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当事者に聞く「働きづらさはなぜ起こるのか」~不登校、ひきこもり、精神発達、体調不良の方へ~

皆さん、おはようございます。
Gifed Creative、峯上良平です。

今日は某通信学校で上記のテーマの講演をするため、思考の整理のために書きたいと思います。

今回の内容は、なるべく当事者の方や親御さんがダメージを食らわないように、マイルドに書きたいと思います。

まず、働きづらさの根本的な原因は3つあるかと思います。

一つは知らないということ。
それは自分自身のことであったり、仕事のこと、人間関係構築のスキル、どのようにステップを踏めば、鬱のような体調が悪い状態でも回復することが出来るのかなどかなと思います。

二つ目は思い込みやマインドセットの問題。
固定マインドセットという、生きづらさの根源となるような考え方を持っている方が多いと支援をしながらも感じますし、私自身もそうでした。
固定マインドセットとは、自分は一生このままだとか、どうせ変われないなど、要は何にも試してないのにも関わらず、自分の可能性に蓋をしてしまっていて、それに気づいてないということです。
これは成長マインドセットに変えることで、かなり生きやすくなります。
成長マインドセットとはやればできるという方向に考えを変えるということです。
上手くいかない時
【自分はいつも失敗する→今はまだできない。でもここは改善するところがあるから、次はここを注意してやってみよう】

と考え方を切り替えて、自分自身のせいにするのではなく、やり方に問題があったと考え、それを修正してやってみるというふうにするだけです。
良ければやってみてください。
それでも上手くいかない時には、信頼できる人からアドバイスをもらいましょう。

三つめは完璧主義や他者との比較です。
これらは認知の偏りと言われているもので、他にも調べれば出てくるので、調べてみてください。
人から言われたことの捉え方や、事実と自分自身の考えが歪んでしまっていたり、混ざってしまうことで、コミュニケーションが難しくなったり、なかなか挑戦しにくくなったりと、行動面での問題が出てきます。
いじめやネグレクト、厳しい親の元で育ったり、愛情不足など、原因は様々ですが、どの偏りがあるかわかれば、対策は可能なので、親のせいや他人のせいにせず、どうすれば改善できるのかに取り組んでみて下さい。

完璧主義の問題は、いろいろ調べたり、考えたりするものの、結局やらないということが問題で、何度か同じことを考える(進学や就職、アルバイトなど)けれども、何か足らないものを見つけて、やらない理由にしてしまうことです。
根本には失敗に対する恐れがありますが、失敗しても良いんだと自分が考えれたり、親御さんから言ってもらえることが大切です。
いきなり上手くできる人はほとんどなく、小さな失敗を乗り越えていることが多いのです。

他者との比較は、継続を困難にさせます。
せっかくコツコツと体調を良くしたり、頑張っていても、自分よりも優れた他人と比較し、落ち込むということを自ら積極的に行ってしまいます。
根本には脳の疲労や、脳自身が変わることに抵抗を示す特性があったりするので、セルフコンパッションや周囲の肯定や褒めるなどが対策になります。

ざっと書きましたが、いろいろしないといけないと思い、落ち込んでいませんか?
落ち込む必要はなく、一つずつ出来るところから取り組んでいけば良いんです。

例を出してみましょう。
起立性調節障害、不安症、発達障がい(ADHD)のAさん、18歳がいたとします。
プライバシーの観点から、少し調整していますが、実際にあったケースです。

彼は某通信学校卒業後、何の進路も決まっていませんでした。
たまたま私が授業をしたなりたい大人というテーマの動画を見て、Gifedに興味を持ち、我々と繋がりました。

親御さんの強い勧めで、我々が運営する和歌山のシェアハウスに住み始めました。
始めは誰とも話そうとせず、部屋にこもりきりだったものの、身の回りのことをする必要があり、徐々に支援者とも話すようになり、今では笑顔で楽しそうに話すようになっています。

彼は起立性調節障害があり、朝起きられないという障がいがありましたが、病気について調べたところ、足の筋力を鍛えることで改善したケースがあることを知り、散歩を行うこと、食事を手作りすることで栄養面をアップ、抗さらに信頼できるお医者さんの指導の下での不安薬の服薬により、症状が改善されました。
現在は就労移行に週4~5日間通って、訓練を頑張っています。
土日にリズムが崩れやすい課題もあったため、本人が取りたかった車の免許を取りに行くことで、バランスを取っているというのが今の状態です。

和歌山に来る前には、ゲームばかりしていて、今もゲーム自体は辞めてはいないのですが、する時間はコントロールできるようになりつつあります。

ゲーム依存とよく問題になりますが、現実世界でやることが見つかっていないだけなのかなと私は感じます。

ここまで来るには本人の努力はもちろんのこと、支援者である仲間や、訪問看護、就労支援者の方々のフォローも大きかったと思います。

彼もきっと働けるでしょう。
そこまでには沢山の人の力を借り、自分自身も努力をし、その掛け算の結果が、就労や自分らしく生きられることに繋がると私は考えます。

何をしてもダメ?

そんなことはありません。
発達障がいがあろうと特性の理解を深めれば働けます。
これを書いている私もADHDです。
学生時代には友人にかなり助けてもらい、ギリギリで卒業しました。

今では特性を活かしながら、仲間を集め、助けてもらいながら、支援をしています。

きっとあなたや、あなたの子どもも大丈夫です。
自分を諦める。
そんな悲しいことは辞めましょう。

どんな人も脳自体はそれほど変わりません。
それをどう刺激し、成長させ、使うかが大切です。

迷ったときには相談に乗りますので、お声がけ下さいね。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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