【AIが説法する】ChatGPT4が仏教の教えから疑問や悩みに答えてくれるぞ

近年、AI技術の進化は私たちの日常生活に大きな影響を与えていますが、その中でも特筆すべきプロジェクトが京都大学の熊谷誠慈准教授と株式会社テラバース古屋俊和CEOによって共同開発された「ブッダボットプラス」です。この新型チャットボットは、仏教の教えとAI技術を融合させ、ユーザーの疑問や悩みに対して深い洞察を提供するものとして期待されています。

背景と新型ブッダボットの誕生

既存のAIチャットボットには、情報の信頼性や個人情報保護などの課題がありました。こうした中、熊谷准教授と古屋CEOは、生成系AI「ChatGPT4」を駆使して新たなチャットボットを開発。その名も「ブッダボットプラス」です。

以前の「ブッダボット」は、仏教経典の文言を学習し、宗教的な視点からユーザーの質問に答えるものでしたが、その回答は文言そのままで説明が不十分でした。しかし、新型のブッダボットプラスは、ChatGPT4を活用することで、仏教経典の文言を提示しつつ、ユーザーの質問に合わせた解釈や補足説明を生成。これにより、より詳細で理解しやすい回答を提供することが可能になりました。

旧式ブッダボット

ブッダボットプラスの波及効果と可能性

この新型チャットボットの登場により、さまざまな分野での利用が期待されています。

ブッダボットプラス

学術的価値・可能性:
新たな仏教哲学的解釈の創出や宗教分野への展開が考えられます。また、古代の宗教文献の現代的な価値の分析や新しい哲学の創出にも寄与するでしょう。

産業的価値・可能性:
ブッダボットプラスのアルゴリズムを応用して、経営や経済などの分野におけるデータセットを作成し、経営アドバイスや経済分析を行うことができるでしょう。また、メンタルケアやコンサルティングの分野においても活用が期待されます。

宗教的価値・可能性:
ブッダボットプラスのプラットフォームを利用して、様々な仏教宗派の文献データを学習させることで、各宗派に合わせたチャットボットの開発が可能になり、僧侶とのコミュニケーションや説法の質の向上に寄与します。

今後の展望と課題

現行のAI技術には情報の信頼性や個人情報漏洩などの課題がある一方で、この新型ブッダボットプラスは、仏教の教えと技術の融合において大きな進化を遂げています。今後は、旧型ブッダボットと新型ブッダボットプラスを併用することで、双方の利点を最大限に活かし、より良いユーザーエクスペリエンスを提供していく予定です。

このプロジェクトは、公益財団法人上廣倫理財団の支援を受けており、京都大学と株式会社テラバースの共同開発によって実現しました。研究者たちは、伝統的な叡智と最新のテクノロジーを結びつけ、新たな価値を創出することに貢献しています。

このように、新型チャットボット「ブッダボットプラス」は、仏教の智慧とAI技術の力を結集させ、私たちの生活に新たな展望をもたらす可能性を秘めています。

ChatGPTより作成


仏教というのが、生老病死に対してその苦しさからなんとかやり過ごすライフハックという認識があって、あらゆる苦しみから、大丈夫だよ、怖くないよと教えてくれるモノだと思っている。

日本人は無宗教がほとんどであると言うけれども、墓石の前で手を合わせるし、神社で参拝もするし、何かしら目に見えない大きなものを連綿と受け継いだように敬っているのもまた事実。

ありがたいお話はお坊さんや徳の高い人など殻効くと受け入れられやすいというのもあるし、何を言ったかじゃなくて、誰が言ったかで反応が違ってくるモノ。

はたして、AIの説法が受け入れられるのかはこれからになるのだろうけれど、AIチャットで会話が成立している今だからこそ、無味無臭なれど合理的な答えを提供してくれる機械に需要があるわけで、いずれはAIが教祖となって、実態のない教祖がいる宗教団体が現れるかもしれない、割とマジで。

#日本の研究

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