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『民俗小説 異教徒』- 脱出 章 - 前半 概要

第七章 脱出 (前半)

ベッソーノフは、頻繁に生物の誕生と死を見た。その際には他人の喜びや悲しみを感じたが、「同情」「理解」という言葉では説明できなかった。喜びと悲しみ、善と悪、生と死、本質と無意味に満たされた外の世界と自分の間には、子供のころこそ落差があったが、大人になるにつれて自分が何に囲まれているのかが理解でき、感情を持たずにただ世界を感じることができるようになった。「私」と反世界の「彼ら」は、後者も本質的には「私」なのである。このことは全世界の最高状態でもあり、善をも、しかし悪をも備えている。馬の群れが貯蔵庫に追い立てられ、ある雌馬が荒れ地の柱に縛られ、耳を撃たれた。雌馬は自分の前で永遠に開く大地を見つめていた。二発目が不発に終わると、ベッソーノフはイライラし、大きなナイフで雌馬の喉を切り始めた。ベッソーノフは、雌馬が抵抗力を持っていたのにも関わらず大人しくナイフを下へと受け入れていることを感じて驚いた。彼の頭の中に馬鹿げた公式「同情して殺す」が浮かび、従うことにした。二十分後、皆で雌馬の胴体から皮を剥ぎ、まだ震えている筋肉を露わにし、同情、怒り、焦りといった感情をすべて忘れた。漁師たちは同村人たちと馬肉を無料で分け合った。一番大きなアーノルドの食料倉庫が水浸しで使えなかったのだ。雌馬の肉は驚くほど味が良く、その後も毎日、馬、乳牛、豚が屠殺された。一人一人が島からの全員退出を考えおり、肉を過食した。怯えることなど何もなかった。彼らがつかまっていたものはすべて、流砂の蜃気楼となった。彼らの住んだ地全体、すなわち足場が、さざ波となった。人々は誰も足場の存在を信じず、ひきこもる者も、夢遊病になる者もいた。島から出て行こうともしたが、マンナが天から降って来るのを待つユダヤ人のように、保障金の支払いを待った。しかし頭上に飛んでいたのは、崩壊の様子を確かめる権力の飛行機だけだった。「上から見ていれば順調で美しいかもしれないが、島で何が起きているかは、降りてみないと分からない。」アーノルドは混乱することなく、いつ、どこに何を持っていくべきか分かっていた。持って行けるのであればその下に足場があろうとさざ波があろうと構わなかった。アーノルドの一族全員が、立ち上がる能力を持っていた。彼はポケットに常備している賄賂を権力者に渡し、自分の喪失物に加え、地震までは所有していなかった物もリストに書き出してサインをした。彼の他にも、大陸の家族四人を被災者に見立てて保障申請をする者がいた。アーノルドは野生化した動物たちを貯蔵庫に集め、所有権の許可を申請した。後に食料として島民たちに売るのだ。しかし、アーノルドの思い通りには進まないこともあった。日本や大陸から、無料の救援物資が運ばれたのだ。彼は荷下ろしの指揮を執り、救援物資の大部分を物品所蔵庫に運んだ。残りは軍が保管した。集落の向こうには仮設住宅の列が建てられた。集落では滅多に見られない水洗トイレがあったが、水路はなく、使用は禁止された。仮設住宅へ転居すると保障金が下りないという噂が立ち、人々は自分の家や物置を修理して留まった。そしていつでも逃げられるよう服を着て眠り、住居の裂け目から星を眺め、余震がないかと聞き耳を立てた。アーノルドと同様、ベッソーノフもパニックには陥らなかった。彼は被災した学校の修理に精を出し、人々を率いて朝から晩まで労働した。報酬ははした金であったが、家でただ得体のしれない物を待っているのは辛すぎた。大陸に出て行かないなら、ここでの生活を改善する他ない。黄金の秋は、島をかすめて過ぎていった。森は赤くも黄色くもならず、灰色の冷たい霧が丘を覆った。ベッソーノフは屋根の上で作業しながら、時々勝ち誇ったようにまっすぐに立った。焚き火の煙を目で追うと、その中で大地が震え、左の仮泊地で二隻の船が揺れた。ベッソーノフが呼びかけても、元船長のゾシャートコは仕事をしたがらなかった。ベッソーノフは夜まで馬車馬のように働き、寮に戻った。一か月を機械のように生き、夢も見ずに眠れば楽だった。次の朝も、ごろごろしているブブノフを誘って仕事に出かけた。ブブノフは『北極号』を見張る仕事があると言ったが、そんな船はもう岸に投げ出され、鉄屑と化していた。ゾシャートコは他の人たちよりも早起きで、身支度と朝食の準備を済ませていた。彼の行動には不誠実さと利害の意識がにじみ出た。そして彼は共同体の中で権威を築いた。身分証をなくして正式には雇われなかったが、中身のない自発性から修理の労働をこなし、皆に評価された。彼は寮の中で良い机とベッドを使うようになり、上質な服を着た。ベッソーノフも彼に寛容になり、ゾシャートコを励ました。「保障金を受け取ったらすぐに、書類を手配して大陸に戻ろう、怖気づくな。」ある日、国境警備隊が公権力に引き渡そうと、羊用のコンテナで乱暴な狂人を集落に連れてきた。ゾシャートコは、監禁されて大人しくしている狂人を知っていた。自分の船で水兵をしていたヴォロパエフだが、自分には関係ない。ベッソーノフは道すがら、地震後一週間を経てようやく営業再開した郵便局に寄った。妻と娘の電報に返事をするためだ。しかし郵便局は混み合っており、従業員たちはヒステリックに混乱していた。往来する人々は、行列に疲れ果てた。小柄なフランス人の男性が、津波に際して妻が自分を見殺そうとした話をした。人々は黙ったが、誰かが笑い出し、やがて皆が感情を共有して笑った。仕事をしないに、栄光のために働こうと呼びかけたが、聞いてくれなかった。ベッソーノフは夜まで馬車馬のように働き、ほとんど被災しなかった寮に戻った。一か月を機械のように生き、夢も見ずに眠れば楽だった。次の朝も、ごろごろしているブブノフを誘って仕事に出かけた。ブブノフは『北極号』を見張る仕事があると言ったが、そんな船はもう岸に投げ出され、鉄屑と化していた。ゾシャートコは他の人たちよりも早起きで、身支度と朝食の準備を済ませていた。彼の行動には不誠実さと利害の意識がにじみ出た。そして彼は共同体の中で権威を築いた。身分証をなくして正式には雇われなかったが、中身のない自発性から修理の労働をこなし、皆に評価された。彼は寮の中で良い机とベッドを使うようになり、上質な服を着た。ベッソーノフも彼に寛容になり、ゾシャートコを励ました。「保障金を受け取ったらすぐに、書類を手配して大陸に戻ろう、怖気づくな。」ある日国境警備隊が、乱暴な狂人を公権力に引き渡そうと、羊用のコンテナで集落に連れてきた。ゾシャートコは、監禁されて大人しくしている狂人が、自分の船で水兵をしていたヴォロパエフだと知っていたが、自分には関係ない。ベッソーノフは地震後一週間でようやく営業再開した郵便局に寄った。妻と娘の電報に返事をしようとしたが、郵便局は混み合い、従業員たちがヒステリックに混乱していた。往来する人々は、行列に疲れ果てた。小柄なフランス人の男性が、津波に際して妻が自分を見殺そうとした話をした。人々は黙ったが、誰かが笑い出し、やがて皆が感情を共有して笑った。

船長ブブノフのベッドの下には、貰い物の蝋燭の木箱が保管されていた。彼は『北極号』のディーゼルの欠陥で見張りの仕事が少なくなり、寮でも、ユジノクリリスクの家でもよく寝た。艀の所有者が変わり、給料は振り込まれるときと振り込まれないときがあったため、郵便局に行って確認するのが習慣だった。給料が振り込まれると、彼は店でコンデンスミルクを買って寝床で飲んだ。船から持ち去れるものはほとんど盗られてしまったが、津波が来て、『北極号』は砂浜の鉄屑の山と化した。発電所が動いている間は、ベッドの下の蝋燭には蜘蛛の巣が張っていた。しかし停電中、島民たちは蝋燭に火をつけ、何か異端の祈祷で、自分の神に祈りに集まった。住民たちは毎晩それぞれ自分の中に塞ぎ込み、余震に耐えた。スヴェジェンツェフはそのような夜に、廃材を利用したシガレットケースや、燃えさしを再利用した蝋燭を作った。ベッソーノフは静かな心で、生きた火を鑑賞した。過去にはこのような光の中で、幾つもの世代が誕生からその世界の終わりまでを生きたのだ。電気のある生活が得たものは、火で照らしていた生活が失ったものより多かったと言えるのか。その晩、保障金の噂で皆が生き生きとした。ブブノフの顔は桃色になり、唇は赤みを帯びて、毛が逆立った。しかしブブノフはアーノルドに騙され、保障金と残った家を没収された。ブブノフは黙り、いつもの重苦しい灰色の顔を取り戻した。そこにグリーシャ・カルペンコがやって来て、保障金で何を買おうかとそわそわし始めた。彼は買ってもいないウィンドサーフィンやモーターハングライダーのエンジンの心配をし、レーニン廟への旅行や、ジェルジンスキーの像を買って贈られる勲章に胸を膨らませた。その後何日かして、権利のないゾシャートコ以外は全員がルーブルを受け取り、二千ドルに両替した。ゾシャートコは漁師がお金を数えるのを物欲しそうに見て、興奮した。ベッソーノフはゾシャートコに、助けるから心配するな、と言い聞かせた。

間もなく発電所でスイッチが入り、集落中が仲良く飲み会騒ぎをした。平日だったが、老若男女、お互いに家に招き合ったり、出会ったその場で飲んだり踊ったりした。ウォッカを掲げて誰かが言った。「全部、儚く、無常なんだ。」霧が濃くなり、視界が狭くなって、すっかり暗闇に閉じた。光、陰、霧が繰り返し、三日経ったのか四日経ったのか分からなくなった。ベッソーノフが布団から這い出ると、バケツの水が凍っていた。悪寒が的中し、ブブノフ、ベッソーノフ、スヴェジェンツェフ、グリーシャのお金と身分証が全てなくなっていた。ベッソーノフは机に歩み寄り、足の下から床が流れていった。ゾシャートコがウォッカに何か入れて酔い潰して盗ったのだ。今日の日付も、朝か夜かも分からない。ベッソーノフは二回しか着ていない新しいコートと制服も盗られていた。吐き気がして外に出ると、夜明けだった。薄暗い青い空間が入り江から風で伸び、全てが不吉な霞に包まれていた。今頃サハリンかもっと先にいるゾシャートコに追いつくのは不可能だ。ブブノフは立ち眩んで失神した。介抱中、ブブノフは動転してすすり泣いていたが、医者が到着して注射をすると、死んだように落ち着いた。二時間後、トラックがブブノフを病院に運んでいった。スヴェジェンツェフは言った。「死ねるならいいさ、おじいさんのところに行くんだ。麻痺患者として寝たきりになるなら最悪だ。」スヴェジェンツェフは酒とつまみを準備した。そしてサン・サーヌイチに「申請書を書けば船を出す」と言われたことを告げ、暖炉に薪を足した。ベッソーノフは同情や嘘など要らないと怒り、酒の誘いを断った。スヴェジェンツェフは独りで飲み、グリーシャが来た頃にはボトルが半分空いていた。ベッソーノフはゾシャートコの残した寝具と所持品を外に捨てに行った。そしてポケットからくしゃくしゃの紙幣を取り出してグリーシャに渡し、ウォッカを飲んだ。

ベッソーノフは目を開けることなく横になっていた。もしかすると、再び大地が揺さぶられたのかも知れない。彼は夢、現実、自分自身とは何かを自問し、暖炉の熱と自分の体重で唸った。目を開けると、部屋で音を立てずに人影が移動した。人影はもっと暗いものの中に流れ込み、遠くから、墓石で抑圧されたような泣き声が飛んできた。彼は暑くて布団を跳ね退け、目を開けて身震いした。暖炉の中では苺色の火が漂い、ふと青い火が起こった。目を開けると、人影は近くの寝床の傍で身を屈めていたが、そこで誰が寝ているのかは思い出せなかった。部屋を彷徨う人と寝ている人は、同一人物なのかも知れない。ネズミが壁を走り、ひげで彼の腕をくすぐった。そしてうつ伏せで、自分の体重で息を荒めるやるせなさから泣き始め、寝返りを打った。テーブルの周りには人々がいたので、この弱弱しい音を恥じた。青い火が、深淵を反映して燃えており、あちら側の世界への窓というよりは瞳孔のようだった。こちら側から見ると、あちら側の世界が不思議な性質を兼ね備えているのだ。彼が目を開くと、女性の顔が謎の笑みを見せた。彼は怖くて、彼女を見ることができなかった。目の前に現れた顔は、己の忌まわしい本質を表しているのだと、夢の中で潜在的に知っていた。彼は目を開き、みずぼらしい寝床に腰かけ、下着すら履かず、貧相な姿で寝ていた自分の姿を恥じた。彼は部屋の真ん中に立ち尽くし、目を開けると彼女が彼に触れた。新鮮な香りがし、彼女の体の温度と唇の湿度が彼の中に注がれた。彼女は笑って、彼をドアの方へ招いた。彼が近づくと、彼女はどんどん遠ざかった。冷たい大気が彼を包み、極寒の針が裸足を焼いた。青い火に熱はなく、彼女は火とともに消えた。ベッソーノフは興奮して叫んだ。「ターニャ…」彼は凍った水たまりを裸足で歩き、薄い氷が割れ、踝まで冷水の中に落ちた。背後の獣がしゃがれた声を出し、家の壁が脇へ倒れた。屋根は轟音を立てて床まで落ち窪み、顔に埃と部屋の暖かさが吹きかかった。壊れた屋根の翼が何かの支柱の上で、揺り籠のように揺れた。二時間程経った夜明け前、瓦礫の下からグリーシャとスヴェジェンツェフが救出された。彼らは壊れたドアの板に乗せられ、ぼろ布で覆われた。医者の助手のセデツカヤは二人の脈をとったり、頭を振ったりしたが、ベッソーノフは何も質問しなかった。彼は、自分がどう生き残ったのかも分からなかった。グリーシャの妹の夫でびっこの大男が、バイク「ウラル」でやってきて、頭を覆われた彼を荷車に乗せて去った。人々は瓦礫の所にやって来ては去った。そのうち働いているのは数人で、あとの者は興味本位で怪我人を見た。ベッソーノフはてこ棒で瓦礫を押し上げ、スヴェジェンツェフの所持品を集めた。彼は黒いメモ帳と手紙を見つけ、ポケットに突っ込んだ。彼の死を連絡せねばならない。それから底の方に、黒い柄のついた折り畳みナイフを発見した。ベッソーノフは機械的にポケットに自分のナイフを突っ込んだ。脇の方で煙草を吸っていたジョーラが何を見つけたのか尋ね、帰って休むよう言った。しかしベッソーノフはその場を動きたがらず、スヴェジェンツェフがなぜ自分のナイフを持っていたのか疑問に思いながら、馴染みのあるナイフの柄の感触をポケットの中で触っていた。彼はスヴェジェンツェフの白い顔を見て、その口に耳を当てた。するとスヴェジェンツェフがまだ息をしているのに気が付いた。

夜に人々が瓦礫の所に集まった時、ベッソーノフは差し出された衣類を機械的に身につけた。そして今になって、上質の暖かいズボン、セーター、新しい摸造皮のコート、ほぼ新品の靴を身に着けていることに気が付いた。彼は埃だらけになり、作業中に服が破れたが、惜しくなかった。彼は煙草を我慢し、診療所の受付で順番を待った。彼は、スヴェジェンツェフの手帳を読み始めた。漁のメモが書かれていたが、枠で囲って「奇跡の市場」と書かれているのが目に留まった。壁にもたれながら、緊張して体が痛み、首がちぎれそうだった。ベッソーノフが病室に入ると、運ばれたのと同じドアの上で、スヴェジェンツェフがパンツ一丁で寝ていた。彼の体は青年のように骨っぽく細かったが、肌は焼けて黒かった。ベッソーノフは彼の顔に生の証をとらえようと身を屈めたが、医者の助手はコンロにかけっぱなしのスープのために家にかけていった。スヴェジェンツェフは息をしていた。医者の助手が戻って来て、ブブノフを病院に送ったときの車もやって来た。その中からジョーラが出てきたので、ベッソーノフは煙草を頼んだが、彼も運転手の将校も持っていなかった。ベッソーノフは飛び跳ねる車体の床の台に腰かけ、九十分の道中ずっとスヴェジェンツェフの頭を押さえていた。急な下り坂の時は、ベッソーノフは背中で深淵に落ちたように、両側から上に木々が運ばれ、空が目の前で底なしの青に伸びた。上り坂が始まると、皆が席を替え、ベッソーノフは宙に浮いて、黄色っぽい灰色の火山の岩を見た。坂の頂上では、暗くて倉庫と丘のある、白髪の混ざった、所々剥げた暗い緑の大地と、その大地の周りに半円を書いて横たわる海が開けた。車が地元の診療所に停まると、ベッソーノフは雑な運転をした若い運転手を責め立てた。スヴェジェンツェフは廊下に寝かされ、ベッソーノフは用紙を埋めて待った。時々病人たちが傍を歩き、スヴェジェンツェフの顔を覗き込んだが、返答の冷たいまなざしがないことに気が付くと、ベッソーノフを見て目を伏せた。最終的に作業服を着た男二人がスヴェジェンツェフを担架に乗せ、奥の病室に運んでいったが、ベッソーノフは同行を許されなかった。彼は中庭を出て、ベンチに座り、ギプスをした怪我人に煙草を貰った。彼は煙草に意識を集中させ、スヴェジェンツェフのことを質問されても上の空だった。作業員に呼ばれ、迷いながらスヴェジェンツェフの病室に行くと、モンゴル人の外科医が書物を広げていた。書類に沿って、父称や年齢について質問がされた。ベッソーノフがスヴェジェンツェフに身分証がないことを告げ、ホームレス同然だと言うと、医者はそんな書類に意味はない、と彼が死んだことを示唆した。ベッソーノフは、なぜ死んだと言えるのかについて質問した。医者は脳のレントゲン写真を用いて説明を試み、病院に連れてこなくてもよかったのに、と言った。ベッソーノフが、怪我人は自分の兄弟に当たると告げると、医者は急に声色を変えて慌て、右前肢や鋤骨の骨折等の死因についても説明を付け加えた。しかし重要なのは、脳死は人の死で、医者がそれを確認できることだという。ベッソーノフは、人間と死体の境界をはっきりと知っているかのような医者の口調が癪に障ったが、笑顔を保った。写真も、原子も、分子も、馬鹿げたことだ。彼はスヴェジェンツェフとここで一晩越し、朝になったら連れて帰ることにした。

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