ふとまにの里で薬草プロジェクト始まる!
執筆:ラボラトリオ研究員 竹内 健
ふとまにの里には、畑、田んぼ、ぶどう園など、
様々な作物を育てています。
これらの作物は祭祀に献饌され、
五穀豊穣を分かち合いながら、
皆でいただきます。
そういった作物以外にも、
里全体を東西に貫く小川があり、
目高や鮒が泳いでいる。小高い丘には若い木々が風にゆられている。
昔話にでてくるような藁葺き屋根の東屋があり、
その脇には椎茸の榾木が井桁に組まれている。
池にはまこもが生い繁り、夜になると田螺が角を出しながら水底を歩いている。
“国の始まりのような、命の静かなる勢いに満ちた里である。”
(七沢嶺氏の表現を引用)
このふとまにの里に、新しく「薬草」が加わります。
ふとまにの里には自生した植物がたくさんあり、
その植物を有効利用することで、
人にいい働きをする植物が実は数多く存在しています。
「薬草」という、物理的にも情報的にも働く言霊を投下することで、
ふとまにの里に新たな役割が生まれるでしょう。
七沢代表からも、こんな時だからこそ、
皆様のお役に立てるようなものをドンドン広げていきたい!
という事を常々おっしゃっています。
もともと七沢代表のお母様の家系は、
薬種問屋を400年ほど営んでおられたそうで、
七沢代表も小さい頃から漢方に触れ、
興味があったそうです。
いつしか甲府に漢方の里を作りたい!
という想いを抱くようになり、
時を経て、ふとまにの里が生まれました。
ふとまにの里が生まれたことで、
薬草を作り、皆さまの健康に少しでも寄与したい!
という想いがムクムクと湧き上がり、
鍼灸師であり漢方の専門家でもある石原克巳先生のご紹介で
薬草の専門家の方をご紹介いただき、
薬草プロジェクトが始まりました!
薬草プロジェクトには、
薬剤師で、元武蔵野大学薬学部非常勤講師、
東京漢方教育研究センター副会長の湯田康勝先生にご協力いただいております。湯田先生監修のもと、今後、ふとまにの里に薬草を少しづつ増やしていく予定です。
ふとまにの里は、言霊やロゴストロンを活用した
壮大な実験農場でもあります。そこに、薬草という実験科目が増えます。
チャイルドアーツアカデミーでも、
春の七草を使った七草御粥祭祀をおこない、
一年の健康を願って七草粥を食します。
我々の生活に元々身近にあった薬草。
古き良き里山を再現したふとまにの里に
薬草があるのは自然なことだと思います。
長年、自然と共に調和して生きてきた日本人。
その自然を活用して、少しでも皆さまの健康にお役に立てるものを作っていきたいです。
また、栽培の途中経過もシェアできればと思います。
最後に、湯田先生から教えていただいた
コロナウイルス肺炎予防茶の配合をシェアいたします。
【用意する漢方】
1. 金銀花(キンギンカ)9g
2. 板藍根(バンランコン)9g
3. 魚醒草(ドクダミ)9g
4. 藿香(カッコウ)6g
5. 蘇葉(ソヨウ)6g
上記漢方は、漢方薬店で手に入ります。
金銀花(キンギンカ)9g、板藍根(バンランコン)9g、魚醒草(ドクダミ)9gを1リットルの水で煎ずる。煎ずる容器はホーローで20分ぐらい煮出す。
次に、藿香(カッコウ)6g、蘇葉(ソヨウ)6gを加え、5分間煎ずる。
全て中火から弱火で煎ずること。特に藿香(カッコウ)および蘇葉(ソヨウ)は弱火で煎ずる事。上記の生薬量は味をみて調整する。
◎湯田先生の解説
抗ウイルス効果を示す板藍根(バンランコン)、金銀花(キンギンカ)、魚醒草(ドクダミ)と、ウイルス感染症で生ずる消化器症状を改善する藿香(カッコウ)、さらに胃液分泌を促進して胃腸の蠕動運動をつよめる紫蘇葉(ソヨウ)を加えた処方です。板藍根(バンランコン)、金銀花(キンギンカ)、魚醒草(ドクダミ)は清熱解毒薬で性味が寒なので、熱を取る作用があります。
これだけですと体が冷えてしまい、胃腸の機能が低下します。そこで、温の性味の藿香(カッコウ)および紫蘇葉(ソヨウ)を加えています。
この処方は中国政府主導で製造された連花清瘟カプセルの処方をもとにしています。連花清瘟(レンカセイオン)カプセルは紫蘇葉の代わりに薄荷(ハッカ)を使用していますし、他に、連翹(レンギョウ)や大黄(ダイオウ)、石膏(セッコウ)などの清熱薬が多く含まれています。
なお、板藍根(バンランコン)は板藍根茶として、イスクラ産業、小太郎漢方等がエキス剤として販売しています。これもウイルス感染症の予防に効果があり、特に玉屏風散(ギョクヘイフウサン)のエキス剤を加えて服用すると免疫機能が上昇します。
※ 配合の詳細は、後日、鍼灸師であり漢方の専門家である石原克己先生からもご解説いただきます。
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Child Arts Academyとは…
自然を通して、創造性や情緒、倫理観、コミュニケーションを育み、一人一人が持つ本来の働きを発揮できるよう、ふとまにの里をメインフィールドにして活動している。毎月 1週目の週末に実施。
【竹内 健のプロフィール】
neten株式会社所属。ふとまにの里の管理と農業を担当。
米やぶどう作りに精を出す傍ら、趣味は登山と写真。
登山は低山から海外の5000mを超える山まで、
美しい光景を追い求め、シャッターを切る。
また、年に1回は海外に出かけ、人々の素朴な様子も切り撮る。
人も自然もありのままの美しさを撮る事を信条としている。
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