【古代の歴史観を揺るがす】5000年前のスペイン最高位の権力者が女性だったぞ

新たな研究により、古代スペインの考古学的発見が、我々の古代の歴史観を揺るがすものとなりました。この研究は、5000年前のスペインのバレンシナで発見された豪華な墓に関するものです。当初、この墓は男性のものだと考えられていましたが、最新の分析によってその遺骨は女性のものであることが判明しました。

セビリア大学のATLAS研究グループは、この女性の墓の再現イラストを提供し、これは「象牙の貴婦人」と名付けられました。墓の内容は、ロッククリスタルの短剣や象牙などの豪華な装飾品で満たされており、初めて発見された際、考古学者たちはこれが特別な男性の墓だと考えていました。しかし、新しい技術と方法論が適用され、その結果、その遺骨は女性のものであることが確認されました。

この性別判定は、歯のエナメル質の分析に基づく革新的なアプローチを用いて行われました。この手法は、遺骨の状態が悪い場合でも適用可能で、5年ほど前に開発されたものです。この方法を用いた研究結果は、学術誌『Scientific Reports』で発表され、その信頼性と効果が確認されています。

墓の女性、アイボリー・レディとして知られている彼女の生涯については、まだ多くの謎が残っています。ただし、いくつかの手がかりが存在します。セビリア大学の考古学者であるレオナルド・ガルシア・サンジュアン氏によれば、この墓の存在は、彼女が特別な地位を持つ人物であったことを示唆しています。

バレンシナに位置するこの墓は、2008年に発掘されました。その内部からは、保存状態の悪い遺骨だけでなく、ロッククリスタルの短剣や象牙の装飾品、ダチョウの卵の殻、琥珀などの貴重品が見つかりました。これらの品々から、当初は若い男性の墓であると考えられていました。しかし、新しい性別判定技術が適用されることで、女性の墓であることが判明しました。この技術は、歯のエナメル質の化学的な違いを利用して性別を判定し、DNAが得られない場合でも有用です。

この発見は、歴史的な物語や認識を再評価する重要な一歩となりました。また、他の考古学的発見にも同様の手法が適用されることで、過去の出来事や人物に対する新たな視点が提供されることが期待されています。

ChatGPTより作成


女性が指導者だった国って、割とあるわけで、日本史でも卑弥呼がいるし、クレオパトラやエリザベス1世、シヴィライゼーションではエカテリーナ2世が有名。

このスペインの墓からは、水晶の探検も発見されており、死後80年後に奉納されたとのこと。それは、おそらくこの女性がうんと民に慕われていたのだろう。

ここで考えられるのは、古代の権力者は実力主義だったのか。現代の世間では女性が権力を持つことに抵抗を覚える人も少なくない。こういう見方をするようになったのは、ひとつにアブラハムの三大宗教による女性の厳格な規定によるものだという意見も。

とはいえ、自分が観測しているところでは、女性の権利を主張している割には反撃されないところばかりを指摘している志の低さが目に映っていて、女性の地位を向上させるとうたう人ってみんなこうなのか、とかんがえてしまう。

よく考えてみれば、権力を持つことと女性の地位向上は論点がややずれているなと思った。民衆を思い、国を守ろうと思う気持ちは男女に限られたものではないだろう。我々は優れた指導者を欲しているだけだから。


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