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patercycleとは? (バイオ編 2)~初めてのバンド~


前回から2か月以上空いてしまいました・・・。書いているうちにバイオ編というかバンド遍歴みたいになってきて、「これでいいのかな?」と考えたりしてたんですが、あまり気にせず書こう!という結論に至りました。では、どうぞ!

*まだ前回を読んでいない方はこちらからどうぞ→patercycleとは? 2(バイオ編 1)



フリーター突入、ひとり宅録の日々。


そんなわけで短大での2年間はあっという間に終わり、そのままフリーター生活に入ります(←就活しろよ・・・)。

解説、というか言い訳すると、僕の世代はロストジェネレーション(と言うとなんかかっこ良さげだけど)と呼ばれ、いわゆる就職氷河期に就活をしないといけなかった世代です。そしてフリーターという言葉が市民権を得てきて、また容認されてきた時代でした。

ま、それを良いことに?就活しないっつうのもナンですけど、「卒業だし、とりあえずどこでもいいから内定取らなきゃ」みたいには考えられませんでした。

実は短大の上に専攻科というものがあって、もう二年学生をやるという選択肢もありました。

しかし、前回書いた通り実家が工務店をやっているので、「全然別の道に進んでいいものか?」「進学するにもお金かかるし、親の手前建築関係じゃないとな」「家業を手伝わないなら、これというものを見つけないと」など迷った末に進学を辞め、「とりあえず、自分で稼ぐという事をやりながら、やりたいことを見つけよう」と思ったのでした。

まあ、自分探しの時期というかモラトリアム期間ですね。本当は学生の間にやるべきかもしれないけど、いかんせん2年はあっという間でした。


僕は短大2回生の頃にふと思い立って一人暮らし(といっても四畳半一間・風呂なしの下宿でした)を始めました。

卒業後もそこに住みながら、古道具市場でのアルバイトを始めました(一応美術史とかもやってたので興味があって。あんま勉強してなかったけど)。といっても毎日バイトがあったわけではないので、ちょこちょこ家業の手伝いに実家に帰ったりしていました。


そしてその年の夏、地元の友人と約3週間ほどお中元の仕分けの短期バイトをして、欲しかったフェンダー・(ジャパンの)テレキャスター(エレキギター)と、以前から興味があった多重録音をするべく、「カセットMTR」(いわゆるカセットテープを記録媒体に使った録音機材。前に録った音を消さずに次の音を重ねて録音できる)を買いました(友人はその資金でバックパッカー旅をしたようです)。短大在学中にバンドを組めなかった僕はその憂さを晴らすように宅録(自宅録音の略)にはまります。

自分で曲を作り、詞を書き、アレンジを考え、ギター、ベース、カシオトーン等を使って音を重ねていく。
勿論クオリティーは低いけれど(未だにですが)、何もないところから一人で自分の世界を作れる面白さがありました。

元々友達が少ない上に学校も卒業し、下宿にいるときは一人きりで誰とも口をきかず過ごすことも普通にありました。たまに友人と遊んでワイワイした後、部屋に戻ってポツーンとなり、たまらず制作途中の曲を仕上げて録音してホッとしたり。

とは言え、自分一人きりでの作業です。半年ほど続けた末、


「・・・やっぱりバンドやりてえ!(一人はサビシー!)」


という想いがふつふつと湧いてきて、岩のペーターついに動きます!



そして初めてのバンド



音楽関係の友人がほぼいなかった僕は、いくつかの楽器店にメンバー募集の貼り紙(以下、メン募)をさせてもらう事にしました。初対面の人と会って話をするというのは人見知りの僕にとってはドキドキでしたが、共通の話題があるのでそんなに緊張もせず、結構楽しかったりしました。
そして何人か会ってみたものの、来るのはみんなギタリストばかり。メン募あるあるだけど、ドラマーとベーシストは見つかりにくいのです。

せめてドラムがいないとバンドが組めないなー、と感じていた僕は、貼り紙を見て電話をくれた人(彼もギタリストでした)にその事をこぼしました。すると、


「ドラムなしでも始めることはできる。やる気が足りないんじゃないの?」


という言葉が返ってきました。一瞬ムカつきましたが何も反論できず、電話を切った後、

「組んだろうやんけー!」

と一念発起?します。

どうしたかというと、

メン募を見てドラムがいるバンドに声をかけたのです。


この画期的?な考えはある出来事がきっかけで浮かびました。

・・・話は戻るんですが、実はそれ以前に、メンバー募集の貼り紙で電話をくれた人とビートルズやキンクスのコピーバンドのベースを数か月やっていました。そのバンドのドラマーが抜け、ドラム募集の貼り紙を出した僕に「ベースをやってほしい」と電話をしてきたバンドがいたのでした。そのバンドはしばらく続けてやめました(実はライブデビューはこのバンドだったりする)が、そういうやり方(メンバーの引き抜き的な)もあるのか!とそこで学んだのでした。



僕が声をかけたそのバンドは、所属する大学のサークルのライブに出ることが決まってるんだけど、ベースがいないとのことでした。そこで貼り紙を出していたドラムのR君に会い(音楽の趣味も割と近くて、偶然にも家がすぐ近所でした)、

「僕がベースを弾くから、代わりに僕のバンドでも叩いてくれないかな」

と頼んでみました。すると、「良いよ」との返事。ついに、ドラマーをゲット!しました。

その時点で僕のバンドはドラム・キーボード・ギター・ギターボーカル(僕)。

その後ベーシスト(彼はギタリストでしたが、ベースに転向してくれました)も加入し、ようやくメンバーが揃いました!メンバー募集をかけてから約1年の月日が流れていました。



続きは次回!できれば来週あたりに。。。

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