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【オーラルフレイルと転倒リスクの関連性】フレイルになると転倒リスクが増加するぞ

オーラルフレイルとは

フレイルは加齢に伴う心身の機能低下を指します。その中でも、オーラルフレイルは口腔機能の低下、つまり歯の喪失や口周り、舌、のどの筋力低下による噛む力や飲み込む力の衰えを意味します。これにより、食事がしにくくなり、栄養状態が悪化する可能性があります。また、身体的フレイルとして運動機能や骨格筋量の低下が報告されていますが、オーラルフレイルと転倒リスクの関連性はまだ明確にされていませんでした。

研究の背景と目的

転倒事故は高齢者にとって大きな健康問題であり、骨折や長期入院による体力の低下、生活の質の低下、要介護状態への進行を引き起こします。特に労働市場に参加している50歳以上の高齢者において、転倒事故の増加が懸念されています。このため、転倒の予防策を講じることが重要です。オーラルフレイルが転倒リスクと関連することが明らかになれば、早期に対策を行うことで転倒事故を防ぐことが可能になります。

研究の内容

大阪公立大学の横山久代教授らの研究グループは、大阪府民を対象にオーラルフレイルと転倒の関連性を調査しました。この研究には、スマートフォンアプリ「おおさか健活マイレージ アスマイル」を利用した2020年と2021年のウェブアンケートに2年連続で回答した50歳以上の7,591名が参加しました。アンケートには、厚生労働省が作成した「基本チェックリスト」の25項目が含まれ、過去1年間における転倒事故の有無や運動習慣、フレイルの認識の有無などが問われました。

研究結果

2020年の調査結果では、全体の17%がオーラルフレイルに該当し、年齢が高いほど該当者の割合が増加することが分かりました。2021年の調査では、全体の19%が過去1年間に転倒を経験したと回答しました。ロジスティック回帰分析の結果、身体的フレイルやフレイルの認知度の低さに加えて、オーラルフレイルが転倒リスクを高めることが明らかになりました。オーラルフレイルの人は転倒リスクが1.6倍高いことが示されました。

今後の展望と対策

今回の研究結果から、簡単なチェックリストを用いたオーラルフレイルの判定により、転倒リスクの高い人を早期に把握し、予防策を講じることが可能であることが示されました。健康診断や定期検診においてこのチェックリストを適用し、受診者に結果をフィードバックすることで、転倒防止への意識を高めることが期待されます。

今後の研究では、オーラルフレイルと転倒リスクの関連メカニズムの解明や、オーラルフレイルを改善することで転倒リスクが減少するかどうかの検証が必要です。また、効果的な予防介入の方法を探ることも重要です。オーラルフレイル対策を強化することで、高齢者の転倒事故を減少させ、健康寿命の延伸につなげることが期待されます。

横山教授のコメント

健康への関心が高く、日常的に体を動かすことを心がけている方でも、「しっかりと噛めること」「何でも食べられること」に対する意識は十分ではないことがあります。今回の研究結果が、日常生活を見直すきっかけとなり、口腔機能の重要性を再認識する機会となれば幸いです。

まとめ

オーラルフレイルは高齢者の転倒リスクを高める重要な要因であり、早期にこれを判定し予防策を講じることが転倒事故の減少につながります。今回の研究は、大阪公立大学の研究者によって行われ、オーラルフレイルと転倒リスクの関連性を明らかにしました。今後は、オーラルフレイル改善の取り組みを進め、高齢者の健康と安全を守るための施策を強化することが求められます。

ChatGPTで作成


歯のかみ合わせが 身体のパフォーマンスに影響を与えるのは昔から聞く話で、アスリートの中にはマウスピースをはめている人もいて、それをはめると握力が顕著に向上するなど、顎のかみ合わせは効果が高いとされている。

歯が一本でもなくなってしまうと支え合うことも出来なくなるので、かみ合わせが少しずつ狂ってくる。オーラルケアが大事なのは、なるべく歯周病を抑えて、歯を失わないため。歯を失ってしまえば、食事も満足に出来なくなるのは当然のことであり、噛むことで脳の刺激を与えるなどの恩恵も無くなるので、自分は歯の検診を定期的にやっておくことを推奨している。

オーラルと言えば、舌も忘れちゃいけない。舌はすごく大きな筋肉の塊であって、喉の奥から始まっている。牛タンを一本まるごと観た人ならわかる。ベロはとても大きい。

オーラルフレイルになると転倒しやすくなるというのはなんとなく合点がいく。かみ合わせが悪くなると運動能力が発揮できなくなるのは必定。

歯磨きは毎日のこと、おそらく健康貯金というのは出来ないだろう。細菌達は自分を増やすことしか考えていないから。いたちごっこだけれど、しっかり掃除をしておけば、歳を取ったとき如実に差が出ると思う。健康寿命が延びていく昨今、オーラルケアは運動と並べるほどの重要度だと提唱したい。


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