【ナスカの地上絵また発見】ディープラーニングでさらにナスカの地上絵を見つけたぞ

ペルーの砂漠に眠る古代の謎、ナスカの地上絵。その中には、2,400年前に人工知能を使って発見されたものもある。科学者たちは、この技術を使って、これまで見つかっていなかった3つの巨大な図形を明らかにした。

その中で最も大きいのは、77メートルもの長さを持つ一対の脚だ。他にも、19メートルの魚と17メートルの鳥の像も見つかった。これらはすべて、黒い石を動かして白い砂を露出させることで作られた。

ナスカの地上絵は、1920年代に初めて発見されて以来、350以上のものが確認されている。ハチドリやサル、クジラなどの動物や植物、幾何学模様や道具などが描かれている。これらは紀元前400年から紀元650年の間に作られたと考えられているが、その目的は未だに不明だ。考古学者たちは、地上絵が儀式に使われた可能性が高いと推測している。

この新しい発見は、Journal of Archaeological Science誌に掲載された。人工知能が古代文明の秘密を解き明かす一助となるかもしれない。

研究の筆頭著者である山形大学の坂井正人教授(人類学・考古学)は、2004年以来、衛星画像、航空写真、空中走査型ライダー、ドローン撮影などを駆使してナスカの地上絵を探してきた。

山形大学ナスカ研究所の坂井教授のチームは、この地域全体の高解像度の航空写真を分析するのにおよそ5年を要し、その間にいくつかの新しい地上絵を発見した。

しかし、2016年にさらに高解像度の航空写真を入手すると、日本IBMと、人工知能の先進的な研究を行う米国IBMのトーマス・J・ワトソン研究所と共同で、「ディープラーニング」と呼ばれる人工知能を使った手法で調査を行った。

ディープラーニング・システムとそのデータ処理方法は、人間の脳が情報を処理する方法にヒントを得ている。通常、ディープラーニングシステムは何千、何百万もの既知のオブジェクトを対象として学習させるが、坂井教授らは、ナスカの地上絵のうち、わずか21の既知のデータを "要素 "に分けて学習させた。

既知のジオグリフは、頭、胴体、腕、足など、12個の要素で構成されている。新しいディープラーニング・システムは、地形図の一部分だけを見つけることができた、と坂井氏はLive Science誌に電子メールで語った。

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「一対の脚」の地上絵は、新しい人工知能システムによって発見されたナスカの地上絵の中で最も大きく、その大きさは250フィート(77メートル)を超える。

AIは訓練を受けた考古学者の約21倍の速さで可能性のある図形を特定し、科学者たちは最も可能性の高い候補の遺跡を訪れ、それらが実際に存在したかどうかを検証した。その結果が、この研究で説明されている4つの地形図である。

著者らは、このシステムは、人間の専門家が航空写真に写っているジオグリフを見落とす可能性がある場合に役立つと書いている。例えば、新たに発見された人型のジオグリフは、ナスカの有名なハチドリのジオグリフの近くにあったが、これまで発見されたことはなかった。

多くのジオグリフが破壊に直面しており、特に浸食や気候変動によって雨が多くなり、地表の線が損傷する可能性があるため、このような古代のナスカの線を今見つけることは重要である。「できるだけ多くのジオグリフを特定し、保護することが不可欠である」と著者たちは書いている。

BingAIで作成


ナスカ地上絵の研究は山形大学が突っ走っているみたいで、新しい発見が次々と発表されている。

しかし、去年の12月頃から、同大学で168点の新しい地上絵を見つけていたので、そろそろ打ち止めなんじゃないのかなって、勝手に思っていた。

ナスカ台地は東京23区の半分ほどの大きさがあるとのこと。23区の面積が627.53km$${^2}$$なので、その半分ほど。やっぱり広い。

こうしてたくさん見つかったのは、肉眼による懸命な調査ではなく、ディープラーニングを使った画像認識。人間は都合のいいように映像を見て意味を持たせるけれど、先入観もあったり、疲労もするから、ゲシュタルト崩壊して、それっぽいものがただのシミのように見えてしまうこともある。「み」とかじっと見ていると、ただの曲線に見えてくるようなやつ。

当時、これを描いていた人たちがずっと後になって、埋もれていた絵を探しているって、思わなかっただろう。もしかしたら、つたなくてあんまり見てほしくない絵もあったかもしれない。というのも、ハチドリみたいなかっちり決まったものもあれば、幼児の落書きみたいなものまであるから。


#日本の研究

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