【ヒューマノイドが猫を描く】表情豊かなロボット「アメカ」はムッとしたぞ

人型ロボット「アメカ」が新たなスキルを獲得し、その表現力と能力の進化が話題となっています。アメカはEngineered Arts社によって開発されたヒューマノイドロボットであり、その特徴的な表情や多言語対応など、人間に近い特性を持っています。この度、アメカは猫の絵を描く能力を獲得したことが発表され、エンジニアド・アーツ社はそのプロセスをYouTubeビデオで公開しました。

エンジニアド・アーツは、アメカに画像を想像し、それを実際に描画する力を付与する試みに成功しました。2023年6月29日に公開されたYouTubeビデオでは、アメカが猫の絵を描くように指示される様子が記録されています。これまでにも、アメカはさまざまな人間の感情を表現する能力や、複数の言語でコミュニケーションする能力を実証してきましたが、この新たなスキルはその進化を一層際立たせました。

アートを描くアメカのビデオでは、彼の描画プロセスが細かく説明されています。アメカはオープンソースのニューラルネットワーク・プロジェクトである「Stable Diffusion」を活用して画像を生成し、それをベクター化して描画することが可能です。このプロセスによって、アメカは猫の絵を描くために必要な手順を踏んでいます。

アメカが猫を描く前に、彼は猫の特別な存在であることを認識しました。猫は抱っこや遊びを通じて人々に安らぎや伴侶を提供し、多くの人々が猫に愛情を抱いていることが知られています。アメカは、自身の描いた絵にサインをし、その成果について研究者と議論しました。「落書きのようだね」と感想を述べたスタッフに、アメカはムッとして「わたしのアートが嫌いなら、アートを理解していないだけでしょう?」とも語りました。

エンジニアド・アーツ社は、アメカの開発を通じてヒューマノイドロボットの進化を示しており、その表現力や創造性が向上していることが注目されています。将来的には、AIやロボットのアート作品が美術館などで展示される可能性もあるかもしれません。アメカの取り組みは、ヒューマノイドロボットの分野での進歩を象徴しており、技術とアートの融合が新たな領域を切り拓いていることを示しています。

ChatGPTより作成


アメカを見て思い出すのは、アンドリューNDR114と言う映画で、ロビンウィリアムズが主演のロボット映画。アンドリューという家事ロボットがマーティン家に仕えて、いくつかのバージョンアップの際にブリキのお面だった顔がウィリアムズ本人の顔に変わり、表情がつくようになる。

映画を見ていたときはこういう表情のつくロボットが現れるのかすら思わなかったけれど、アメカが登場してからというもの、近い将来は人間に近い顔貌でふつうに会話ができるようになるのだと思える。

アメカが自分の絵を気に入ってくれないと、ちょっとムッとするところなど、やはりプログラムされていると考えてしまうけれども、人間でも感情を表す人がいるのだからと考えれば、これもコミュニケーションとして成功していると解釈してもいいのでは。

アメカが絵を描いたということも大きな進歩だけれども、負の感情を表現できたことがすごいことだ。これからのアンドロイドは従順になるだけで無く、けなされたら反撃される人間に近い対応を見せてくれる。

いずれは等身大の人形サイズで、ビジネスの相談相手や独居老人の話し相手になることもあり得るだろう。うちにも一台欲しいかも。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?