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失われた感情を求めて<好きへのプロセス1>肉体の恋の始まり

好きとは何か?
今まで「好き」と思っていたのは、本物だったんだろうか?
自分の感情を探求し始めてまず気になったのは「好き」の感情でした。

『最近、人を好きになってないなぁ〜』

私は、結婚することに興味がないけれど
いつでも恋愛はしたい、40代半ばのISTP♀です。

そして私は、自由恋愛提唱者です。密かに「結婚で永遠の愛を誓うなんて、みんな正気?!」と思います。結婚だけではなく、付き合うという約束事に対しても、違和感を抱いて生きてきました。

修羅場に至り「神よ、なぜ人はひとりの相手を選ばなければならないのですか?」と天を仰いだ経験が何度かあります。そして、その答えを未だに授かっていないのです。

だからと言って、声高に主張もしてきませんでした。

なぜなら、まず第一に、世界にどの位いるのは不明ですが、一人を愛することが得意で、死ぬまで一途な愛を貫ける人も当然いるはずです。今までそういう人に出会ったことが無いので、一度とことんディスカッションしてみたい。大抵の人が「結婚とはそういうものだから。」と言って逃げますが、そうではなく、独自のロジックで結婚の素晴らしさを解いて、納得させてくれる人、いないんでしょうか?(納得させてもらえれば、それはそれで幸せだと思います。)

たとえ私ごときが結婚に反対したって、結婚制度がなくなる訳はない。非出生主義だってまだまだマイナー。ならば、闇雲に反対して、世の既婚者達を敵に回し、結婚を夢見る乙女の夢を奪い、大勢を不快にさせるのは、非生産的な事に思えます。

また勝手な都合ですが、ゆくゆくは結婚を!と望んでいる、まだ目覚めていない相手と関係を深める可能性を、始まる前から潰してしまうのは勿体無い、とも思っています。付き合ってる間に私の理論と行動で洗脳し、結婚なんて馬鹿らしい事はやめようよ、と説得すれば良いのですから。

とはいえコロナの影響で、狩りに行くスポットは激減。世の中は他者との接触を最小限にしようという風潮です。私自身もこの2−3年、テンションがダダ下がって底辺でくすぶって居る状態でした。

そんな中、8月に誕生日を迎え、いつの間にかアラフォーとも名乗れなくなった自分に気付いた時は流石にショックを受けました。日々じわじわと成長しながら生きている実感は持っているけど、あまりに辛すぎる現実!

でももうここまで来たら、自分の好きなようにやるっきゃないわ。
「最大限世界が見渡せるところまで、登っちゃおう!」と爽やかにスイッチを切り替えてマッチングアプリに登録した、そんなタイミングでした。

年下K君からのお誘い


会社の元同僚(他県)で、先月転職したKが、今は東京に単身赴任ということで、さし飲みに誘われた。

大分年下っぽい印象だったので、射程範囲外と思っていた私は、何の期待も気負いもないまま、Tシャツ&レギンスの出立ちで現れた。

「ご無沙汰してま〜す!」
「〇〇さん!!今日は随分ラフですね〜😅」

Kはひどく拍子抜けしている様子。
確かに、これまで会う時はお互いいつもスーツ姿だった。彼は今日もスーツでバシッと決めている。

どうやら彼は、私を同い年位だろうと勘違いし、あわよくば仲良しになりたいと目論んでいた事が、その面食らった様子からも感じ取れた。
それを暗に制するかの様に、私はその場で二人の年齢差をしっかり確認した。彼は当時35歳。私の10歳下である。

腰抜けな営業マンばかりいるうちの会社で、元リク◯ートのアグレッシブな営業マンがいるという噂は本社の方にも伝わってきて、営業の教育などもやっている私もなぜ、この会社に入ったのか興味を持って居た。だからこそ、わざわざ大雨の中サシ飲みに応じたのだった。

期待を裏切らず、想像以上に彼の経歴は興味深くいもので、考え方の共通点も多く、お互い話が弾んだ。

大学も行かず、まともなキャリアも無く、工場で一日中クッキーを焼く仕事なんかを楽しんでいた彼が、ある人に見込まれ、リク◯ートにリスク採用され営業トップの成績で表彰されるまでのシンデレラストーリー。

その後融資を引いて独立し、長野でエステの店舗経営をしたけれども、人に恵まれず失敗して2000万円の借金を抱え、どん底を味わうという展開。

そこから色々あってうちの会社に入ったけど、子供3人を立派に成人させる為には、この給料ではとても無理ということに気づき、六本木のベンチャーのコンサル会社に転職し、現在は単身赴任。

「今どき子供3人って、やる気まんまんだね(笑)!」
「いえ、惰性ですよ…奥さんがすごく欲しかったみたいで…」
「結婚届けもサインしてないんですよ。勝手に出されてた。」

『出た〜不倫男のエクスキューズ!!断ち切ろうと思えばいくらでもチャンスあったでしょうに。今のアンハッピーな状況を全て奥さんのせいにするやつ。』

そこを彼に問いただしても、何も引き出せない事はわかってるので、私はただ「ふうん、そうなの。」と聞いていた。

私も相当波瀾万丈な人生を送ってきたので、お互いの歴史を話すだけで、いつまででも話は尽きず、平日なのに4時まで深酒した。

結局その日は雨も酷いし、近所である我が家に泊めてあげることに。幸いにも生理が重なっていたので、添い寝するだけで済み、翌朝はお互い仕事で、ぼんやりした頭を抱えつつ、気だるくHug&Kissで解散した。

その時まだ、私にとっての彼は通常の不倫男とほとんど変わりがなく、適当に対応してお互いのメリットを享受出来れば良いと考えていた。

「昨日は、色々とお世話になりました!
 久しぶりにあんなに酔いました。また行っていいですか〜?」

年下らしく甘えられるのは、これまでにあまりない経験だけど、違和感は感じなかった。彼の欲求に対して私は、いつでも、自分の意志でYes /Noはっきりと答えることが許されている自由さを感じており、むしろ新鮮だった。

その数日後、突然「お酒持っていきましょうか?」と人懐っこいメッセージが送られてきて、『何それ、私の都合は?』と思い、

「明日のテストの勉強中。」と返信。
「ふむ。行ったら邪魔と。」
「うん!そういうこと😊」

スパッと断られるのがあまりに予想外だったようで、どうやら不貞腐れている様子。私は他人事の様に、かわいそ〜と思ったけど、彼の心理機能は<ESTJ>とわかっている。私と同類で現実主義。くよくよしたり、めげる事なく、すぐにリベンジを企てるような人間であるはず。奴の顕在意識に、センチメンタルな要素はこれっぽっちも無いことはわかっていた。

しかし、単身赴任の部屋に体育座りしている彼を、自分が優しく慰めてあげる場面をリアルに妄想し、ほのかに子宮が熱くなってくるのを感じた。
母性か?!Sっ気か?!

「そうだ、呼びつけちゃおう!」

と思いついてスマホを手に取るも、
すぐに考え直し、

いや、
いかんいかん。
またいつものパターンに陥ってしまう...

SEXによる感情支配に抗う


私は世の多くの男性と同じく、「この人!」と決めた人以外とのSEXに抵抗がない。

若い頃は、その行為にほとんど興味が無く、「そんなに欲しいならあげる」というスタンスで過ごした。フランス人の彼にも”Maguro(マグロ)”とからかわれた程、自分から何もしなかった。だからと言って、援交と称してやりまくって、お金をもらうことも無かった。なぜなら行為そのものに価値を認めていなかったから。

そんな私がSEXに興味を持ち始めたきっかけは、ロンドンで経験した、いわゆるキメセク。

当時、職場のポーランド人バーテンダーTomazと、まるで同志の様に、毎週末パーティに馳せ参じており、互いに「We never addict!(絶対に依存しない)」と結束し、あらゆるモノ・コトを試していた。

「将来、子供の心が弱くて、薬にハマりそうになっている時、これは良いけど、これは絶対駄目!って指導できた方が良いよね」
そんなノリで、完全にポジティブな活動を展開してた。

ある晩、エク◯タシーが両者パリッと決まって、パーティを3つ梯子し、翌日正午くらいまで踊り狂った後、外に出ると太陽が真上から照り付けて、ドラキュラの様に身体が溶ける感覚と、中がすっからかんに空っぽな感覚で、お互いよたりながらチャリンコを押して帰った。そしてベッドに倒れ込んだふたりは、ごく自然な事の様に、溶け合い混ざり合ったのだった。

私がSEXを素晴らしいものとして認識したのは、まさしくこの時で、もしこの経験が無ければ、今頃、枯れ果てて死を待つのみだったのでは無いかと思うと空恐ろしい。

私はお薬のおかげで世界観を広げることができた。多分真っ当に生きてたらずっと気づけなかった世界。だから私は、試験的なお薬体験を肯定している。絶対に依存しないと強い心を持って、安全安心な環境で実行すれば、害は最小限に抑えられる。その経験がそれまでの価値観を覆し、人生を変えるような体験ができると信じている。私と同じように、SEXへの抵抗感、嫌悪感、無関心が拭えない人には、何かしら実験してみるのも良いのでは無いかと思う。

それで、なぜ彼を呼びつけてはいけないと思ったか?

これまでの経験から、自分にとって交接はある意味恋愛と切り離された対象であり、それだけでなく、感情を支配してしまう事があるのを知っていた。つまり短絡的に致してしまう事によって、純粋に「好き」を探求することが難しくなることが予想されるのである。

挿入してしまうと、『狩は終了!もう執着ありません』になる事もあれば
反対に猛烈に熱狂状態になり、相手に執着し始めることもある。つまり自分の感情がアンコートローラブルになる。

前者はおそらく、自分の男性的な脳の働きにより、一旦生殖行為を行ったら目的達成で一安心してしまうというもの。後者は女性の生理的な機能によって、交接でオキシトシンが大量分泌され、相手に愛着という執着を持ってしまうのだろう。

精神の恋愛と肉体関係を、同じベクトル上折り合いをつけながら、うまく進行させることができないまま、この歳まで来てしまったのだ。

Kには「あなたに好意を持ってるけど、まだ好きかは分からない」「そして、今回私は絶対に、自分に好きの感情が芽生える瞬間を目撃したい」「だからしばらくSEXはしない」と伝え、上記の一部始終を説明して、実験への協力を仰いだ。

彼は幸い、それほど性欲が強い方では無いとの事で、面白がって実験の協力者になってくれたのだった。


つづく

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