パッソス

音楽の話題、たまに自作曲のことを書くつもりです。ブラジル音楽、ビーチ・ボーイズなどが好…

パッソス

音楽の話題、たまに自作曲のことを書くつもりです。ブラジル音楽、ビーチ・ボーイズなどが好き。

最近の記事

2022年に作った曲のメモ

今年は3曲作りました。今ひとつ捗らなかった感じがあり、noteも一つ一つ残そうと思いつつ手付かずになっていたので、せめてまとめておきます。 POOL昨年末にYAMAHAのサイレントギター「SLG200S」を買ったので、アコギ弾き語りっぽいシンプルな曲でもと思い作り始めた曲です。また、ダニエル・サンチアゴの「Clara Manhã」の空気感に影響を受けています。 イントロや冒頭のコード進行とかは結構モロでしたね・・・。「Clara Manhã」は、(私の適当な耳コピによれば

    • 2022年ベストアルバム

      2022年のベストアルバム10枚です。今年は特にMPBの傑作が若手・ベテランともども多く、充実した年になりました。ボージョレ・ヌーヴォー解禁風に言えば「21世紀以降最高と言われた2017年を超える出来」です。 MPBは本国では斜陽ジャンルということでしたが、日本におけるシティ・ポップみたいな感じで、改めての再評価に加え、共感する若手たちがNova MPBを確立しているように思います。ということで今年もほぼブラジルな選盤です。 SIM SIM SIM / Bala Desej

      • 新世代MPBの傑作 Bala DesejoのSIM SIM SIM

        ドラ・モレレンバウム、ジュリア・メストリ、ルーカス・ヌネス、ゼー・イバーハという4人によるスーパーグループ、Bala Desejoのアルバム「SIM SIM SIM」がリリースされました。この素晴らしいアルバムを紹介しつつ、4人の過去仕事なども少し振り返ってみようと思います。 (2022/3/5 早くもリリースされた「B面 Lado B」について追記しました) SIM SIM SIM!学生時代から交友のあったこの4人ですが、当初は明確にグループを結成しようとしていたわけでは

        • 2021年ベストアルバム

          2021年発売のアルバムから、愛聴していた・心動かされた10枚です。順不同。 以下Songwhipのリンクと簡単にアルバム紹介を書きますが、最初の3枚は上半期ベストアルバムで語りましたので、ここでは省略します。その代わりに、下半期のアルバムからもう3枚選んで紹介しています。 Raio / Domenico LancellottiPrivate Reasons / Bruno PernadasMood Valiant / Hiatus KaiyoteMeu Coco / C

        2022年に作った曲のメモ

          オリジナル曲「コンビニエント・メモリーズ」のメモ

          楽曲リンクコンビニエント・メモリーズ by パッソス・ノ・テンポ(Passos no Tempo) 着想もともと別の曲を2曲作りかけていたのですが、どちらもしっくりこないなーと思っていたところ、第三コーナーからまくっていくようにでき上がった曲です。AメロはXTCのBallet For A Rainy Dayみたいな感じで始まりますが、別の方向へ羽ばたいていき、結果的にちょっとかわいい感じのポップスになりました。 本当は女性ボーカルの方が馴染みそうな気がしますが、とりあえず

          オリジナル曲「コンビニエント・メモリーズ」のメモ

          オリジナル曲「長い夢」のメモ

          コツコツ制作している自作曲について、作りっぱなしなのも何なので簡単に記録を残しておこうと思います。 楽曲リンク長い夢 [Acoustic and Gut Guitar by callas] by パッソス・ノ・テンポ(Passos no Tempo) 着想 曲を作るにあたって最初にイメージしていたのは、ミルトン・ナシメントの「Durango Kid」でした。作曲はトニーニョ・オルタ、少しフォルクローレ感があり、崇高なミルトンのボーカルとミナスの山々を思わせるような雄大なメ

          オリジナル曲「長い夢」のメモ

          2021年上半期ベストアルバム

          2021年の上半期に発売されたもののうち、好きなアルバム/EPです。他にも色々ありましたし、聞き逃しているものもたくさんありそうですが、とりあえず10枚に絞ってみました。順不同です。 Raio / Domenico Lancellottiトータルなアルバムとしても、個別の楽曲的にも素晴らしい!前作の「オルガンス山脈」がショーン・オヘイガンのプロデュースもあって話題になりましたが、それを凌ぐ出来だと思います。各楽器の配置を含め丹念に組み上げられた上品で夢のようなポップ・ワール

          2021年上半期ベストアルバム

          非英語圏オールタイムベストアルバム③

          トップ10です。 10. Pelas Esquinas De Ipanema / Erasmo Carlos / ブラジル 1978年ブラジル音楽界のKINGことホベルト・カルロスと共に多くの曲を共作してジョーベン・グアルダを牽引し、ソロとしても多くの名曲を作ってきたエラズモ・カルロスの10thアルバム。ダサいジケットに騙されそうになりますが、エラズモのたくさんの作品の中でも最も洗練された一枚だと思います(エラズモが割と得意とするオールドロックっぽい曲が無いという言い方もで

          非英語圏オールタイムベストアルバム③

          非英語圏オールタイムベストアルバム②

          20→11の紹介です。 20. João Gilberto (3月の水) / João Gilberto / ブラジル 1973年 私はボサノヴァに影響を受けた音楽は好きですが、ボサノヴァそのものは実のところ日常的にはあまり聴いていないです。ただこのアルバムは別(あとはDomingo)。独特の冷んやりとした体温の低さ、静かだけど穏やかとは言い難く、どちらかと言えば不穏な感触。この不穏さみたいなものは後のMPBに脈々と受け継がれていて、そこに堪らなく惹かれている部分があるのか

          非英語圏オールタイムベストアルバム②

          非英語圏オールタイムベストアルバム①

          PeterさんのTwitter企画「非英語圏オールタイムベストアルバム」へ投票したアルバムについて備忘がてらまとめておきたいと思います。 非英語圏(非西洋/日本)の全年代というあまりに広い範囲を個人でカバーするのは無理なので、どうしても自分が普段良く聴いているブラジルを中心とした南米音楽が多くなっています。それでもブラジルばかりにならないよう多少バランスはとったつもりではあります(これでも!?)。 それと基本的には歌モノが好きなので、美メロをたくさん含むリストになったのでは

          非英語圏オールタイムベストアルバム①