尿から97%の精度で脳腫瘍を見つけるよ

脳腫瘍は早期発見が難しくて、気がついたときには大分大きくなってしまったり。もっと怖いのは中に寄生虫が入っていて、脳細胞を食べられてしまったり、アルツハイマーになって脳が萎縮してしまったり。

結局は脳の中身を気軽に調べられないのが、問題であって脳ドックみたいに大がかりな機械を使わないと詳細に調べることができないのが現状。もっと簡単にできる方法があれば。

マイクロRNAが悪性腫瘍の診断バイオマーカーとして関心が集まっているという。様々な細胞から放出され、血液や尿の中にも含まれていて、細胞外小胞内に存在している。

名古屋大学の研究者たちは脳腫瘍のバイオマーカーとして、尿に含まれているマイクロRNAを研究。わずか1ミリリットルの尿からたくさんのマイクロRNAを抽出できる。

このマイクロRNAを調べると脳腫瘍から精製されたマイクロRNAが存在していて、大きさの大小や悪性かどうかにかかわらず見つけ出すことができる。

その感度は97%の精度で区別することができた。

以前の記事に線虫が尿からがんを識別できるって書いたのだけれど、こういうマイクロRNAにたいする受容器でもあるんだろうか。尿でがんの有無を調べられたなんて、盲点だったとさえ思う。

人間ドックでの尿検査項目にがんマーカーの項目が増えるかもしれない。もうあるのかな。とはいえ、予防医学はまだまだ発展しそう。



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