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簡易農業のすすめ2

今回の農作業バイトは、りんごの摘果(摘花)作業。

秋にまんまるくおいしく実るように、ベビーりんごを間引いていきます。
昨日作業したところの幼リンゴが、ちょっと大きく赤くなっているのを見ると、愛おしさも膨らんでいくのが面白いところです。

3日もやっていると、なんとなくやる気のある集団とちょっとお疲れの集団がわかるようになり、カットスピードが上がっていきます。
図らずも、美容師の皆さんが1日中はさみを使っている大変さが痛感できました。(親指と人差し指の付け根が痛くなる)

農水路の水が田んぼに流れ込み、近くでは再開した登下校や「総合的な学習の時間」と思しき小学生の田植えの様子がよくわかり、鄙びた情景がいつもと違う時間の流れを感じさせます。

今回の作業は、田んぼの草刈りに比べると汗もさほど出ず、かなり楽です。
楽ですが、運動不足解消も狙っているので多少の物足りなさを感じます。
一日中深緑をガン見しているので、眼精疲労もありますがブルーライトよりもタチがいい疲れです。

作業中は1日中ラジオでFMが流れているのですが、こんなにラジオをじっくり聞いたことは初めてだったので、面白い体験でした。単純作業においては、とても心強い味方ですね、あれは。
毎日「テレフォン人生相談」と「一句一遊」のコーナーを楽しみにしていました。普段テレビなら絶対チャンネルを変える通販コーナーもだんだん魅力的に感じてしまったり、法律事務所の基幹放送局に対するスポンサー力のすさまじさもこんな機会がなければ味わえませんでした。

残念なのは、給料はその日ごとに作業開始時(これもすごい)、ニコニコ現金払いで受け取れるのですが、すべて2千円札で用意されていること。

お前らどこにいたんだ、と郷愁の想いもかくや、なかなか使うことができません。銀行に預けたいのに財布から手放せない。

このまま、「二千円札を常に大量に忍ばせている人」というキャラ付けもありかと思い、しばらくは今は亡き首里城にノスタルジを偲ばせるのもありかと思い始めています。
そう思ったら、二千円札は守礼門でした・・・!

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