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Interlude3-5:二つの手・後編 目の前にいる妹の瞳は、強く強く私を見据えてる。 私のこ…
Interlude3-4:二つの手・前編 そうして、どのくらいの時間が流れたのか。 気がつくと…
Interlude3-3:背中 父さんは立ち上がると、私たちの手をとって歩き出す。 優雅で、非…
Interlude3-2:遠坂 ────遠坂家はその師祖に、宝石翁キシュア・ゼルレッチ・シュバイ…
Interlude3-1:足りない 「⋯⋯⋯⋯」 窓の外は一面、泣き虫雨雲。 ようやく去ったと…
エミヤ ガチガチガチ──── 時間が止まる。 空気が凍る。 『────凛、さく⋯…
果て 「────投影、開始(トレース・オン)」 丘に立つ、満身創痍の赤き騎士。 彼を中心とした世界を埋め尽くす“構成要素”が、其の意のままに現象を形作る。 すなわち“無限の剣製”を。 ────ドンドンドンドンドンッ!!! 宙を舞う幾多の剣。その一本一本がまるで矢のようにアサシンに向かって放たれる。 「────!」 地をけり後方へと逃れるアサシンだが、生成され続ける“剣の檻”にふくらはぎを貫かれ、大地に叩きつけられる。 そこへ。 容赦なく降り
罠 『────I am the bone of my sword.(体は 剣で 出来ている)』 先を行くアサシ…
猟場 「あ⋯⋯あああ⋯⋯」 目から涙を落とす桜を刃の海の外に下ろすと、アーチャーはな…
なによりも。 夜の田園地帯。 「────え?」 転んだ凛が見るのは、異形の痩躯。 …
Interlude2-3:追跡 「なんで⋯⋯っ⋯⋯いつもみたいに、いじわるなこといってよっ! な…
Interlude2-2:我慢 パタパタパタ。 夕日が差し込む遠坂邸の二階通路。 わたしはネ…
Interlude2-1:貸し 「⋯⋯ん」 怒りつかれて寝てしまった姉さんの体を、アーチャーさん…
脅威 ブオオッ⋯⋯ザシッ。 闇夜の中、アーチャーは木々の梢の間を駆ける。 あの後、疲れて眠ってしまった凛と桜をベッドに寝かせ、そのまま偵察に出た。 『あーちゃー⋯⋯いっちゃだめ。 もうどこにもいかないで』 凛が発したその言葉が、今もアーチャーの胸を痛ませる。 それでも、やめるわけにはいかない。 『もう二人を守れさえすれば、それでいい』 余計なことを考えれば迷いが出る。 迷いは弓の命中率に繋がる。 エミヤが英雄足りえたのは、銃器よりも戦車砲より