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あなたが買った服が誰かの命を奪う?トュルーコストを観るべき理由とサスティナブル👗

「服」

毎日身にまとうもの。

一番身近な存在。

あなたは服に対等な対価を支払っていますか?

ラナ・プラザ崩壊事故が起こったのは2013年4月24日ちょうど7年前の今日の事です。

バングラデシュの首都ダッカの縫製工場が崩落し、1100名以上が死亡した事件。知っている方も多いかと思います。

服を買う単純で当たり前の行為が誰かの大事な命を奪うことになるかもしれない。SDGsの目標達成まであと10年。今だからこそ改めて取り組むべき環境問題についての知識とエコなアクションについて今回取り上げたいと思います。

知る責任のある事実をまずは情報を得るところから。


フェアトレード

そもそもフェアトレードとは、

「Fair Trade=公正な取引、貿易」という意味。

地球環境を守り、貧困問題を解決する為の手段のひとつにフェアトレードがあります。

どんなものでも作り手がいますね。作る側にも当然家族がいて生活があります。なんでも安く買えてしまえるこの世の中では作り手に感謝する気持ちや機会が少なすぎる気がしますがそんな中近年誰がどのように生産したか作り手のストーリーや顔がわかるシステムを利用して商品を購入できたりお値段は少し張るけれどその分対等な賃金が生産者に行き渡る安心感や価値を感じ消費者は購入できる場も増えています。

🔎どうやって知るのか

フェアトレード商品には様々な種類があります。洋服、食品、コーヒーや紅茶はもちろんお花やワイン、果物、サッカーボールもそうなのです。

フェアトレード商品にはマークがあります。

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まだまだコンビニやスーパーでこのマークの付いた商品を見つけることは難しいですが、是非、「フェアトレードラベルジャパン」で検索してみてください。

例えば週に1回、月に1回と決めてここでこの商品を買おう、と自分の中で無理のない範囲でフェアトレードを生活に取り入れて楽しむことが大切だと思います。

情報が溢れている世の中で正しい情報を掴むことはとても重要ですよね。ひとつの方向からだけではなく様々な面からの情報収集を積極的に取り入れてみてください。人に聞いたり、友達とディスカッションしたり、企業に直接問い合わせてみたり。疑問は公式なサイトで得るのが一番だと思いますが、たとえ十分な答えが返ってこなかったとしても電話なり、メールなり直接企業にコンタクトを取るアクション自体が大きな影響を企業に与え、成長にも繋がるので決して無駄ではなくエコなアプローチのひとつになります。

そこで服の話に戻りますが、じゃあもし、フェアトレード商品で売られている値段が適切な価格だとしたらいわゆるファストファッションと呼ばれるファッション業界はどうやって1着500円のT-シャツを作り出せるのだろう。きちんとした賃金が生産者に支払われているのか。そんな疑問を抱いた時に出会ったのがトュルーコストでした。


「ザ・トュルー・コスト ファストファッション 真の代償」(2015)

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時間/ 93分 監督/ アンドリュー・モーガン キャスト/ ヴァンダナ・シヴァ 他

予告編 合わせて>なぜこの映画を製作しようと思ったか

あらすじ

「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」これは衣服をつくる人々、アパレル産業が世界に与える影響の物語で同時に貪欲、恐怖、権力と貧困の物語でもある。ファッション業界の闇に焦点を当てたドキュメンタリー。

華やかなランウェイからスラム街といった世界中ファッションの様々な場面で撮影されているのが特徴で、ステラ・マッカートニー、リヴィア・ファースなどファッション界で影響力のある人々やサステイナブルなファッションブランド「ピープル・ツリー」代表サフィア・ミニーの活動も興味深い。

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- ラナ・プラザ崩落事故

バングラデシュの首都ダッカの縫製工場が崩落し、1100名以上が死亡。ファッション界の大量生産、大量消費による利益至上主義が招いた結果と言われています。

服を買うことが彼らの命を奪っている。誰かの大切な命。

衝撃的でした。今まで知らずにファストファッションを手軽に沢山買っていた自分が恥ずかしくなりました。一気に沢山の情報が入ってくる圧倒の90分でしたが、毎日衣服と共に生きている私たちは観るべき責任があると思うのです。私たち消費者はこういった生産の背景を知ることが選択肢を広げる大きな一歩です。

ファッションレボリューションデー


ラナ・プラナ事故が起こったのはちょうど7年前の今日です。

この事件を忘れない為に4月24日はファッションレボリューションデーと設定されました。

この日には服を裏返してsnsに投稿します。

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#whomademyclothes のタグ付けをして誰がこの服を作ったのかをトレードする運動です。消費者が生産者を気にしているというアピールに繋がります。

このファッションレボリューションデーのきっかけとなるラナ・プラナ事故は氷山の一角に過ぎずただ安いだけで物を求める消費者がいる限りなくなりません。消費者と企業にもアプローチしています。

現在日本で売られている服の約97%が海外製でその7割が中国製、次いでベトナム製、バングラデシュ製です。これを機にドメスティックなブランドに目を向けてみるのも良い機会かもしれませんね。

もう二度と不当な労働を強いられたり正当に賃金が支払われている環境を作り出さないようにと願っています。この記事を読んでくださっている方も是非snsに投稿してみてください。私も後でやってみようと思います。;)


ウイルスによる影響


今騒がれているウイルスによっても生産者に影響が起きています。

今回のウイルスで中国、イタリアの工場がストップした時、皮肉なことに空気が一気に浄化されたということ聞いたことがある人もいるかもしれません。

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Before Afterの画像ですが、一目瞭然ですよね。

ということは、本来この工場で働いていた人たちが今は働けなくなっていること。先進国だけでなくフェアトテードの生産者や経済弱者にも影響があるということ。

ウイルスによる世界的なパンデミックでバングラデシュにある1089以上の縫製工場で15億ドル相当の注文がキャンセルされたそうです。


最後に


サステイナブルやフェアトレードを見直すきっかけになればいいなと思います。

一度、今使っているものの大切さを再認識できるかもしれませんし、買ったことを忘れてしまっているものを何個も持つより、たった1個の大切なもの、1着のお気に入りを見つけるのもいいかもしれませんね。

知ることは、今後の自分の生活の選択肢を広げてくれますし、情報を得るには映画がもってこいの教材です。知識が行動になり、経験値になります。その経験は人としての価値に変わります。

価値を高めるには情報を知ることから始まると思うのです。

Filmarks @mmko1220

これからも映画がもたらす有益な情報をシェアしていこうと思います。noteを通して同じような価値観を持つ方達とコミュニティが作れたら嬉しいです。よろしくお願い致します。



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