【サッカーする人型ロボット】開発されたアルテミスはサッカー部門に出場するぞ

ロボットにロマンを感じるとき、どの部分に感じるかは様々であると思っていて、こちらを見通す優れたレンズだったり、頑丈な外装だったり、体躯を動かすシリンダーだったりする。

さらに足回りで言ったら、多脚式、無限軌道、二足歩行とかもあるだろう。安定性を優先するなら、やっぱり無限軌道だけど、的がでかい、何か挟まれたら、動かなくなる。多脚式はその点、接地ポイントを増やして、無限軌道では通れない荒れ地も走破ができるだろう。ニ足歩行はそういうところではうまく生かせない。

でも、走るんだったら、二足歩行、もしくは四足歩行か。二足歩行がより優れたものになるのなら、四足歩行よりもスマートなフレームで、多彩な作業ができるようになるだろう。フィールドスポーツをさせるなら、二足歩行が一番いいと思う。


アメリカ、カリフォルニア工科大学ロサンゼルス校サミュエル工学部のエンジニアは、ARTEMIS(アルテミス)という汎用人型ロボットを開発。二足歩行に焦点を当てた設計であり、不安定な路面でも走ることができる。

このロボットはフランスのボルドーで、様々なカテゴリーで能力を発揮する国際科学会議であるロボカップのサッカー大会に参加する予定である。

研究者によると、実験室のテスト中ではアルテミスは毎秒2.1メートルで歩いた。人間が歩く程度に進む。これは二足歩行の人型ロボットとしては現時点で世界最速。

アルテミスのアクチュエーターは油圧では無く、電気的に駆動する流体圧力の違いを利用している。油圧アクチュエータよりも騒音が少なく、効率的に動作するし、油圧シリンダのように油が漏れることも無い。

頭部にはオリエンテーションユニットとカメラがあり、周囲を知覚するためにある。

蹴っ飛ばしてもボールを当てても、バランスを制御して転ぶのを防いでいる。4足歩行のロボットがすでにあるけれど、2足歩行でのバランス制御はとても難しい。モノを持ち運び、バランスを維持できている。

この研究所はロボカップにおいて、5回の優勝をしているという。次は6回目の優勝を目指しているそうなので、これはダントツで優勝できそう。

とはいえ、強豪チームもいるだろうから、そちらのロボットも見てみたい。いつかはロボットだけで作るスポーツリーグが発足される日が来るかな。それって…


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