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オンラインパティスリー独立までの準備②

こんにちは!
パティシエの鈴木崇志です。
オンラインでケーキ屋を運営しています。

チーズケーキ専門店パティスリーベル
ガトーオペラ専門店クインテット ドペラ(クラウドファンディング挑戦中)

今日は前回の記事の続きで、独立までに準備したことを紹介します。

まずオンラインでケーキを販売するには、菓子製造業許可証が取れているキッチンで製品を生産する必要があります。

自分がオンラインでケーキを販売したいと考えたときに最初につまづいたのが菓子製造業許可証でした。

許可証のある製造場所を持たないことには販売ができませんので、まずは製造場所を探すことから始めました。

運の良いことに住んでいるところのすぐ近くに許可証を持っているレンタルキッチンを見つけることができました。

今は本当に便利で、インターネットでそういう場所を探すことができます。自分はスペースマーケットというサイトで見つけました。
https://www.spacemarket.com/

時間貸しで設備や備品はどれでも自由に使って良いというレンタルキッチンで、コンベクションオーブンがあるのも魅力的でした。

そこを何回か借りて、オーブンとの相性をみながらこれだと思うバスクチーズケーキができるまで、空いている時間を見つけては試作を繰り返しました。

レンタルキッチンのオーナーさんにも試食をしてもらって意見をもらったりして、製品がやっぱり要なので、試作にはかなり時間も手間も費用もかけました。

その間、ケーキの梱包をどうするか、配達はどこの配達業者にするかなど選定を行なっていきました。

ケーキの箱に関しては、以前は最低ロットが500個以上がほとんどでしたが、今は既製品のケーキ箱であれば50個単位で購入できるところが多くあります。
しかも結構しっかり防水で、豊富な種類から理想に近い箱を選ぶことができます。
オリジナルパッケージを作りたいとも考えましたが、自宅が事務所代わりで大量に箱を置く場所がないので、まずは既製品の箱を採用することにしました。
シールだけオリジナルで作ることにして、既製品の箱にシールを貼ってオリジナル感を出す形にしました。

現在は事務所も借りて場所もあるのでオリジナルパッケージの箱を特注で作りましたが、最初はこんな感じからスタートしました。

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原価計算やコストの管理に関しては、ホテルでかなり鍛えられてきたので仕入れ先との交渉もしぶとく行いました。
独立すると全部の費用が自分のポケットから出ていくので、やっぱり真剣になります。

製造場所のレンタル費用、製品の材料費、梱包資材、宅配料金が決まると販売価格がだいたい決まります。

販売価格は高すぎず、きちんと利益が出る価格で設定しました。

理想とする運営は製造ロスを出さないこと、受注生産くらいでケーキを販売できたらいいなと思いながら、大きな投資はほぼなく着々と準備を進めていきました。

長くなったので続きはまた後日。
読んでいただいてありがとうございます!

2021年8月10日
パティシエ鈴木崇志


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