【電極さして記憶力向上】脳に電流を流して最大54%の記憶力改善ができたぞ

たまに覚えていたことを思い出せなくなることがあって、これが老いなのかとおもえど、生きてきた中で覚えてきたことが多いから、思い出すことも大変になっているのだと考えている。

記憶は本質的には創造であって、思い出すことは記憶に残ったパターンの再生。それだから、記憶をねつ造してしまったり、間違って覚えていたりする。それがまるで真実であったかの様に。

記憶力を競う競技が流行っているみたいで、トランプの順番をどれだけ早く全て覚えるかといった到底出来そうになものがある。

テクニックでできるらしいけれど、記憶力を上げるサプリを見かけた。でも、そういうのは効かないと思う。


アメリカ、ウェイクフォレスト大学と南カリフォルニア大学の研究グループは「記憶プロテーゼ」という方法で人工的に海馬の機能を補助して記憶力をアップさせる技術を開発している。

記憶に大きく関わっている海馬は、初めて会った人の名前や新しい情報が入ると活性化し、他のニューロンに電気信号を送る。

この信号パターンは脳内に記録されているので、思い出そうとすると同じパターンでニューロンが発火する仕組みになっている。

この思い出す仕組みを人工的に補助するのが「記憶プロテーゼ」

これには脳に電極を移植して、記憶を作っている最中の海馬に特定のパターンの電気を流す。これによって、ニューロンの電気が集うが良くなり記憶力が改善される。

てんかん治療のために脳に電極を埋め込んだ24名を対象に記憶プロテーゼをおこなって、記憶力テストを行った。記憶プロテーゼを受けた人と受けてない人との比較をすると、11%か54%の改善が見られた。

ただ、電極は電気を流す故、脳が損傷してしまう。まだ、脳の組織を傷つけない電極の開発が望まれている。そして、現在の電極では40-100このニューロンを刺激することが出来ないので、研究者は数百から数千のニューロンを刺激する必要があるとのこと。

外科的に記憶力を上げるにはまだリスクが大きいかな。いずれは電磁波の様な刺激で海馬を刺激すると言ったことが出来ないものか。まあ、電磁波の継続的な照射が何か影響が起きないか気になるけれど。


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