ミュージカル「ムーラン・ルージュ！」

2024年7月11日 10:13

帝国劇場で上演中のミュージカル「ムーラン・ルージュ！」を観劇してきました。
座席、キャスト、内容、色々な角度から感想お届けします。

初めて補助席なるものに座りました。
「1階中列20番」という席（15,000円）です。

座席は前のシートより低めで、前の人の座高が高いとまあまあ終わるなと思いました。
今回は、前の人は小さめだったので助かりましたが、その前の人の頭がしっかり舞台センター手前の位置に被り、おいー！となりました。

補助席と言えど、さすがにパイプ椅子というわけではなく、一応素材は正規席と同じなのですが、やはりクッション性にやや欠ける。

別に安いわけでもないので、ちゃんと公演スケジュールをこまめに確認してちゃんとした席取らなあかんな～と再認識（遅い）

本作はWキャストでメンバーは日替わり。
私が観劇した日のキャストは以下の通り。

サティーン：平原綾香
クリスチャン：井上芳雄
ハロルド・シドラー：橋本さとし
トゥールーズ＝ロートレック：上川一哉
デューク（モンロス公爵）：Ｋ
サンティアゴ：中河内雅貴
ニニ：藤森蓮華

私の第一優先キャストはクリスチャン/井上芳雄で、
第二はデューク/伊礼彼方だったのですが、
上手いこと取れなかったので芳雄ちゃんを優先。

宝塚ファンとしては望海風斗のサティーンが見たい気持ちもあったんですが、平原綾香のミュージカルってどんな感じになるんやろ？という興味もあったので、よしとしました。

一人ひとり思ったことを好き勝手に言わせていただきますね。

クセのある歌声やけど、サティーンの役どころに合っててあり！と思いました。ただ、やはり歌詞が何言ってるんか分かりづらい。
基本的にミュージカル向きではないよなあと思う次第。
そのほか気になるポイントは、

安定感抜群の歌声。
でもいつも思うけど、声がくぐもってて劇場全体に伸びやかに響かせる声ではないのが惜しい（誰）
こもりすぎてるというか、声量が欲しいところまで弾けないというか。

実年齢44歳でのクリスチャンは、世界で一番年を取ったクリスチャンやと思うて自分で言うてはったみたいですが、全く違和感なく「独りよがりの純粋な青年」を演じられるのはほんますごい！演技力に脱帽です。

いっちゃん上手い。
これぞミュージカル俳優！という声の出し方、セリフの凄み、完璧でした。
ドラマでよく見かけるあの俳優さんがまさかミュージカルの方だったとは知らなかったので、びっくり＆拍手。
橋本さんがこの舞台をまとめてると言っても過言ではなかった。

韓国人歌手のＫさん（本名はカン・ユンソンというらしい）。
前情報なしで見ましたが、今回の一番の残念ポイントがこのＫ…！！！
え、演技やる気ある？？？（言い過ぎ）
ちょっと引っかかりすぎたので、引っかかりポイントまとめます。

セリフに全く感情が乗ってない。早口で声小さくて棒読み。敵役の超重要な役どころでありながら、存在に重みが全くない！軽い軽い。セリフも存在も軽すぎて飛べそう
金が大事で金で全てを買えると思っている大金持ちの公爵というキャラクターなので、声にダークな深み、凄み、張りが欲しいところですが・・・高い！高いのよ！さらっとK-POP歌うにはいいけど、この役にハマってなさすぎる！

悪口言い過ぎました。すんません。でもキャストもうちょい考えてほしい。伊礼彼方が見たかった感すごいです。

内容は既視感たっぷりの、ありがちなストーリーです。
貧しい物乞いの娘が特技の歌でどん底から這い上がり、クラブの花形になる。しかしクラブの経営は破綻状態で、愛してもいないパトロンに身売りしてなんとか持ちこたえようとするも、貧乏な若き青年と熱い恋に落ちていく…
どっかで見たことありましたよね（おい）

でも、ミュージカルのストーリーは分かりやすくていいと思ってる。
華やかなクラブのショー、衣装、豪華絢爛なダンスシーンなど、盛り上がり要素がたくさんでよかったです。

ラストの悲劇のシーンは、平原さんも芳雄ちゃんも張りつめた演技で本当の涙を流していて、一瞬もらい泣きしそうになりました（泣いてないんかい）

客席からはすすり泣く声がめっちゃ聞こえてきたので、ちゃんともらい泣きした人は大勢いたようです。

悲劇でそのまま幕が下りるのではなく、
ラストにショーがちゃんと用意されてるのもよき。
みんな立ち上がって、めちゃくちゃ盛り上がってました。
一方でカーテンコールが短めなのも個人的にはめっちゃよかったです。

以上、やや辛口となってしまいましたが、
ミュージカルらしいミュージカルで、非常に楽しめました。
望海風斗バージョンも観たいな・・・

この記事が参加している募集

#舞台感想

6,268件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？