コミケの戦利品を紹介していく3 C103

二日目の朝は雨模様

二日目の朝は雨がぱらつき、傘を差す人も見かけましたが、昼になれば雨もやみ、気温も高くなったので、この日もまた過ごしやすい一日でした。


からあげクン日本一を目指すローソン
その心意気をかって1ついただく

このあと、日本一になれたのかはどこで分かるのかな。

追記:日本一になりました。


あなたのための手術室

臨床経験8年目になる外科医と書いてあるけれど、奥付が2019年だったので10年目になる。手術と人体が好きで、本まで描いてしまった模様。

おなかを切開するときはへそを迂回して切り開いていく

見開きページで切開線を書いている。あるいみ、貴重な資料だ。創作に置いてこういう資料はちょっと苦労しないと手に入らない。医療系のマンガを描く人に求められる一冊かと。

消化器外科の術野風景

モザイクすればよかったかな。グロテスクな臓器であるが部分部分が細かに描かれており、かなり観察してないと描けない図画だろうと思う。医者になる人は割と絵がうまいなと思うイメージがあるけれど、そういう詳細なイメージを持つことが、命を預かる医者に備わってほしい能力だと考える。

手術の絵ばかりだけでなく、手術室や手術に使う用具まで事細かに書いてある。薄い本なのでかさばらないから、資料的な価値においても徴用するかも。なお、あくまで単純な好奇心で読んでほしいと念をおいて書かれている。どういうことなのかはともかく、まあ、そういうことにしておこう。




なまものづくり103

右上に培養肉・細胞農業まとめとQRコードがあるけれども、自作で作る培養肉の主な資料と実績が記載されている。

ここのサークルは培養肉の一般普及に取り組む市民研究団体で、この本は1人1人が研究したものを発表している。培養液を人でも飲めるエナジードリンクにしようという試みはちょっと面白い。できれば、サンプル少なくても飲んだ感想をむりくり言語化してほしいと思ったのは、自分が何かしらオチをつけないと気が済まないマンガ脳だからか。


培養液をエナジードリンクにしたよ

エナジードリンクは意外と歴史が深くて、リポビタンDが62年に発売されているので、すでに半世紀以上もエナジードリンクは開発されているとみてもいい。リポビタンDをのんで元気になったことはなくて、気休め程度にしか思ってなかったけれども、昨今において健康被害もあるとされているレッドブル(RED BULL)はかなり効果があるらしい。これはカフェインと糖分のてんこ盛りの成分なんだけれど、細胞が増える程度の薬効を服用すれば、それなりに元気になるのではと思うのは分かる。


培養肉を作るシステムで生きた臓器は作れるのか

想像の段階ではあるけれども、培養肉を作れても、排泄をする生体組織はまだまだ先の話になりそう。人工子宮が作れたら、少子化問題は解決できそうだけれど、倫理的な問題をクリアしないと運用するには人類の暮らしが一変する程度のリスクを背負う。

寄せ書きのように様々な意見をまとめた一冊。培養肉がこの先どのような発展をして、家庭の食卓に現れるのか、もしかしたら、家庭菜園よろしく家庭プラントで肉を生産するなんてこともあるかもしれない。そんな妄想をかき立ててくるような内容だった。

惜しむらくは、フォントや文字修飾などの形式を統一してほしかった。前書きもあるとはいえるけれども簡素であり、分かる人だけに分かってほしい装丁である感じが否めないし、新たに興味を持った人にはとっつきにくく、前著の方がなじみやすかったなと言う印象。まあ、同人誌はこういうものでもあるから。


大人なお友達に送る企業博物館

上野にある科学博物館がクラウドファンディングで9億の支援が募ったのもまだ新しい話。博物館は大雑把に地球の歴史、人類の歴史の痕跡を保管し展示している場所だけれども、1つの箱だけではあまりにも膨大ですべてを保存し展示することはきっと不可能だろう。

また人の営みは人の数だけあるもの。人が集まって組織ができて、会社がある。創業者の思想が反映されている会社が大きくなり、その痕跡を残しているのが企業博物館。日本にも古い企業はたくさんあるし、自分たちが暮らしている中にもそれとなく知っている企業が関わっている。

前書きには学生の社会科見学だけでなく、社会人の生涯学習としてもオススメできる内容であるという。


トヨタの企業博物館は41600平方メートルの規模 超デカい

トヨタと言えば、自動車と誰もが思いつくけれども、ここでオススメなのは繊維機械で糸が布になっていくところは確かに見たことがなかった。横糸を通すとき、空気圧や水のジェットで送るという。見てみたい。

ダスキンって、ミスタードーナツの運営をしていた。

あのお掃除器具レンタルのダスキンはミスタードーナツを運営しており、ダスキンミュージアムの中にミスドミュージアムがある。

もちろん、ミスドはアメリカが発祥なのだけれど、創業者の鈴木清一がアメリカでダンキンドーナツの創業者ハリー・ウィノカーと出会って、意気投合したことから始まったという。
1階がミスドミュージアムで2階がダスキンミュージアムとなっており、どんだけ仲が良かったのかうかがい知れる。最近、ドーナツ食べてないな。カロリー高いから。

三菱オートギャラリーは愛知県岡崎市にある

三菱はさすがに財団だけあって、三菱の企業博物館はこれだけにあらず、三菱重工下関、三菱、三菱UFJ信託、三菱長崎と、どの会社も長い歴史を持っている。総集編には全部で168社も紹介している。

企業が歩んだ創業の歴史は、やはり社会人になって会社のあり方が見えてきた人ほど、これら博物館の価値がよくわかるだろう。楽しそうなので、どこかの博物館に行ってみたい。ミスドミュージアム良さそうだな…。

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