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逆ゴールデンタイム

昔から流行り物には興味がなかったが、中学ニ年生の時、ご多分に漏れず厨二病という流行り病に冒されてしまっていた。 深夜、眠れなくなったりすると、少年は紙とペンを取り出し、ポエムを書いた。曲でも付けようものならミリオンヒット間違いなし。Mステの階段を颯爽と下りてくる自分の姿を想像して、満足そうに眠りにつくのだった。 翌朝、そのポエムを読み返してみるのだが──フグ刺しほどの薄っぺらさに少年はただ赤面し、親に見られないようにできるだけ小さく千切ってゴミ箱に捨てるのであった。本当は

    • 謹賀新年

      • ニート、英検1級合格までの道②

        こんにちは。ちくわを自作して評論家に酷評される初夢を見ました。一富士二鷹三茄子、四竹輪でしたよね?めでたい。 さて、前回【ニート、英検1級合格までの道①】の続き。「合格までの道」と銘打った連載でしたが、第2回目の今回の記事で終了。2020年度第2回の試験に受かってしまいました。noteのプロフィールもちゃっかり更新済み。 というわけで、今回の記事では合格までの取り組みを振り返っていく。伝えたいことを大別して章立てすべきだろうが、せいぜい4000字程度の文章を細かく分けるの

        • 日本語検定(1〜3級)対策講座 ① ら抜き言葉

          日本語検定(=語検)の対策記事を書いていきます。日本語検定を持っていますと言うと「日本語能力試験」と勘違いされることがよくあります。日本語能力試験は日本語を外国語として勉強している人のための検定試験で、日本語検定は主に日本語を母語とした人のための検定試験です。 当方、日本語検定1級をこれまでに4回受験して、4回とも合格しています。読売新聞社や時事通信社様からも賞をいただいたことがあります。しかし、文部科学大臣賞を受賞するという目標があり、まだまだ勉強中の身です。こうした記事

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          ニート、英検1級合格までの道①

          みなさん、こんにちは。雨垂れの音でも聞きながら、ぼくのnoteを読むのはいかがだろうか。 「ニート、英検1級合格までの道」ということだが、3ヶ月後(10月)に英検1級を受検することにした。前職が高校の英語教員でありながら、恥ずかしながら英検は準1級までしか持っていない。 今年の4月から、手越祐也さんと同じ仕事(つまりニート)をさせていただいているが、せっかくニートをしているのだから、なにかを成したいとおもった。 英語を仕事に活かす方向性も考えているが、世の中には英語がで

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          死神を連れてキャンピングカーでアメリカの荒野を1300マイル旅した話②

          前回(死神を連れてキャンピングカーでアメリカの荒野を1300マイル旅した話①)の続き ぼくらを乗せてキャンピングカーは走り出した。「おい、渋谷さんに6万円かかってるらしいぞ」と、見積書を片手に西中島。6万円の男はしばらくぼくらの先導をした後、フリーウェイから離脱していった。きっと今頃、お風呂に入ってサッパリしているのだろう。 今回の旅行は2017年2月23日から27日の4泊5日。最初の目的地はヨセミテ国立公園だ。1泊目はヨセミテにあるRVパークに宿泊する。 そうそう、キ

          死神を連れてキャンピングカーでアメリカの荒野を1300マイル旅した話②

          死神を連れてキャンピングカーでアメリカの荒野を1300マイル旅した話①

          「かわいい子には旅をさせろ」ということわざがある。これは当然、「我が子は厳しく育てなさい」という意味なのだが、最近「我が子にはいい思いをたくさんさせてあげなさい」という意味で誤解しているひとが多いらしい。昔、旅は常に死の危険と隣り合わせの厳しいものであった。飢えたり遭難したりするかもしれない。野生動物や悪者に襲われるかもしれない。とても怖い。泣きそう。嫌だ。帰りたい。一方、現在では旅は完全に娯楽の対象となっている。滅多なところに行かない限り、世界中、交通網が張り巡らされている

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          知恵の言葉、「諺」

          人間とは葛藤のデパートだ。しかし、迷える子羊である私たちの背中を押してくれる知恵の言葉がある。それは「諺」だ。言(こと)の業(わざ)と書いて、諺。人間が「やろうかな、どうしよう」と考えていることに意味や裏付けを与え、行動に移させてくれる言葉だ。 辞書的にはどう定義されているのだろうか。岩波国語辞典第六版(古いぞ)によると、 諺──昔から言い伝えられてきた、訓戒・風刺などを内容とする短い句。 とある。多くの人々が時代を越えて共感し続けてきたからこそ、このような類の言葉は連

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          仕事を辞める話②──転石苔を生ぜず

          前回[仕事を辞める話①──理屈と膏薬はどこにでも付く]の続き 退職の手続きが着々と進んでいる。退職後に住民税がどーんと来るらしい。怖い。見えない住民税の影に怯える日々である。 正直に言って、教員になるよりも、辞めるほうが難しかった。世の中には柵(しがらみ)というものがある。困ったときに助けてくれるのは他人なのだから、せめて円満に、義理を欠かずに退職したい──とおもうと余計に難しかった。まあ、お金の心配こそあるが、退職とは必ずしも悲観的な話ではないはずだ。もう緑色の顔で朝の

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          仕事を辞める話①──理屈と膏薬はどこにでも付く

          (この記事は以前Twitterでぶちまけたことを大幅に加筆・修正したものです) 自由への切符を手に入れた。「退職届」と書いて「自由への切符」とルビを振る。そう、仕事を辞める。公立高校の教員でいるのも再来月で終わり。よく3年間も頑張った。 どうして辞めるんだ?──当然、管理職はそう言う。しかし、そう聞かれると言葉に窮する。そもそも人間の行動に理由なんてあるのか?「○○をしたい」という感情が先にあって、後出しで理由を付けるのが人間の常なのではないか。自分や周囲の人間が納得でき

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          満を持して

          Twitterの140字では書ききれないことなどを、NOTEに投稿することにした。華々しいNOTEデビューである。 さて、お腹が痛い。どうやら便秘のようだ。便が大腸という名のハイウェイでクラクションを鳴らしている。 明日は新年会と称して後輩と焼肉を食べる予定だったのだが。。。便を内に秘めていることを後輩に打ち明けると、「たらふく食べて出さないと」と返ってきた。 なるほど、ロケット鉛筆式に便を押し出すとは、後輩もたまには役に立つことを言う。やはり、何事もアウトプットを前提

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