【匂いを分析するAI】最新AIは匂いも予測するぞ

AIが分子構造から匂いを予測:匂いの科学に革命

科学者たちは、分子の構造だけから匂いを予測するAIツールを開発し、匂いの複雑な世界に新たな扉を開きました。この画期的な研究は、食品やフレグランス業界の合成化学者にとって貴重な「匂いマップ」の作成につながり、持続可能な香料製造の可能性を広げるかもしれません。

AIの匂い予測

従来、匂いを予測するためには分子の構造だけでは不十分でしたが、新しいAIモデルはこの課題に挑戦します。ジェーン・パーカー教授によれば、これまでの嗅覚モデルは構造と匂いが一致しない多くの例外に対処できなかったが、新しいAIモデルはこれらの例外を正確に予測できます。

匂いの多様性を理解

このAIモデルは、異なる分子特性を持つ無関係な分子の幅広いサブセットを記述することができます。これは何千、あるいは何百万もの潜在的な匂い物質の未開拓のソースを開く可能性を秘めています。これは食品と香りの研究者にとって非常に貴重で、新しい香りを探し出すために利用できるでしょう。

AIの利用範囲

このAIツールは合成化学の分野において非常に有用です。新しい香りを探すためのツールとして利用され、製薬業界が新薬を発見するのと同じように、大量の分子の香りをスクリーニングする可能性があります。

研究の詳細

この研究は、レディング大学のジェーン・パーカー教授を中心に行われました。AIモデルのテストには、ペンシルバニア大学のモネル化学感覚センター、アリゾナ州立大学、グーグルの機械学習研究所からスピンアウトしたOsmo社も協力しました。レディング大学の役割は、AIテストに使用するサンプルの純度を評価することでした。

まとめ

科学者たちは、AIを活用して分子構造から匂いを予測する新しい方法を開発し、匂いの研究に新たな展望をもたらしました。これは食品や香りの業界において革命的な変化をもたらす可能性があり、新しい匂いの発見や持続可能な香料の製造に向けた未来の研究に期待が寄せられています。

ChatGPTより作成


香りを仕事にしている調香師って、どうやったらなれるのかなってしらべてみたら、国家資格や公的資格がないという。つまり、いまからでも名乗ることは可能である。それゆえに、独力で仕事にしていくのはかなり大変そう。

民間資格では日本調香技術師検定というのがあって、2010年から始まった検定資格だった。なお、香りに関する勉強ができる専門学校もあるけれども、求人が少ないという。海外に行って、ヨーロッパあたりの専門学校で縁をつなぐ方法もあるという。

匂いは化合物の分子構造などで決まっているので、それがわかればどんな匂いかわかるはず。でも、実際はそういった予想が難しいという。

しかし、今回の研究は「匂いのマップ」を作ることで、それが可能になったという。人間が嗅いだときの感覚と同じように作れるという。

共同チームは5000個ほどの分子構造のデータを与え、それらの結びつきからさまざまな匂いを学習させた。そのあと人間の参加者に55種類の匂いを覚えてもらい、感想を述べてもらう。

そして、AIの判断と人間の感想を比べてみたところ、AIはほぼ人間と同じような匂いを嗅ぎ分けられることができた。

いずれは調香師をぬきに香水を作ることが可能になるのかもしれない。可能性だけで、まだまだずっと先になるだろう。人間はみんな感覚が同じでは無い。人それぞれに感じる香りに、皆が同じように悦んでくれるものを調合できるのはやはり、同じ人間でないと難しいだろう。


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