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ガチムチクー・フリンの大冒険~コミック『CELTIC WARRIOR』の紹介

今回は、コミック『CELTIC WARRIOR The Legend of Cú Chulainn』について紹介する。ガバガバ解説なので注意。

『CELTIC WARRIOR The Legend of Cú Chulainn』とは?

アイルランド出身のアーティストWill Slineyが描く、英雄クー・フリン伝説のコミックである。Will Slineyは、アメイジング・スパイダーマンやX-MENのコミックアートも手掛けているため、MARVELファンなら彼の絵を一度は見たことがあるかもしれない。

基本的には伝承と同じストーリーだが、メイヴが女神であったり、嫁のエウェルと親友ロイグが存在しなかったり、モリガンがヒロインになっていたりと、キャラ設定や展開が所々変わっている。また、たった1巻でクー・フリン伝説を描ききらねばならない事情もあり、伝承の重要人物があっさり死ぬ。コルマクとか。

あらすじ

アイルランド北の国、アルスター。アルスター王コンホヴァルの息子セタンタは、幼少の頃から類まれなる身体能力を発揮し、多くの人々に一目置かれていた。

ある時、セタンタはちょっとした諍いから、クランが大事にしている番犬を殴り殺してしまう。反省の色を見せないセタンタに激怒したクランは、子犬が成長するまで、セタンタを厳しく教育すると決めたのであった。

時が流れ、セタンタが好青年クー・フリンに成長した頃、アイルランドに大いなる脅威が迫る。復活した「酩酊の女神メイヴ」が、アイルランドの秩序を守っていた女神モリガンを打ち倒し、アイルランド征服を目論んだのだ。彼女は洗脳の力を用い、アルスターを除く全ての国を手中に収めてしまう。

一方、ひょんなことから傷付いた女神モリガンを救ったクー・フリンは、アイルランドに危機が迫っていることを知る。メイヴの洗脳に対抗できる力を手にいれたクー・フリンは、国と仲間を守るべく、メイヴの強大な洗脳軍にたった一人で立ち向かうのであった…。

主な登場人物


①クー・フリン

筋肉モリモリマッチョメンの我らがヒーロー。線が細く美しいといった伝承の外見設定は全て捨てたらしい。セタンタ時代はとんでもないクソガキだが、その後はヒーロー然とした好青年に成長する。乱戦になると劣化ハルクのような巨人に変身したりもする。表紙のクー・フリンがクッキングパパ系の顎をしているため、「何このクーちゃんぶっさ…コミュ抜けるわ」と思うかもしれないが、作中ではそこそこかっこよく描かれているので安心されたし。特に死にゆくクー・フリンの絵は美しく、一見の価値あり。

②モリガン

本作のヒロイン。伝承と同じく戦を司る女神。自分を助けてくれたクー・フリンに献身的に尽くす、とても可愛いカラスである。

③メイヴ

本作のラスボス。コナハトの女王ではなく酩酊の女神という設定になっている(洗脳軍の女王を名乗ってはいるが)。モリガン主催の神々の集会で、何か知らんがキレて暴れ出した。フェルグスやコルマク、フェルディアをはじめとした勇士たちを手玉に取り、クー・フリンを追い詰めていく。

④フェルディア

毎度おなじみクー・フリンの親友。コナハトの戦士という設定は消え去り、スカイ島で門番のようなことをしている。伝承と同じく本作でもアツアツの友情は健在で、修行中にクー・フリンにリンゴをぶつけてキャッキャウフフしたりする。

⑤スカーサハ

毎度おなじみクー・フリンの師匠。美人。

⑥コルマク

コンホヴァルのイケメン息子。伝承ではかなりの重要人物なのだが、本作においてはただの噛ませなので、散々死亡フラグを立てた挙句あっさり死ぬ。コルマクファンはこのコミックを読むのはやめといた方が良いだろう。

⑦フェルグス

本作の良心。伝承と同じく勇士という設定だが、メイヴのせいで妻と息子を失うなど、本作で一番気の毒な役回りのおじさん。すごく良い人なので幸せになってほしい。

⑧コンホヴァル

禿。セタンタに腹蹴りされる。それだけ。

⑨パトリック・ピアース

実在するアイルランド独立の立役者、もといクー・フリン大好きマン。終盤にひとコマのみ登場する。ピアースがコミックに登場することはそうないので、紹介せずにはいられなかった。許して。

どこで買える?


Amazonで1900円と、非常にお手頃な値段で購入することができる(2019年5月現在)。ストーリーは駆け足ではあるものの、主要キャラが満遍なく出てくるので、クー・フリン伝説好きにはオススメできる内容だ。完成度が高いクー・フリンのコミックはあまり…というかほとんどないので、コレクションとして手元に置いておくのも良いだろう。

以上、コミック『CELTIC WARRIOR The Legend of Cú Chulainn』のガバ紹介であった。このコミックがバカ売れすれば、クー・フリンがアベンジャーズ入りする未来もある…あるかな? ないかも…。

とにかく、ぜひ読んでみてほしい。


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