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読むべき本リスト(一部)をざっくりまとめた件

今回は、簡略な記事になる。そして、
一応は、大学生(学部生)向けである。

さらに、はじめにことわっておくと
今回は、書籍を載せると、
大変な量になるので、すべて
書籍に関する写真は省略した。

また、紹介というわりに、
言葉が単調で、表現に乏しく、
並列的であることをはじめに
ことわっておかねばならない。

 大学生は、人によるが、
講義、課題、アルバイト、就活、
教職課程やその他資格を取るための
履修、卒論や卒研、部活動やサークル
など、実に目まぐるしく
なんだかんだで忙しい。
社会人や学部を卒業した人たちに、
大学生のうちに遊ばないと○○などと
言われても、そんな時間はないと思う
かもしれないし、そんな中で、
読書をしたほうがいいなどと言っても
あまりピンとこないかもしれない。

だから、この記事は2点に絞って書こう。

1つ目は、私が思う、
本を大学生のうちに
読んでおくべき理由。
2つ目は、何の本を読めばいいのかだ。

時間に余裕はないと思うので、
さらっと読めそうなところを
読んでくれればいい。

目次
 1. 何の本を読むか
  ・社会人になったら知っておくべき7分野
2. 大学院入学を考える人へ
3.文学研究科生へ


1. 何の本を読むか

1点目「大学生のうちに
本を読むべき理由」は読んで
いただきながら理解していただくとして、
2つ目を話そう。

こう題しておいて、申し訳ないのだが、"読むべき本”と他者に
決められて読むような本は、
講義や課題の図書でない限りない。

雑誌や本屋では、
今読むべき本!だとか、
必読書!などの特集が組まれるが、
確かにあれは、読むと良い
のかもしれない。
だからといってあれを読めばいい、
ということでもない。

私も、学部生や大学院時代に
「今読むべき本」みたいなのは、
雑誌などで見てきた。
しかし、はじめは、
読まざるを得ない(課題)本や
本屋さんで手にとった本などから
少しずつ増やせば良いのではなかろうか。

そのために、私が20歳頃から
やっていることがある。
本を貪るように読んでいたあの頃、
本屋によれば、
インターネットをひらけば
その度に読みたい本が増えた。

あの頃から私は、
携帯のメモに「読みたい本リスト」を
つくり、出会うたびにメモをしている。

これを続けていると、
だんだんと本屋に行って
実にさまざまな書籍がおいてあることを
知り、さらに、だんだんと
"本を見つける感覚”が身につく気がする。

実際、本屋へ行くたびに、
読みたい本と目が合うようになり、
今の自分にとって出会うべき本を
直感的に手にとるようになり、
また、そうやって手にとった本を
読み進めているうちに、
新しい本と出会っていく。

本屋さんではなく図書館でも十分だ。
私自身、(開館時間と予定や、
自身のcapacityの問題で)
ここ最近は滅多に図書館に
行けていないが
図書館はたくさんつかうべきだと思う。

特に大学生には、大学図書館がある。
大学図書館というものは、
大学にもよるが、宝庫である。
研究書だけでなく、小説
(それも洋書など国外のものまである)、映画などもおいてある。
あれを使わない手はなかった、
と今になって思う。

大学生になったら、お小遣いはなくなり
アルバイトを。友人たちとの予定のために、自分の欲しいもののために、
随分とアルバイトに費やしてしまったが
学部生の時にもっと図書館を活用すべきだったと今になって思う。

このように、何の本を読むべきかなど
ないにはないのだが、
わたくし自身が、大学に通っていた間に
さまざまな情報や人から入手した、
ある一定の書籍リスト、
読むべき分野のリスト、
私自身が読んでのおすすめがあるので、

今回は小説以外の分野から
ピックアップしよう。

「社会人になったら
知っておくべき7分野」

 まず、書籍自身の前に、わかりやすく
分野わけしよう。
これは、あくまで、一般的な"社会人”
になるすべての人に向けた、いわば
教養のための分野ということになる。
この7分野の例は、
私自身が作ったわけではない。
が、さまざまな記事や“読むべき本”に
ついて書いてあるものには、
おおよそこの分野が載っている。

 全てを専門的に知識を蓄えるのは
大変であると思うので各分野の、入門書のようなものいろは本などが良いだろう。7分野は以下の通りだ。

 ①ファイナンス
 ②マーケティング
 ③セールス
 ④ライティング
 ⑤デザイン
 ⑥プログラミング
 ⑦マネジメント

 「私は、営業はしないし…」
 「ぼくは、金融関係ではないし…」

と思う人もいるかもしれないが、
この7つの分野が、もはや、ある特定の
その仕事を専門にしている人だけが
知っていれば良いものではない、
という認識はもしかしたら
共有していただけるかもしれない。

 1つの専門的知識、分野について
とても詳細に、知識を身につけ、
その道を模索していくのが、
いわゆる“専門家”で、その“専門家”たる
狭く深い、何かに突出した知識は、
大変に重要である。
この点は後述する、
ウェーバーの書籍を読めば理解していただけることかもしれない。

だがしかし、現代は、
(現代は、とかこれからは、
と政府などはうたうが、
既に21世紀頃から、
加速度的に、我々は、
"グローバル(世界規模)な、
"インクルーシブ(包括的)な
世の中に生きているのであり、
決してあることAとまた別の事象Bを、全く切り離せる社会ではなくなってきている。)

とにかく、世の中は複雑化している。 
ネット社会は、
プライベートとパブリックの線を
グラデーション化し、
我々は自己と他者、
内と外、
ある分野とある分野を
切り離せない世の中に生きている。

自己は、他者がいることによって
成り立ち、読んだ本や吸収した知識
などを含めた、これまでの経験で
構成され、
自己分析は、これまでの自分を
ひとつひとつ紐解いて、
編むことであると思う。

だから、ここでは、

私は、読むべき本に絶対に

入れない分野がある。

自己啓発本だ。

自己啓発本が悪いとは思わない。
誰しも人を傷つけ、または
公序の良俗に反しない限りの
著作の自由や表現の自由、思想の自由は
あるだろうし、自己啓発本が
大変に心の安寧をもたらしてくれる
こともあると思う。

だがしかし、自己を啓発することは
自己啓発本を読まなくても、
そのようなセミナーに行かずとも
できるのだ。
なぜなら、自己啓発とは、
文字の通り、

自己を人間としてより高い段階へ上昇させようとする行為、すなわち、
本来、
自己の内なるものを高めようと
するもので、内なるものを高める主体は
まさに自分自身しかいない
のである。
それは書籍を読んで、他者の思考や
経験を読んだだけで、成るものではない。

それならば、自己啓発本を読むよりは
先にも述べたように、本屋さんの、
図書館の、家の本棚の、
片っ端から本を漁って、
直感的に読みたい本、
手にとった本を、
ただ貪るように読めば良い。
大学生はまだ若い。
感受性も豊かだ。
そして、きっと今大学生の方は
驚くかもしれないが、
働いているより、大学院生より、
圧倒的に持っているものがある。
それが、時間だ。
大学に学費を払っているのは、
2〜4年またはそれ以上の、
時間を買っているのだ、
と考えるべきだ。

歳を取れば、または責任が増えれば
それだけの知識や技術が求められる
ようになるのだろう。

多くの経営者たちをみても、
1日に数冊単位で読書する人は多い。
忙殺されていても本を読む人もいる。
それでも、
私の友人たちを見ていても、
若いうちはなかなか
読書に時間を割けていない人が
圧倒的に多い。
仕事や資格の勉強、または
働き続けた後のやっときた休日は
クタクタ、休日になってやっと
友人や家族とゆっくり過ごせる、

理由は様々かもしれないが、
大学生は
一部の(様々な事由により、
授業や課題以外の時間は働かねば
生活を保てないだとか)学生以外は
本を読む環境がある。
本を読んでおくに越したことはない。

話は、読むべき本があるのか、の話に
戻るが
なぜ、世の中には
読むべき本だとか、
"有識者や知識人"の本棚を
紹介するものがあるのか。

私はこう考える。
読書とは、特に小説は体験で、
本を読むことで人は、自身が人生で
体験できる以上のことを、
擬似的に(身体を、想像を通して)
体験でき、自身が、
今の知識や情報で知る以上に
他人の読んだ本を知ることで、
手っ取り早く「本棚を廻る」ことが
できるのだ。

そのための、参考であろう。

前置きが長くなってしまったが
このような考えのもとに、私自身の、
特に、学部生・大学院生向けに
読むべきと思う本リストを
ご紹介しよう。

何度も言うが、課題図書で、
試験やレポートに関わることがない限り(他人に)読むべきなどと決め付けられる本はない。

だから、ここでいう“読むべき本”は、
おすすめ本だとか、
これをぜひ読んで
一緒に共有してほしい!
と私が思っている本、

と解釈していただきたい。

ただ、すべてを書くと、
終わりのない旅になってしまうし、
自身の経験外の良い本は
載せられない。
それに、きっとこの記事を
読んでくださる方々は、
手っ取り早く本を知りたいはずだし、
かといって膨大な量の書籍名を
挙げられても読みきれないだろう。

だから、
私の頭の中の本棚から
特に文学部・文学研究科生へ
本当に一握りの、ごく一部の書籍を

しかも、小説に関しては、
とてもかけないので、
それ以外の本から書くことにする。

2. 大学院入学を考える人へ

ウェーバー/『職業としての学問』.尾高邦雄訳.岩波文庫.
 ウェーバーのこの書籍は、様々な
訳者や媒介者で書かれているが、
尾高氏の本を指定する。
 尾高氏は産業社会学、労働社会学、
職業社会学などを専門とする、東大の社会学の名誉教授だった方で、日本の
産業社会学の始祖とも言われている。
難解なウェーバーの著書を、実に明快に
(とはいっても、仮にあなたが、ウェーバーを初めて知る人なら多少は理解するのには苦労すると思う)書いている。
この本を通じて、ウェーバーの思考を知ることは、近代資本主義、工場労働制により培った我々人類の「型はめ」の思考、さらには、研究者の職分、研究とは何か、大学という研究機関に入ることは何をすることなのか、を考えることに
なるだろう。

ハマトン/『知的生活』.渡部昇一, 下谷和幸訳. 講談社学術文庫.
「知的生活」とは生き生きと
ものを考える喜びにあふれた人生のことで、人は、職工でも誰でも、いきいきと美しくものを考えることに喜びを感ずる徳によって知的になる、として、
書簡体形式で、実に21c現代でも、
日々私たちがあぁだこうだ悩んでいる、例えば教育について、作家へ、文学に打ち込む若者へ、結婚を考える若い紳士へ、教養ある夫人へ、とハマトンの考えが述べてある。
分厚い本だが、一読するほどの
楽しさがある。

③フロイト、マルクス、ニーチェ
 こちらは、特に書籍指定ではないが、
大学院生になるのなら、個人的見解としてウェーバーに次いで
フロイト、マルクス、ニーチェの本や
フロイトの思考についての書籍は
必要だろう。とりあえず1冊ずつでも、
思考を知ることができる本が良いのではないか。(恥ずかしながら、
私自身も彼らに関しては
読みきれていないので、
あまり詳述できない。詳しい方が
いたら、コメントしていただきたい。)

このように、誰かの考えや何かについて、ざっと知っておきたい場合は、
入門本や手引書、代表作が良い。
フロイトなら、『精神分析入門』、
マルクスなら『資本論』

または、マルクス主義に関する
書籍も良いかもしれない。
ニーチェなら、彼自身が
発狂する直前に、
自身の著作について総括した
『この人を見よ』も良いかもしれない。
ニーチェは初期、
ショーペンハウエルの書籍の
虜になってそれが思想形成に影響を
与えたと言われているので、
ショーペンハウエルを読むのも
良いだろう。

さて、ここまでは、
全体的な学部生向け。

ここからは、個人的に、
文学研究科生へ向けた書籍を
紹介したい。


3. 文学研究科生へ

文学研究科生向けというと本当に
たくさんあるのだが、
先ほども述べたように、
入門的な、基礎知識的な本は必読だ。

よく間違えられるが、
入門や基礎は、=簡単ではない! 
難易でいえばむしろ、この基礎を、
きちんと理解するのは
難しいのではないか。
土台づくりは非常に重要だ。

**①港千尋. 『第三の眼 デジタル時代の想像力』. 2001. 廣済堂出版. **
 国語の教科書にも採用された単著。
文(ふみ)とは、
文字(インクの滲みから生まれるもの)について考えながら、
電子化時代の現代で、
「知」とは何かを考える機会になるだろう。これを考えること(言葉とは、文化とは、文字とは、言語とはを考えることが文学研究の素だと考えるため、これを推す。)

②記号論に関する本
 現代書館から出ている、FOR BEGINNERSシリーズの『記号論』がよいだろう。
記号論は、
最初の理解が難しく感じる方がいる
と思うが、記号論では、
動物の鳴き声など、
自然界の音を「自然的記号」、
人間の発話など、コミュニケーションを
とるもの同士で意思疎通しあえる約束事を持った、人間の発話を「規約的記号」として、
この、「規約的記号」=つまり、
 わたしたちの、言語記号について、
説明している。
 詳述は避けるが、サピア=ウォーフの
言語相対論(言語によって思考が決定する)を理解するのにも、我々が、
外国語とは、日本語とは、または読者各々の母語とは、をかんがえたり、
コミュニケーションの齟齬などを、考える上で欠かせない、
つまり
コミュニケーション
=他者と何かしらの約束の上で理解し合う
ことが当然のように大切だといわれる
なかで、それらは何なのかを、
考える型(もしくは、1つの考え)を
記号論は与えてくれる。

また、前述した、港氏のいうような、“インクの滲み”についての理解も、
記号論におけるシニフィアン、
シニフィエが前提の知識となっている。

③立川健二, 山田広昭. 『現代言語論』.
 こちらも、②でもあげた記号論
について高校生でも読める程度に
述べたものである。
 あらゆる事物をなんらかの
〈意味〉へと還元せずにはいられない(pp.52〜53)。
こうした生のリアリティに
もとづいて現代の記号学を
創設したのがスイスの言語思想家
フェルディナン・ド・ソシュール、
として、記号論の話から、
言語について展開している。

文学研究科は、
文学+研究科というよりは、
文(ふみ・あや・ことば)を、
学ぶところ
だというのは、
大学院時代の先輩の受け売りだが、
言葉を使って思考し、表現する以上、
その言葉(記号)とは何か、を考えるのは、自然なことかもしれない。

④『ティール組織』.(2014)
フレデリック・ラルー著, 鈴木立哉訳.
最後に文学研究科生に
おすすめするのは2018年に
注目を浴びた組織論、
マネジメントの本だ。
なぜ組織論と思うかもしれないが、
ティール組織は、人類の発達過程と
組織の発達過程、マズローの欲求段階
等を重ね合わせている。

ここですべて説明することは
できないので簡略的だが、
これからの組織は、
上意下達の命令型ではなく
一人一人の判断による
セルフマネジメント」、
個人のありのままを尊重し受け入れる
ホールネス(全体性)」、
そして、個人個人が、
その組織の存在目的に耳を傾ける
「存在目的(エボリューショナリーパーパス)」
の3つを軸に、
この3点を達成するために
対話が重要と示しつつ、
従来とは異なる、既に世界中に
存在する、組織の形を考察している。
 この本は、シュタイナーの思想を
理解してから読むと、理解が早い
だろう。

さて、ここまで少ないが、
大学院入学前の、または、
進学を目的とせずとも現在、
学部生の方々への個人的な
おすすめ本の一握りを紹介した。

最後をどう締めくくるかを、
考えられていなかったが、

もしあなたが
L2(第二言語、特に英語)の研究をしている方なら、

大学院入学前に、

第二言語習得に関する体系的な本と、多くの当該言語小説(イギリス文学、アメリカ文学)を読み漁るのがよい。

大学院(特に修士の2年)は、
入学前から、一瞬だ、と言われている
にもかかわらず、
それでもなお、入学して
課題、研究、就活、教採や公務員試験に
追われているうちに、
どんどん過ぎていってしまう。

とはいっても、以前にきちんと
研究したことがある人でない限り、
学部上がりの修士生は、
まず大学院生活に慣れ、
授業に慣れ、課題に慣れ、
研究に慣れた頃には夏休み、だとか
M1も終わる頃だとか、
結局はなってしまうのである。

だから、とりあえず、
第二言語習得研究として、
英語を扱っている場合は、
その基礎知識を十二分に理解するために
そして、日常の使用言語が日本語で
ある場合、まずは日本語で知識を
正しく理解するために

第二言語習得に関しての書籍を
出している幾人かを記しておく。
時間のない中で、はじめに、
第二言語研究の概要をつかむには
よいと思う。

⑴ Lightbown&Spada
⑵白畑知彦
⑶白井恭弘
⑷門田修平
⑸Ellis, R
そして、
⑹Krashen

簡略だが、これから
今回はここまでにしておこう。

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さて、わたしも、積読が
たまり過ぎて部屋が溢れかえっている。
そろそろ読むペースをあげたいものだ…

参考資料
トップ画像
https://www.photo-ac.com/main/detail/2530172?title=ビジネス女性・本(2019.11.27)
#思いつき以上思考未満

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