【ペダルの踏み間違い】高齢者はペダル操作で脳がフル活動しているぞ

最近はアクセルとブレーキの踏み間違い事故をニュースで聞かなくなったのだけれど、全くなくなったと言うことはないだろう。こういうのは、流行り廃りみたいなモノがあって、忘れた頃にまたこういうニュースがまた出てくる。

まあ、こういう事故はさすがに認知されてきたので、自覚している方は免許を返納したりしている。今の高齢者はそういう自覚があるだろうけれど、5年後に高齢者に仲間入りした、新たな高齢者は自分の能力に自信があるから、どこかで事故を起こしてしまう確率が大きくなっていることに気がつかないでいるもの。そして、またニュースになる。

こうして、ニュースの話題は繰り返す。きっと、コンビニの冷凍庫に突っ込む人が現れるし、バイトテロの画像がまた流れてくるんだろう。


国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院情報学研究科の研究グループは、信号の形や色に合わせて手や足で反応する実験により、
高齢者は大学生に比べて、反応の切り替えや抑制を担う前頭葉の活動を必要とし、多くの脳活動を必要としていた。

今回の実験で、高齢者と大学生の前頭前野の神経活動(脳血流)の変化を調べたところ、ペダルを押すまでの時間と神経活動が対応しており、やはり高齢者は大学生に比べて、ペダルを踏む時間が遅く、前頭前野全体の神経活動も高いことがわかった。つまり、大学生よりも頭を使っている割には判断が遅い。

そして、脚で斜めにペダルを押す方が、まっすぐにペダルを押す時よりも判断時間が遅く、これも例外なく大脳皮質の前頭前野左背外側部の神経活動が亢進した。前頭前野左背外側部は大の皮質の前頭前野の左側に眉の奥二ある領域で、右手から左手へ切り替える際などの活性化する領域。つまり、斜めにペダルを押す行為は、アクセルをブレーキに踏み換える動作に当たる。

ペダルを踏み間違えるというのは、脳の活動が亢進しても追っつけなくて、脚の踏み替えまで負荷がかかりすぎて、動かせなかったと言うことでもあるのかな。

衰えると鈍くなってしまうのは仕方ないとしても、どこまで鈍くなっているかは把握しておくべきだろう。脳を鍛えるには運動も効果があるけれど、テレビゲームも効果があるよって、研究もある。よし、今日もゲームをしよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?