい母ちゃんでありたいから。だけど今日の気分は一転、まるでお湯屋の暖簾をくぐる時のオクサレさまみたい。

誰か、汚れた私をどうにかしておくれ。

 夫の一言一句にいちいち突っかかる。
「…今日は機嫌悪いね」
「そう。よく気付いたね!」
いつもいつもニコニコヘラヘラしてられるかっつーの。
え、怖… 。普段とのギャップヤバ…。
って?はぁ。ほんっとニコニコ役って損だよね。たまには表情筋休ませたいよ私だって。

 ゴーゴー風が渦を巻く荒波の上、なんとかサーフィンボードの上に立っていた私だったけど、抱っこ紐を忘れて出かけたのが運の尽き。
絶賛イヤイヤ期の娘はベビーカーには乗らない。パパの抱っこは嫌。絶対ママがいい。重たい。肩痛い。

疲れて、辛くて、ほんと。泣きたい…。
1人になりたい。
誰もいないところで、丸くなってじっと休みたい。

あー終わった。転覆。

 不機嫌フルスロットルで夫に当たり散らす。怒鳴り散らすわけじゃない。何も言わないという手法で当たり散らす。娘にも笑いかけられない。

母親失格。
こんな女は、この世にいらない、必要ないね。

涙が出る。

 私は海に転覆なう!なのに、生活は、社会は、今日も一定の速度で流れていく。残酷な朝が来る。動かなければ。立ち上がらなければ。ここでウジウジしていたって、絶望に浸ったって、会社の始業時間は変わらないぞ。

なんとか力を振り絞って服を着る。
偉い。

偉い、と思ったその小さな火力で、髪も整える。家を出る。

ああ疲れた。

 帰りに夫に懺悔ケーキを買う。夫の好きなフルーツのタルト。懺悔はするけど、まだ元の「元気で明るい」には戻れそうにない。いつになったら陸に上がれるんだろ。辛い。

 こういう落ち込みは、一人の時間を作ってゆっくり休めば回復することは分かってる。だけど、ここまで弱ってしまうとそれが結構難しい。夫に娘の面倒をお願いするのも罪悪感。繁忙期に丸一日休みを取るのも、職場への罪悪感。

いや、誰もお前のことなんか、そんな必要としてないからw
お前がいなくなっても、なんの影響もないからw

うるさいなぁ!!!
あーー頭ぐっちゃぐちゃ。

 …四半世紀生きてみても、まだこんなんだもん。ほんと生きるの下手くそだなぁって思う。なんでもっと楽観的に、肩の力抜いて、上手に人を頼って感謝して、生きていけないんだろう。いつになったら、穏やかに、自然体で過ごせる日々が手に入るの?しくしく。


 でも書いたらちょっとだけスッキリした。今回の転覆は、ガッツリ休みを取らずともゆるゆる回復は可能なのか!?の検証にじんわり活用したいと思います。七転八倒、でもせっかく転んだならタダでは起きぬ。

うぢうぢに付き合ってくださってありがとう!
ではまた!!

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