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オリジナル曲「コンビニエント・メモリーズ」のメモ

楽曲リンク

コンビニエント・メモリーズ by パッソス・ノ・テンポ(Passos no Tempo)

着想

もともと別の曲を2曲作りかけていたのですが、どちらもしっくりこないなーと思っていたところ、第三コーナーからまくっていくようにでき上がった曲です。AメロはXTCのBallet For A Rainy Dayみたいな感じで始まりますが、別の方向へ羽ばたいていき、結果的にちょっとかわいい感じのポップスになりました。

本当は女性ボーカルの方が馴染みそうな気がしますが、とりあえずは自分の声と向き合わないといけません。

構成

A→B→サビ→ブリッジ→間奏→B→サビ→サビ→エンディングという流れです。

最後にサビが半音転調するのはコテコテかとも思ったのですが、「転調しろ」という天の声が聞こえた気がしたので従いました。ラスサビだけベースをスラップ(といっても打ち込みですが)にしていることもあって、感極まった感じになり結果良かったです。自分の曲ながら少し泣けました。

アレンジ

コード楽器はピアノが刻みつつ、オルガンでバックを支える感じ。カウンターメロディにオーボエとバリトンサックスをオクターブで、間奏はシンセとヴィブラフォンをユニゾンで使っています。引き続きシェイカーとして紅茶缶を振りました。アゴゴがほのかなブラジル感を出しているかもしれません。コーラスにはiZotopeのVocalsynth2を使っています。

歌詞

タイトルは都合の良い記憶(でいられればいいのに)というニュアンスです。当初RAM(Random Access Memories)という仮題で進めていたのですが、ダフトパンクと被ってるじゃんと思って最後に変更しました。

記憶というテーマに従い、特にサビの歌詞はかつてないほど全く悩まずにスルスルできあがりました。シンコペが多く起伏のあるメロディに上手く乗せられたし、内容的にもとても気に入っています。

寝る前に思い出すことは ロクでもないから
できるだけ下らない遊びに溺れたい

振り返るとあまりに長い 距離を歩いて来たから
道端に転がってる全て
意味有りげな気がしてくる

悲しいこと もう忘れていいですか
頭の中を空にして 朝まで歌おう
目先のことに かまけててもいいかな
初めての雪にはしゃいでる 子供のようにさ

ふとした拍子に浮かんだ あれこれなんて
胸の奥に鍵かけて
閉じ込めておくから

渋いお茶も甘いジュースも 日々に薄められてく
味気ない水だけを飲んで
生きていけるのならいいのに

美しさ 何も分からないけど
心が沸き立つものばかり 集めて暮らそう
楽しいことは 覚えててもいいですか
住み慣れた庭に駆け込んでく 仔犬のようにさ

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