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#278 背伸びし続けて、現状維持

学級の状態

いきなりですが、皆さんの学級の状態はどうですか?
学級の状態と言われても、どう答えていいのか悩む方もいますよね。
学力のこと、規範意識のこと、人間関係のこと、などなど。いくつかの切り取り方があると思います。また、ここに時間軸をかけると、さらに答えは広がっていきます。

「4月当初は緊張感もあって、特に大きな問題もなかったんだけど、6月になってからかなあ、小さな人間関係のトラブルが増えてきているんだよ。」

「5月に宿泊学習があって、そこまでは良かったんだよね。子どもたちも目標があったおかげで、何事にも前向きに取り組んでいて、切り替えもできていたんだ。でも、宿泊学習が終わって、気が抜けたのか、すっかり停滞気味だよ。」

学級が停滞する原因

春先の学級は、新しい先生、新しい仲間と、新たな目標に向かって動き出しています。子どもの意欲も高く、数週間で成果が現れます。子ども個人の成長や、学級集団の成長などです。先生方は、この成果が出続けることを願っているのだと思います。「スタートの頃のように意欲的にがんばって成長して欲しい」と。

現状維持は難しい

「あの頃のように」つまり、現状維持です。現状維持には成長しない、停滞のようなイメージがありますが、ところがどっこい、なかなかハードルが高いものです。4月のままの子どもたちが、5月も同じように過ごすことはありません。当然、その後も同じです。なぜなら、4月の頃と同じ「意欲」がもてなくなるからです。同じ生活を送っていては、停滞してしまいます。むしろ、質が落ちることの方が多いです。

背伸びし続ける

そこで、必要なのは、「背伸び」です。4月に一つ学年が上がったことで、子どもたちはやる気になっていました。「もう〇年生になったんだから」「今年は〇〇をがんばるぞ。」などなど。実際には、修了式から10日程度しか経っていないので、変わっているわけではありません。それでも、背伸びして、あたかもできているように振る舞います。

この状態を1年間続けていければいいのです。
何もしないままでは現状維持もままならないです。
常に新たな目標を見つけさせ、日々背伸びするように生活する。これで、初めて現状維持できます。つまり、「あの頃のように」成長し続ける土台ができるのです。

「ジャンプ」だと子どもの負担が大きく長続きしません。
「背伸び」すれば届くくらいの目標設定の場を用意することが大事になります。
 
 

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