【環境DNAから探せ】虫の残した糞や唾液から多様な虫の存在を探るぞ

昆虫学者とか植物学者とか、フィールドワークを盛ん行って、その目で生体を確認してきたんだろう、大変な労力だと思うし、体力ナイトできないなと考えてしまう。ファーブル博士も、そうやって地道に昆虫を観察してきたんだろう。

そういったフィールドワークの成果が新種発見につながっていて、ある昆虫グループによっては「新種は当たり前」にあるらしい。

bingに聞いたところ、毎年約2300~12500種類の新種が発見されているという。さらにハエの仲間であるクロバネキノコバエ科は想定される全種類の10%ほどしか、解明されておらず新種がどんどん発見されることが予想されている。

こうやって、日夜研究者が昆虫に目を見張って、片っ端から捕まえているんだろう。小さな小さな痕跡も見逃さずに。


近畿大学農学部、京都大学白眉センター、隆太に大学先端理工学武官強生体工学課程の研究グループは虫の糞や唾液などの含まれるDNA(環境DNA)を用いて、植物上にいる多種多様な虫を検出する方法を開発した。

環境DNAとは、生物が水や土や植物などの環境中に排出し、環境中に残留しているDNA。

研究グループは、陸上の植物を傷つけることなく、環境DNAを収集する方法を開発するに当たり、虫たちが植物上で食事や排泄する際に排出されるDNAに注目した。

人工的にかけた水や空から降ってくる雨が植物の表面を流れ、早く気を伝って地面に落ちてくるのを根元に接地した容器で収集し、その水から環境DNAを抽出する。その抽出した環境DNAについて次世代シーケンサーを持ち炒めたバーコーディングの手法で分析し、植物上にどのような虫がいたのかを調べた。

この方法によって人工的にアブラムシを接種した鉢植えのナスと、自然についた虫を確認した鉢植えや地植えのキャベツなどを調査したところ、64の節足動物の分類群を科レベルまで同定することができた。

視覚的調査では確認できなかったチョウやハダニ、バッタやカマキリなどの22種類を検出できた。この検出方法は特許を取得しており、動画を公開している。

幾万にも及ぶ昆虫を把握するのはとても難しい、定点カメラで補足してもAIで画像認識する力業もできなくはないだろうが、まだ画像だけの認識ではどの酒家を判定するにも限界があるだろう。

雨に限らず、朝露を採取したり、植物に水をかけ流してみれば、その痕跡を見つけることができる画期的な方法だと思う。

視覚的にしか見いだせなかった新種や絶滅危惧種の存在を明らかにする可能性もあるだろう。もしかしたら、この先に新種発見の報告が増加するかもしれないね。

#日本の研究

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