【狩猟採集社会の定説をくつがえす】女性も79%が狩猟に参加していたぞ

狩猟採集社会において、長年男性が狩猟を担当し、女性が採集を担当しているという固定観念が間違っていることが、最新の研究で明らかになりました。世界各地の狩猟採集社会を対象にした大規模な分析により、女性が狩猟にも参加していたことが判明しました。

6月28日に学術誌PLOS Oneに発表された研究では、北米、アフリカ、オーストラリア、アジアなど63の狩猟採集社会と女性ハンターの埋葬に焦点を当て、過去100年間に発表された数十の学術論文からデータを調査しました。その結果、女性が狩猟に参加しているコミュニティが79%にも上ることがわかりました。さらに、彼女たちの狩猟は単なる日和見的な殺害ではなく、「意図的なもの」として分類され、他の作業をしているときに動物に遭遇する場合とは異なりました。

女性ハンターは小さな獲物だけでなく、アメリカ大陸などで大型動物の狩猟にも参加しており、大型動物ハンターの約50%を占めることが分かりました。この発見により、男女間での狩猟と採集の役割分担がより複雑なものであったことが明らかになりました。

以前は2冊の本によって「男性は狩猟をし、女性は採集をする」という考えが定着していたとされます。しかし、新しい研究によって、狩猟採集社会においては男女ともに狩猟に長けており、厳格な役割分担は意味をなさないことが示されました。

この研究結果は、狩猟採集社会における男女の役割についての古い見解を改める必要性を示しています。女性も狩猟に参加し、その貢献が社会全体の生計に寄与していたことを認識することで、過去の文化をより正確に理解することができるでしょう。

ChatGPTより作成


動物の世界でも、性差で仕事が決まるというわけじゃ無くて、能力で生活基盤を維持しているところがある。オスライオンはハーレム作って、メスライオンに狩りをさせていたりするし。ほとんどの狩りはメスだけれど、大型の動物はオスが参加することもあるという。これは相手があまりある場合に限って仕方なく出ているような気もする。

特に集団生活として狩猟に生かせる人員が足りないのなら、成人であれば女性でも行かなくては成らない状況になるだろう。女性は身体が弱いという概念は無くて、戦えるやつは誰でもいけるというシンプルな理由ではないか。身体能力が劣るから狩猟をするというのも一つの「賢い選択」というやつで、当時の人類からしたら「賢い選択」よりも、「肉獲りに行くぞ」、が妥当な行動原理だろう。

女性は月経もあるし、子供を産むから、すべての狩りに参加はできなかっただろうし、子供を育成しなきゃ成らなかったから、女性が狩りにいけない期間はあったはず。

そういう期間もあってか、男性は狩り女性は採取、という役割分担があると自分たちの物差しで決め込んでしまったのではないか。

女性の中にもしなやかに狩りのうまい人材がいたに違いない。男性の中にも採取がうまくて、装飾品を作るのが上手な人材がいたんだろう。

人口が増えて、性差による身体の作り方から、仕事の分担嗅がされるようになり、男性の役割、女性の役割という規範が固く守られてきたのが今の社会か。最近はいろいろと騒がしいくて、違う方向で性差の是正を求めようとする話ばっかりだけど。


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