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人生を変えてしまうほどの出会い〜SERIAL STORY「Grifoll」5

こんにちは、スペイン産オリーブオイルインポーターの加藤です。
先週から唐突に始めた連載。
いつか、じゃなくて、準備はできていないけど、今書き始めよう!と、半ば勢いだけでスタートした連載です。
今日、初めてこの記事にたどり着いてくださったあなたのために、前回のSERIAL STORY「GRifoll」2に書いた、一部から。

11年前から私がご紹介している、わたしの人生を変えたといっても過言ではない、エキストラバージン・オリーブオイル、その名は「グリフォイ・デクララ・エキストラバージン・オリーブオイル」。
その味わいを、そのオイルの存在を、ひと言で、いや、ひと記事で説明する力量はわたしにはまだないのです。そういうわけで連載に。ぎゅっと2時間の映画にはまとめられないけれど、ドラマなら10話あるから伝えられる、そんな話しです。

人生を変えてしまうほどの出会い〜SERIAL STORY「Grifoll」2


もし、お時間があれば、こちらから読んでいただければ幸いです。

人生を変えてしまうほどの出会い〜SERIAL STORY「Grifoll」1

人生を変えてしまうほどの出会い〜SERIAL STORY「Grifoll」2

人生を変えてしまうほどの出会い〜SERIAL STORY「Grifoll」3


人生を変えてしまうほどの出会い〜SERIAL STORY「Grifoll」4



それでは、人生を変えてしまうほどの出会い〜SERIAL STORY「Grifoll」5、始めます。

SERIAL STORY「Grifoll」4で、2012年入荷から2016年入荷分までを書きました。

初入荷120本は、おかげさまでなんとか12月中に完売し、次は、2013年5月に本当に2回目のカミロケを入荷。その数、144本。微妙!笑
前回より1ケース(12本)だけ増やしています。
出産のために帰省していた福岡から戻ってきて、すぐに空輸で入荷しました。
その次に、同年12月。360本の注文です。
2013年の入荷は、合計404本。2012年の初入荷120本の倍以上ではありますが、まだまだ少量です。
2014年は750本入荷。
2015年は1553本入荷。1552本が到着前の8月に888本の追加発注。2015年は合計で2440本の入荷。同年9月に次女出産。
2016年4月に5088本。
2015年から2016年に、大きな出会いがありました。次回へ続きます。

4の最後に次回へ続きます、と書いてしまったのですが、その前に、どうしてカミロケが特別なのか、他のオイルとどう違うのか、そこを今日はお伝えしたいと思います。


なぜ門外不出なのか

日本に初入荷後、SERIAL STORY「Grifoll」4でお伝えしたように最初にご注文くださったソムリエの淳子さんを筆頭に、おかげさまで年内には完売した120本のカミロケ。
それまで門外不出のものです。なぜ門外不出だったのか。
それは、ローマ時代からエルモラール村に住む村人が自分たちのためにつくってきたオイルだったから。販売用ではなく、あくまで自分たちのためのもの。そいういうわけでカミロケは、スペイン国内でも商品として一般の流通にのって販売されることはありませんでした。
自分たち家族の分、その親戚や友達など、リアルな口コミだけで欲しい人に行き渡るオイルは、1本が5リットルというビックサイズのみ。
4人家族で1ヶ月に、約5リットルを使います。だいたいの家族が、一年分12本を購入します。


他のオイルと何が違うのか

その味わいは、もちろん間違いないのです。わたしにとって。
食べてみて、どんな味わいか言語化すのに数日間かかったくらいですから。
だけどあくまで「わたしのおいしい」であって、「美味しい」は、人によって違う。10人いたら10人の美味しいがあるはずで、まったく同じではないですよね。
カミロケが他のオイルと圧倒的に違ったことは、販売用ではなく、あくまで自分たちのためにつくっているもの。と言う点です。
だからわたしは「カミロケが欲しい!」そう、強く惹かれました。
たとえて言うなら、JAに野菜を出している農家さんが自家用に育てた野菜。
販売用の形がまっすぐに整ったきゅうりより、自家用の曲がったきゅうりの方が欲しい。できるだけ自然に育ったものを子供にも食べさせたいから。
だって自分たちのためにつくるものに、あえて農薬を多めに使ったりはしないですよね。むしろ、農薬を使うとしたら病気を避けるためにやむを得ず、使うにちがいない。必要がないなら、できれば使いたくないのだから。

「わたしが輸入しないと!」いつかと同じ、勝手な使命感が湧き上がる

人生初、清水ジャンプして輸入したオイルが大手に渡った経験から、当時のわたしは、正直なところ、もう輸入なんてしたくない心境でもありました。
でも「カミロケが欲しい!」と、ピンときてしまったんですよね・・・。
心は欲しい。でも、頭では落ち着いて考えないといけないともう1人のわたしが言う。
失敗というか、悲しい経験をしたら、またそうならないようにと、人は、いっそう考えてしまうようになるのかも。
数日、わたしは寝ても覚めても、カミロケのことばかり頭の中にありました。
だけど何度考えても、心は「わたしが輸入しないと!」と、強くチカラがはいる。考えられるリスクを並べ立てても、その思いを覆せない。
いつかと同じ、勝手な使命感が体の奥からむくむくと湧き上がってくるばかり。
まだ、お客さんがひとりもいないのに。資金もないのに。
カミロケを個人輸入して我が家、うちの妹家族や親戚で欲しい人たちの分だけ用意することだってできる。それは、リスクもない。
でも、このオイルを必要とする人はわたしだけじゃない。そう思ってしまったんですよ。そこに変な自信というか、なんでしょうね。自分でもどうしてそう思うのか、わからない強い意志というか。
輸入しないと、10年後に絶対後悔する、そこまで思ってしまった、ほどの。
その割には、一度オイルを失って弱気だったことと資金がなかったことから、本数はほんの少しだけ。結局120本の初入荷となりました。

人生を変えてしまうほどの出会い〜SERIAL STORY「Grifoll」6へ続く。



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LOHASPAIN(ロハスペイン)は、スペインの食文化に関する「健康と幸福」に関する読み物もあります。

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