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私なりのミニマリズム、というよりシンプリズム

ある出来事からモノにとらわれない生活を始めて、最近やっと自分の中で考えが整理できてきたのでnoteにする。

はじめに

YouTubeでミニマリズムしぶさんの動画を見て、衝撃を受けたことを覚えている。

そんな…こんなにモノが少なくても生活できるのか?

正直私には関係のない話だと思ったし、YouTube用に突飛なことをしている方なのかな?とまで思った。

しかし、ある本をきっかけに、私はモノへの依存を辞めることになる。

それはこちらの本だ。

私は別にADHDでもASDでもない(一度病院に相談したら結構あるかもしれないが、診断が折れるほどではないと言われたレベル)。

しかし、その傾向があるだけでも、こういった対応を実践したら、何か生活が変わるのではないかと思い、本書に書いてある事を片っ端からやってみた。

その結果、生活がすごい楽になった。

すごい…楽になった。

特に、一日のやることに必要なものを全て入れておく「エブリディボックス」と、「究極壁掛けカレンダー」は私の世界を変えた。

生活が楽になったこと自体大きな意味があるが、何より「私は目に見えるものしか把握できない」ということに気がつけた。

そこで冒頭に出したしぶさんの動画に話は戻る。

「生活に必要なものだけ、自分がワクワクするためだけのモノしか部屋に置かなかったらどうなるんだろう?…あれ?それってしぶって人の部屋では?」

ということで、私はミニマリストになることににしたのであった。

【モノの整理】

最初はよくわからないでやっていたので、今思うと失敗だったこと、逆に言えば教訓があった。そのため、モノの整理では、教訓も書いていく。

エイヤでやると、すごい疲れる

借金玉の本を通して、既に机周りの整理は終えていた。そこで日常的に発生する「あれどこだっけ?」という瞬間を殺そうと思い、押入れに手をつけることにした。

今思うと失敗である。そもそもモノの総量多すぎて全然整理が進まないし、モノのジャンルも多くて混乱することが多かった。

というのも、押し入れには布団、洋服、本、思い出グッズ等様々なモノがは言っていたからである。

ミニマリストのバイブルともいえる四角大輔のこの本では、モノの整理はジャンル別、場所別にやろうねとある。全く反対のことをやっていた

ともあれ、私は1週間程度の時間で集中的にやれば終わることならやり切ることができる能力がある(逆に言うとそれ以上の継続は苦手だ)

なんとか終わらせた。

といっても、今の現状よりもまだモノは多かった。しかし、それでも当初の状態に比べるとかなりモノは少なくなっていた。

押入れを一気に片付けたことの効果はすぐに感じた。モノを探す頻度は少なくなり、外出時のフットワークがかなり軽くなった。 

モノの整理をこれからする方、エイヤッでやらないといけないが、できれば時間に余裕のある日に、好きな音楽をかけて、好きな食べ物を用意してからやってほしい。本当に疲れるから。

教訓 モノの片付けは、ジャンルごとに、場所ごとに行う。もっと言えば、そもそもモノをジャンル別に置いておく。

一番の敵は、一番の味方になる

そんなこんなで、押入れは片付いた…かのように思えたが一回だけリバインドしたことがある。

それは本であった。私は本が好きだ。1ヶ月の支出のうち、美容や洋服に掛ける金額よりも圧倒的に本代の方が高い。5倍違う。

当然に紙の本を買う。当然にモノは増えていく。

そこで考えた。こんなに紙の本を持っていて何回読み直したのか?

答えは0回だった。

この考え方に抵抗がある人はいると思うが、結局のところ本は学ぶことや、心を動かすことに意味があると私は思う。ゆえに、もうそれらの効果がない本は所有しておく必要はないと思う。

結果として、私は紙の本は全てスキャンしてオンライン化した。

また新しく読む本については、読んで必ず学びをメモするようになった。そうしないと読む意味がないからだ。そして読了後は速攻ブックオフに持って行っていくようになった。

こうして、モノの整理を通して私は私にとって何が大切で、何をしたら大切さを最大化できるのか?を発見することができた。

みんな何かしら大切にしたいモノやコトがあると思う。そしてそれは必ず全部捨てなければいけないわけではない(ここで全部捨てることを選択するのがミニマリスト、しないのがシンプリストらしい)

片づけの中でどうしても捨てられないモノに向き合うことは必ず人生の中で幸せだと思う時間を増やすのでぜひやってみてほしいし、既にやったことがある人はうんうんとなっていると思う

好きなモノをいかに大切にするのか、についてわかりやすく書いてあるのはこの本である。漫画なのでスラスラ読める。

教訓 どうしても捨てられないモノ、どうしてもまた増えるモノに対する自分の気持ちに向き合う。向き合い方は本に書いてある

人の心は「見ているもの」に似ていく

人の心は「見ているもの」に似ていくから、もし今目の前のものに似ていくといわれてゾッとしたら何か行動した方が良いだろう。

これはこの本に紹介されていた言葉で、私はハッとしたし、ゾッとした。

今、毎日一番見ているものは何だろうか。私はスマホである。そしてそれを改める気は全くない。

数年前に出て速攻ベストセラーになって、もはや「スマホは脳みそに悪い」であるとか、「我々人間の肉体はスマホに対応していない」であるとかはもはや本を読んでいると五万と出会う文言であろう。

スマホは脳に悪いし、脳に悪いということは精神に悪い。それはそうだと思うが、私はスマホに、インターネットに感謝している。

何故なら私が診断は下りないもののADHDの傾向があるものとして、スマホがなければ生活は成り立たないからである。

しかし「人の心は「見ているもの」に似ていく」である。スマホの中身に似ていく、と言われたらどうであろうか。

私は嫌だなと思った。

しかも、スマホの無料サービスの大半は広告収入だから、スマホの中身とはつまり広告である。広告とは人間の心を操作して何かを買わせようとするものである。ゆえに、スマホをを使って無料サービスばかり使っていたら、広告に、資本主義に洗脳されにいっているようなものなのである。

(恐らく、ビックデータに基づいた広告がもう出されているから、購買意欲自体もはや操作されているという趣旨の本はあると思うがまだ読んでいない)

そこで、WEBブラウザはBraveにした。Braveは広告をカットできるブラウザである。(広告をカットするから広告収入で生きている人は紹介しない)

次に、11年間分の写真が入っている写真アプリ(Google Photoを使用している)を2時間半かけて全て整理した。

重複している写真、一時的に情報を保存したくて保存したスクリーンショット等全て削除した。また読もうと思った本であるとか、本の写真であるとか、そういった備忘のための写真はiフォトという一時的に保存できるアプリに移した。

すると、Google photoが言うのであれば「フォロワーが私しかいない私のためのinstagram」といった感じに、いつみてもわくわくする写真しか残らなくなった。

こうなってくると、「このスマホが今のあなたの心です」と言われても「はい、そうです」としかならない。

私は、スマホに人生をかなり助けられているので、スマホ=悪という構図にはまりたくないと思う。(これについてはまたnoteに書きたい)

教訓 人の心は「見ているもの」に似ていくことを前提に、モノを似て行ってもいいもの、似たいものに変化させる

【コトの整理】

コトとは最近「コト消費」という言葉で表現されてよく目にするようになった言葉である。

ここでは、コトを「体験」「経験」という意味として扱う。

前提に私は幸せだなぁと思う時間を増やしていきたい。今もかなり幸せだなぁと思って生きているが、もっと増やしたい。そこは強欲にいきたい。

であれば、自分が幸せだと思う「体験」「経験」を増やして、そうではないものは廃していくのがよいだろう。

また、モノの整理とは反対に私はコトの整理は比較的得意であるようだ。淡々とPDCAを回していくだけでいいし、モノの片づけと違ってぐったりすることもない。

そのため、単にやっていることを記載してく。

体験、経験を時間で記録する

体験、経験を時間で記録する、つまりカレンダーに行動の全てを記録するというものだ。これは借金玉の本にもあったが、よりやらねばと思わせてくれた本を紹介したい。

この本である。仕事とあるが、人生に応用が利く。

以前借金玉の本を読んだ時は、Google calendarに自分のルーティーンを記録していたが、繰り返しの予定だと狂った時に修正しなくなり、遂には全く意味のないカレンダーになってしまっていた

今回は、前日に明日の予定を24時間分きっちり入れておき、当日予定とずれたところがあれば調整するようにしている

これをすることで、仕事自体よりも仕事に着手する時間が長いであるとか、思ったよりもダラダラしてる時間があるとか、意外な気づきがあった。

これによって自分が幸せだと思う時間を増やしてそうではないものを減らす、というPDCA活動を定量的に行えるようになった。

更にやりこむのであれば、iOSアプリ「Timesheet」(有料)をGoogle Calenderに連携して、移動時間の合計や、仕事時間の合計を記録することが可能だ。

もし日記を書いている人であればこの時間記録を振り返るだけでかなり日記が書きやすくもなる。

感情を記録する

幸せだなぁと思うには何が大切かというと、感情である。もっというと、「いつどこで何をしている時にどういう感情になるのか」という自分だけの感情アルゴリズムを把握することが大事である。

そのため、感情の記録が必要不可欠になるのだが、問題がある。それは何でやるのか?ということである。色々と試行錯誤したのでそちらを紹介していく。

■Twitter
私は長年ツイ廃であるから、まずはTwitterに感情を書いてタグで管理することを試した。

結論からいうと失敗に終わった。

鍵垢であったため、検索機能が使えないのだ。

■Muute

ジャーナリングアプリである。Twitterも連携できるので、ツイ廃にはありがたいアプリである。

3か月くらい課金して使用していたが、自分でデータベースを好きにいじれないことから使用をやめた。

ただ、ツイ廃じゃない人にとってはまずはこういう親切なアプリから始めるのがいいと思う。

■notion

現在はnotionに落ち着いている。

データベースを構築して、一行を1ツイートのような形で扱って記録している。

notionの良いところは自分でアプリ開発のような自由度の高いデータベースを構築できるところだと思う。

が、これはかなりのツイ廃をきわめてからじゃないと、使いやすいとはならない話なので、ここでの説明は割愛する。

おわりに

こうして書いてみると、自分がかなりの試行錯誤をしていることが分かって、少し自分が誇らしい。

1年前の自分よりはるかに自分のことが好きだし、よくやれていると思う。

恐らく1年後の自分もまたそのように思うのではないか。

ミニマリスト、いやシンプリストになってみてそう思う。

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