頂いた宿題に答えるnote

皆さん、おはようございます。
Gifted Creative、峯上良平です。

今日はある企業さんからプレゼンの際に答えて欲しいという質問をnoteに書きながら、考えてみようと思います。

宿題は以下

Giftedの現状とこれから
   ・もっとこうしたい
   ・このあたりがハードル(苦労している、問題点)
   ・一緒に考えてみませんか?

Giftedの現状としては、
仲間や地域のサポーターの方々、連携企業さんのおかげでGiftedの基本である
【仲間】→受け入れ上限に達している
【居場所】→シェアハウス和歌山4軒、茨城1件
【仕事】→便利屋、中小企業、テレワーク、業務委託、プチ起業などパラレルワーク

がある程度出来ている状態にある。
ここには本当に感謝しかない。
間違いなく、私、一人では成し得なかったことだと思う。

これからどうしたいかと聞かれると、今の仕組みをもう少し説明したい。
Giftedは大きく3つの異なる業種の連携を行うことで、切れ目なく、支援ができる体制を作っている。
①医療と心理
②福祉×就労、起業、パラレルワークの組み合わせ
③キャリアの醸成

①医療と心理の分野では当事者の方から、服薬、診断情報を共有して頂き、任意で心理検査を受けて頂いている。これは発達特性や、知能検査、性格検査を行い、心理士さんによる専門的な自己理解を促すためのもの。心理士さんには月二回カウンセリング、月一回のグループワーク、月一回の当事者同士の交流会を行って頂いている。これにより、自己と他者の違いや、認知の偏りの認識、コミュニケーションの練習、行動を促すことでやればできるという成功体験や、SSTの訓練を日々の生活、つまりシェアハウスで練習することができるように設計している。必要があれば当事者の許可の元、受診している医者と連絡を取り、日常生活の状態の情報提供を行い、治療へ貢献をしている。
特に鬱と躁鬱の診断は、本人の情報からでは誤診されやすく、我々の情報で診断結果が変わるケースもある。

②福祉×就労、起業、パラレルワークの組み合わせの分野では、生活訓練、B型、A型、就労移行で行う訓練を取り入れ、独自のプログラムを作成している。
基本的なモデルは
⓵日常生活を自ら送れるように訓練とサポート(食事、運動、睡眠の知識を伝える&実践)
⓶農作業による体力づくり及び仲間との交流
⓷体力がつき、就労意欲が高まった状態で短時間就労
⓸連携企業での就労週3回、半日くらいから
⓹パラレルワークの実践、ライスワークとライフワークのバランスを取る

これらをベースに本人の希望に合わせて、カスタムし、スモールステップで行って頂く。

③キャリアの醸成では自身がどうありたいのか、どうすればごきげんで、日々の生活や将来に不安がない状態になれるかを考え、実践することである。
私の例を出すと、いくら就労し、自立できたとしても、収入には不満があったし、将来に明るい希望が見えない状態が続いていた。
そのため、時計屋を起業したり、現在の仕事であるGiftedの活動を始めた。
そこから収入の柱が5本を超えたとき、気づけば収入への不満や、将来の不安が消えていた。
つまり、ある一定の収入と自分の強みを生かし、苦手を助けてくれる仲間を作ることが出来れば、自分自身への信頼や自信、成長を感じることができれば生きやすくなるという経験から、【自分らしいキャリア】をどうやって作っていくかが、【生きづらさを解決する答え】だと考えている。

話を戻すと、Giftedがこれからどうしたいのかというと、ここまで書いたやり方をきちんと行えば、9割以上の生きづらさを抱えた若者がとりあえずは働けるようになるという成果が出るということをもっと広げたいと考えている。
福祉でいう就労自体はそれほど難しいものではなく、大切なのは
【どうやってライスワークを維持しながら、自分らしく働けている状態であるライフワークまで持っていけるか】
だと私は考えている。

自分の強みを活かせて働けるようになった、仲間を私は集めたいと考えている。
私自身は、元々大した人間ではなかったし、鬱で、ひきこもりで、どうしようもなく自堕落な人間だったという自負がある。

しかし、知識を蓄え、少しずつ行動することで、今の自分に変われた経験がある。
今、自分ではどうしようもなくダメ人間だと感じている人にも、私は大きな可能性があると信じている。

これを読んだ方にも、必ずその可能性がある。
それの引き出し方を我々は知りつつあると感じている。

Giftedを参考にもっともっと多くの事業所や居場所、会社などが実践できれば、幸せになれる人々が増え、死にたいや、過労自殺が減れば良いと思っている。

【Giftedの課題】
支援者の数=受け入れられる数の限界ということだと思う。
予算も限りがあり、お恥ずかしい話、支援者に支払っている額はアルバイトのようなものなのが現状。
本来であれば、福祉の支援スタッフと同等か、それ以上の給与を支払っても良いくらいの素晴らしい働きを皆がしてくれている。

生活を共にしながら支援をするということは、その分負荷も多いし、セルフケアの技術も必要である。
Giftedの支援方針では、学びながら支援する、つまり支援者自身も成長し続けるということが必要なので、成長したいと思える人じゃないと続かない。
しかしながら、今いる支援者は本当によく頑張ってくれていて、感謝している。
ただ、そんな人材は貴重なので、簡単に増やせないのが大きな課題である。

自社の受け入れ体制を大きくすることは、現実的に難しい状態であるため、
Giftedの仕組みをシェアし、取り入れて頂くモデルをこれからは増やしていきたいと思う。

例えばシェアハウスを始めてみたい、福祉の方でどうやって企業開拓をしているのか、仕事の切り出しや、それにあった当事者の採用基準など、我々がお伝えできることを参考に、まずはやって頂き、それがスキルとしてできるようになるまで伴走するをより広げていきたい。

上手くいかない事業は、必ずどこかの視点が欠けていることが多い。
当事者の気持ちを蔑ろにしていたり、企業側の利益を無視していたり、想いばかりでビジネス視点が欠けていたり、逆にビジネスより過ぎるといったり。
つまりはバランスが悪いことが多い。
そこを如何に調整し、三方良しを実現できるかが、本当の連携や、事業が上手く回り続けるという仕組み作りに繋がると思う。

こんな感じで偉そうに言っているが、私自身もまだまだビジネスが足らない、想いばかりの人間なので、そろそろここら辺でブーメランを受け止め、止めることにする笑

最期に一緒に考えて欲しいことは、
どうすればGiftedが当事者からあまりお金をもらわなくても、補助金ばかり当てにしなくても、維持し、少しずつ拡大またはGiftedモデルを増やしていけるかだと思う。
ここら辺は、他の福祉の方や企業も悩むところですが、こんなやり方はどうや、一緒にやりませんかなどの声がかかると嬉しいなと思う。

ばーっと考えを吐き出せて、すっきりしました。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました!



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