【冬眠の熊から】ツキノワグマの血清からヒトの筋肉細胞を増やすことが出来たぞ

少し前に自治体のメールから熊がでたとか通知が入っていたのだけれど、数年前には熊が人家のあるところまで下ってきて、畑を荒らしていくことがあった。

熊は基本的に性格が臆病なので、ヘタに刺激をしなければ、向こうから去って行くという。でも、餌をあげてしまう人がいるようなので、恐れなくなりつつあるという話も。

熊は一度でも扱ったものが自分のものだと見なすと、それを奪われたと思って敵と見なしてくるという。それを取り返そうとしたために襲われたという事件。なお、背を向けて逃げると追いかけてくる習性もある。熊の習性を知らないでいると、襲われてしまう可能性がある。


広島大学大学院医系科学研究科生理機能情報科学、北海道大学大学院獣医学研究院環境獣医科学分野野生動物学教室の研究グループとの共同研究により、冬眠期のツキノワグマの血清の添加が人骨格筋培養細胞のタンパク質分解系を抑制し、筋肉細胞に含まれる躁タンパク質量の増加に貢献することを明らかにした。

ヒトの骨格筋は寝たきりなどによる府活動状態になると筋タンパク質量が1日あたり0.5-1%ほど減少していくという。この状況をサルコペニアといって、長く過ごしていると老化がどんどん進んでからだが動けなくなっていく。

しかし、冬眠動物はそういった筋肉分解があまり起こらない。未解明の生理機能が存在している。そこで、冬眠動物であるツキノワグマから、採取した血清をヒト骨格筋培養細胞に添加してみたところ、骨格筋細胞の総タンパク質量が増加した。

なお、冬眠期のツキノワグマの血清だったという。どうやって取ったんだろう。

この血清の中にある何らかの因子を解明できたら、寝たきりのヒトがサルコペニアになることを防ぐことが可能になるだろう。

筋肉分解を抑制できるなら、ボディビルディングに励むヒトや食べられなくて身体が細いヒトにも役に立つ。
ミオスタチンっていうタンパク質があって、これは筋肉をつきすぎないように調整してくれる。もしかしたら、ミオスタチンに変化が起きているのではと考えたりする。

年を経ていくと、どうしても筋肉が減ってしまう。もしかしたら、長くなりすぎた寿命に身体の老化が早く作用しているのかもなんて。

これから先おそらく隠退生活が長くなっていくだろうから、この研究が早く実用化してほしい。でも、この手の手段は保険適用できそうにないかな。


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