新 コーチングが人を活かす

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コーチング=引き出すではない。
コーチングにおいては、コーチと対象者は上下の関係ではない。対等な関係として、問いに対する答えを一緒に探していく作業を行っていくことがコーチングである。
引き出すという作業は上下関係のもと、コーチが答えてほしいことへと誘導することになってしまいがちである。コーチングで実現したいことは、誘導尋問をして自分が持っている答えを言わせることではない。答えは相手が持っている。一緒に探し、つまづいたら視点を変えたり具体化・抽象化をしながらそれを探していくアプローチである。
では、答えを一緒に探していく上でどんなアプローチをすれば良いのだろうか。
大前提として、相手と対等の立場に立つことだ。上であってはいけないし、かといって下からアプローチする必要もない。その上で、一緒に答えを探す。自分でも向き合っていく。
しかし、それだけでは行き詰まってしまうことがある。そんなときは、視点を変えたり枠組みを作ってみる。
例えば、少し遠い未来に目を向けてみる。どんなところを目指している?うまくいったらどんな結果が待っている?…そうすると、行動を起こしやすくなるかもしれない。
例えば、制約条件を課してみる。目標を1年ではなく半年で達成しなければならないとしたら?売上目標が倍になったらどんな行動をとる?…そうすると、これまでにないアイデアが出てくるかもしれない。
例えば、定性的状態を定量的してみる。10点満点にすると何点?…そうすると、もやもやしていたものが言語化しやすくなる。

コーチングをうまく活用することができれば自らが持つ想いや創造力を解き放ち、主体的に動くことができる人材へと変化していくだろう。そしてそれはコーチ自身の成長にもつながる。

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