【第六感の遺伝子を見つけた】固有受容覚を促す遺伝子を見つけたぞ

いわゆる第6感というものは、自分にはあまりないようなのだけれど、たまに何らかの予感を抱くことはある。それが本当だったりすることもあるけれども、本当に虫の知らせのままだったのかは、真相は求めないようにしている。どうせ、わからないし。

当たったらいいなと思う程度で済ませているのは、これを当てにしていたら悪い予感がきたとして、本気でおびえなくてはならない。また、いいこともあると信じていたら、いちいち期待して違っていた場合に落ち込む落差が大きくなるだろう。

そういうあやふやなものには余り頼りにするものでは無いと考えている。頼りに出来るなら、そうしてもいいけれど。

中村天風氏は人には霊感というものがあって、第六感というものが本来備わっていたという。それが、文明に染まってしまったために弱まってしまったのだとか。

ただ、第六感が働いたのではと言う話がいくつかあって、チェルノブイリ原発の爆発事故の2日前から、予感がしていたという作業員の話があったり。

なお今回の第六感の話は、そういう超常的なものじゃなくて、触覚でも無い体内にある感覚の話。


ドイツ、ベルリンのマックス・デルブリュックセンター、神経回路機能研究所では、「第六感」についての遺伝子が、マウスを用いた研究で明らかにした。

いわゆる第六感は他の五感と違って、完全に無意識のもの。ここでいう第六感のことをプロプリオセプションと呼び、空間における身体の位置に関する感覚であり、協調的な運動を行う能力はこの感覚に依存している。ということは、この感覚がない人は、ボールを投げたり、飲食中に頭と腕を連動させたりといった協調動作が出来ない。

この神経回路の仕事は、筋肉や関節から、人間の動き、試製、空間における位置に関する情報を収集し、中枢神経系に伝える。この固有感覚として知られるこの感覚が、中枢神経系が、運動神経細胞を通じて、筋肉に正しい信号を送ることを可能にし、特定の動作を行うことが出来る。

固有感覚は筋肉と関節のニューロンが、筋肉の伸縮に関する情報を脊髄黄昏神経節にある固有感覚ニューロン(pSN)に伝えるという複雑なコミュニケーションシステムによって実行される。しかし、その分子的な基盤についてはよくわかっていなかった。

今回の研究ではマウスのpSNの機能に関与する遺伝子を同定し、固有感覚を可能にする正確な神経細胞間結合がわかってきた。

今回の発見で、将来に脊髄損傷患者などを対象とした固有感覚研究の足がかかりになることを期待している。
神経がつながっていてもつながっていない感覚が存在していた。第六感がさらに理解が深まれば、障害のリハビリの現場に新たな場面が見られるかもしれないね。


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