【先史時代の狩猟における女性の役割:「人体に書かれた」遺骨から見える新たな証拠】狩猟に女性が参加していた説に後押ししたぞ

新しい発見が、過去の進化における性別に基づく役割分担に関する常識を覆すものとして注目を浴びています。先史時代において、女性が狩猟を行っていた可能性が、人体の遺骨に現れているのです。

過去の概念では、男性は狩りをし、女性は採集をしていたとされてきました。しかしこの見解は、男性中心の物語に基づいており、女性の貢献や活動を無視しているとする批判がありました。最新の調査で、進化の過程において性別に基づく労働の役割分担がなかった可能性が示されています。

先史時代における女性の狩猟への参加を裏付ける、生理学的、解剖学的、民俗学的、考古学的な証拠が増えつつあります。狩猟が過酷な行為であり、長時間の活動を要するという主張に反し、女性が狩猟に適していた可能性が示唆されています。

身体的特徴に注目すると、女性の体が持つ特性が狩猟に適していることが分かります。エストロゲンというホルモンは、持久力に優れ、長時間の運動に適しています。また、エストロゲンは運動後の回復を促進し、身体へのストレスを軽減する役割も果たします。これらの特性は、狩猟において女性の有利な側面を示しています。

考古学的な証拠も、先史時代における性別による労働の分担が存在しなかったことを示唆しています。ネアンデルタール人や現代人の遺骨からは、性別に基づく労働の違いが見られないことが分かっています。集団全体が食料と住居の生産、子育てなどに貢献しており、性別による固定的な労働分担は存在しなかったとされています。

これらの新たな発見や証拠から見えてくるのは、先史時代の女性たちが男性と同じように狩猟を行っていた可能性があることです。これは、従来の物語を見直し、進化における性別に基づく役割分担を再考する必要性を提起しています。先史時代の女性たちの貢献を無視せず、新たな視点から人類の進化を理解していくことが、重要な課題となっています。

ChatGPTより作成


この研究は以前に書いた狩猟採集社会では女性もそれなりの割合で狩猟に参加していたという研究を後押しするもの。

男性の肉体は女性に比べて筋力があり、骨も太くて肉体的に丈夫であるし、子供を宿さないので、狩猟に向いているであろうと考えられていたけれども、狩猟は長期間に獲物を探索をする必要があって、肉体の持久力も求められていた。

女性ホルモンであるエストロゲンは運動の回復を促進し、ストレスにも耐性を持たせてくれる。現代では幸せホルモンと呼ばれており、これを増やすためのライフハックもあったりする。

そういう面では狩猟に向いている能力を女性は持っているので、狩りに参加しても、性差で足手まといになると言うことは無かったと考えてもおかしくない。

だいたいの国の社会では共通して男尊女卑の価値観がまかり通っていたのは(*修正:ことで)、なんらかのきっかけがあって、女性の特性を必要としなくなったんだろうと考える。おそらく、持久力を必要としない時勢になったとき、つまりは狩猟から農耕時代に移っていく過程で、女性の特性はべつの方面に活かされることになり、筋力がつよく危険を冒して成果を得る男性の立場が徐々に強くなっていったのではないかと考える。

狩猟時代は、生きるだけで必死だった背景も大きいだろう。動ける人間はできるかぎり狩りに出かけていた。そうシンプルに考えれば、性差というのは誤差でしか無いんだろうなと思い至れる。


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