リーダーのためのフィードバックスキル

画像1

フィードバックはどんなシーンで行うのか。
大きく分けると、評価と育成に分かれる。
評価のフィードバックとは、中間や期末の評価面談で行われるフィードバックである。
一方で、育成のフィードバックとは日々の行動に対して肯定や改善を促すためのフィードバックである。
前者のフィードバックはほとんどの人が受けたことがあるだろう。(面倒くさいなと思い聞き流しながら…。)
後者のフィードバックは、人それぞれかもしれない。いや、多くの人が受けたことがないかもしれない。特に、肯定のフィードバックは…。
個人的には、フィードバックの真髄は後者、育成のために行うものだと思っている。だが、実施にはどうしてもフィードバックというと評価のためのもの、厳しく指摘するためのものだと広く認識されているように感じる。もちろんそれも一つだが、育成のためにいかにフィードバックを活用するのか、階層に限らず考えてほしい。

育成のフィードバックには、以下の2種類がある。
ー良い行動を継続して行ってもらうため
ー悪い行動を改善するため
結局のところ、フィードバックの目的とはただ一つ、相手を良い方向に導くことである。良い行動であればそれを続けるべきだし、悪い行動であれば是正するべきだ。適切なフィードバックを与えることはそういった成長への大きなチャンスとなる。

フィードバックを行う上で重要なポイントがいくつかある。
・ファクトベース:客観的な事実情報を集める
  ×資料作成がいいかげんだ
  ○資料のp2とp4に誤字があった
・whyを理解する
  ×ただこちらの言い分を主張する
  ○なぜその行動をとったのか、なぜそのようなことが起こってしまったのか相手の言い分を理解する
・継続/改善を考える
  ×ただ伝えて終わる
  ○継続するために/改善するために何をすべきかを考える

フィードバックは、立場が上の人間から下の人間へと指摘をすることだけを指すものではない。部下から上司へと行うのも、同僚同士で行うのもフィードバックだ。360度全ての角度からフィードバックをもらう/与えることのできる組織は、強い組織になるだろう。日常に転がっている成長のチャンスを活かせる組織なのだから。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?