【肥満の解消】食べる量を減らしても脂肪だけが消費される薬で肥満ネズミが激ヤセしたぞ

成人病が怖いから、なるべく肥満を避けて、健康的に痩せたいと思う人は結構いるだろうけれど、やることがきついし、とても続けられなくて、元の生活に戻ってしまうというよくある話。

いくら節制しても、一度の食欲開放がずるずると次の欲望を呼び覚ますので、食事だけで体重を落とすのは大変。

でも、運動だけでは体重は落とせない。食べた分だけ動けば良いんだって、見当違いに考える人もいるけれど、多分運動カロリーをちゃんと調べたわけじゃないだろう。ジョギング1時間で450キロカロリー程度。カレーパン一個分だ。

燃費がよくなった身体はそうなるよう習慣が培ってきた成果だ。燃費がいいって、良いことじゃなかったのか。こういうときだけは一昔前のアメ車のような燃費でいたいのに。


アメリカ、ミシガン大学の研究でマウスの食べる量が減っても、消費カロリーが変化しない有機化合物を発見。

人間の身体には肥満を防止するホルモンが存在しており、それはレプチンというのだけれど、レプチンが出ると食欲が抑えられて、食べる量が減っていく。そして、消費カロリーが減らなくなる。

だけど、食べ過ぎてしまって肥満になると、レプチンが鈍化してしまう状態になってしまう。そうすると、痩せるのが大変。

そこでこの研究はレプチンの鈍化を防ぐ薬を探した。

細胞内にHDAC6と言う酵素があり、この酵素がレプチンを鈍化させていることを発見。

これを阻害する有機化合物「ツバスタチンA」を投与すると、レプチンの鈍化が解除され、減量がはかどった。どれくらいはかどったかというと、マウスの実験で数週間のうちに25%の減量に成功。

しかも、減量した体重の全てが脂肪だった。筋肉も落としてしまうのがダイエットの悩みだったけれど、脂肪しか落とさなかったのは、まさにうれしい発見。

レプチンの鈍化を初期化して、痩せやすい身体に変えていく薬がそのうちやってくるぞ。ただし、ツバスタチンAは毒性があるので、この毒性をどうにかするのが今後の課題みたい。

この薬が出るまでなにもしないで待っているのも不毛だから、今はちゃんと節制して、適度な運動を続けていこう。何かがくるのを待っているだけでは歳しか重ならないから。



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