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先取り学習の弊害

先取り学習の効能は、学ぶことは楽しい事だと認識させることである。

と偉い人が言った名言では無いが、自ら好きで学んでいける人を作り出す事が大切であると考えています。

前にも我が家の方針をお話ししたと思うが、

我が家の子供たちは、幼稚園に入る前から、小学校に入学する前に、市販の公文の迷路から入り、ひらがな、カタカナ、足し算、引き算を学んでいる。

しかしながら、掛け算は教えなかった。

九九ほど、幼児と遊びながら覚えさせることが容易いなものはないが、ここは、あえて、教えなかった。

なぜなら、小学校の授業での弊害があるからである。

自分の知る限りの足し算、引き算を使って、問題を解かねばならない時に、九九を知っている子供は、九九を使って問題を解いてしまって、考える事の放棄をしてしまうからである。

さて、皆さんに、算数の問題を出します。

鉛筆とノートを買ったら100円でした。
ノートは、鉛筆より40円高いです。
さて、鉛筆は、何円でしょう。

さあ、皆さんも考えて答えを出してください。

もちろん、足し算、引き算、掛け算を使用しても良いですが、掛け算を使用しなくても問題は解けます。

ある芸能人は、60円と答えて、不正解になりました。

まずは、100円から40円を引きます。
100ー40=60
60を2で割ります。
答え:鉛筆30円・・・・(A)
(A)+(A)+40=100という式であらわされる事を理解できましたかね?

60を2で割ると、30ですが、30+30=60でも成り立ちます。

この作業を小学校の低学年の算数で考えるべきところで、九九を知っている子供は、割り算を使用してしまうのです。

子供が、その問題を足し算、引き算のみで考えなければいけない問題なのか、掛け算を使って導いて良いのか、小学生の子供には、その大切さを判断しろというのは無理だと思われます。

我が家では、先取り学習を取り入れているのは、計算の負担を軽くし、問題を考える時間を多くとりたい狙いがあるのです。

決して、先取りして、いい点をもらいたい訳ではありません。

算数の楽しい部分は、答えは一つだけれど、導き方は、何通りもあるという点です。(赤ペン先生をしていた時に、子供たちの工夫を凝らした解答用紙をみるのが楽しかったです。)

そして、算数で、もうひとつ大切な事は、途中式も書かせるという点です。

これは、数学や理系科目でも共通しているのですが、問題を導く時にも途中式はかかせないので、小学生のうちから、途中式をかかせる癖をつける事が大切なのです。

しかしながら、ここで大切なのは、計算ミスを起こさせないという点です。

さて、今後の課題は、国語力であります。

理系だから、理系科目に強くなれば良いというものでは無く、それらを攻略するためにも国語力、読解力が必要な時代となってきました。

国は理系人材を多く作っていきたいようですが、数学も出来る文系人材が活躍する世の中になっていくのでは、と考えています。


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