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育児に対する祖父母の影響

今日は敬老の日です。
祖父母とは離れて暮らしているので直接会うことはできませんが、子供たちからの感謝のメッセージを書いた絵ハガキを実家に送りました。

特に父方(私)の実家は遠いので、お盆と正月くらいしか帰れず、祖父母と子供たちの直接的なコミュニケーションは現状ほぼ無い状況です。
ただ、年老いてきている両親のフォローは必要であり、いずれはUターンすることは確実なので、近い将来、同居、又は少なくとも近所に住むことになりますが、祖父母が育児にどのような影響を与えるのかは気になります。

最近は核家族化等により、家庭や地域において、子供たちが多様な年代の方々と関わる機会が減少しています。それにより、子供たちの社会性が落ちてしまうといったことを耳にすることがありますが、これは本当なのでしょうか。


現代の家族構成について

現代の家族構成として、全体の54%が核家族/38%が単身世帯であり、拡大家族(=祖父母と同居しているケース)の割合は少ないです。

核家族の割合は1980年頃の60%がピークでその後漸減しており、逆に単身世帯は1980年頃が20%程度ですので現代では倍近く増加しているようです。
未婚化・晩婚化や、高齢単身者の増加がその要因ですが、その傾向はこの先も続きそうです。各世代間のリアルなコミュニケーションは確実に少なくなっており、少し寂しい感じもします。

一方で、祖父母が身近にいることで、育児の精神的、身体的な負担は軽減されますし(煩わしさも増えますが)、高齢の祖父母のフォローもできます。
共働き育児世帯の増加や高齢化が進む日本にとって、今後地元回帰が進むことは必然のようにも思います。

祖父母の子供への影響

標記影響に関して、”育児参加における”祖父母の力”のメリットとデメリット”といった研究報告(リンクご参照)、以下にその内容をご紹介します。

まず、祖父母の育児参加のメリット/デメリットとして以下の通りです。

○:祖父母の適度な育児参加は、親子ともに生活の質を上げる
×:祖父母の過度な育児干渉は、親子間の愛着不安を増加させたり、社会性の低下、また感情のコントロールを難しくさせる場合がある

まず、メリットですが、適度に育児参加してもらうことで、特に両親の精神的、身体的また経済的な負担が減り、両親が余裕を持って子供と接することができる、その結果として親子ともに生活の質が上がる傾向があるとのことです。これは、分かりやすいです。

逆にデメリットですが、祖父母による育児のウエートが高くなると、以下の因果があるようです。

・両親と接する時間が減る⇒ 子供の愛着不安(親がいつ居なくなるか、常に不安を感じるようになってしまう)
・身体的な問題から外遊びや社会活動の機会が減る⇒ 社会性が低下する
・甘やかしすぎる⇒ 思い通りにならないと癇癪をおこすようになる等

まとめ

祖父母の影響を調べてみましたが、結局育児にとって最も大切なのは両親の関わり方であることが分かりました。つまり、両親が子供との時間を多くとり、甘やかしすぎず、なるたけ外での活動に参加させてあげることが子供の成長に繋がるということです。

近い将来実家にUターンすることになりますが、祖父母に頼りすぎず、あくまで育児の主体は両親であることを忘れないようにしたいと思います。
『年寄りっ子は三文安い』ということわざもあるように、バランスが大切ということですね。

でもやっぱり、うちのおじいちゃんおばあちゃんは、絶対甘やかしちゃうだろうな。。

感謝のハガキ 次実家に帰ったらオモチャ買って貰えるぞ!

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