【エコー検査はステッカーサイズに】皮膚に貼る超音波検査するステッカーを開発したぞ

https://www.science.org/doi/10.1126/science.abo2542

エコー検査にいい思い出がなくて、胃の診断や肝臓の診断などを人間ドックで受けたんだけれど、胃の検査の時は発泡剤を飲んでゲップを我慢しながら、ベッドに寝かせられ、手すりにつかまりながらあらゆる角度で動かされるのを必死で耐えたり、プローブがおなかに当たって、遠隔操作でぐりぐりとされるのが不愉快であった。

ゲップはしないようにと言われるのは十分承知しているけれど、ここで思い出すのはドリフターズの長さんがバリウムをしこたま飲むというコント。
ゲップは出さないでくださいと志村けんが演じる医者が釘を刺してくるので長さんは頑張って飲むんだけれど、ゲップが出てしまうので、また飲んでしまう。結局、飲み過ぎてしまって長さんは倒れてしまうと言うオチ。

そんなコントを思い出して、プローブの蹂躙に耐えていたわけで、これくらいなら、耐えられると思ったら、プローブが急に深いところをえぐってきたので、ゲップを吐いてしまった。「ゲップを我慢してください」と医師の声が聞こえてきた。


アメリカ、マサチューセッツ工科大学、Makihata Engineering、Mayo Clinicの研究チームが開発したのは、体内の超音波画像が取得できてしまう、皮膚に貼るステッカーデバイス。

超音波プローブなどの音波を送ることもなく、皮膚にステッカーを貼るだけで臓器のエコー検査が出来る。

従来のエコー検査はプローブという機材を用いて、検査部位の皮膚にジェルを塗ったりして、部位に押し当て超音波の反響で中の臓器を検査していた。

今回のステッカー型のデバイスは伸び縮みする粘着層と硬いトランスデューサーの配列で構成されている。トランスデューサーとは、ここではいわゆるセンサーであり、上下2枚の薄い層でトランスデューサーの部分は上の層に、下の層には皮膚に密着するように出来ている。

参加者には首や胸、腹部、腕などにデバイスを貼ってもらい画像を取得した。最大で48時間の連続撮影を行い、血管、心臓、消化管、横隔膜などなどの臓器をくっきりバッチリと映すことが出来た。

しかも、活動しながら映像を撮ることが出来るので、日常生活で動く臓器をリアルタイムで見ることも出来る。

将来的にはワイヤレスも目指しているとして、腫瘍や胎児などもリアルタイムで見ることも出来るだろう。産婦人科でもそのようにトレースできれば、AIで画像診断して、危険な状況になったら通知するなんてことも出来るかもしれない。


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